- 2024-9-12
- 旅行 プレスニュース
東京・渋谷ヒカリエや、広島県内で。見て・買って・食べて・旅して… “広島らしさ” を体験できる企画が盛りだくさん!
D&DEPARTMENT PROJECT(商号:ディアンドデパートメント株式会社)が制作する「ロングライフデザイン(その土地に長く続く個性)」を編集テーマに据えた、47都道府県の観光を都道府県ごとに特集するトラベルガイドブックシリーズ 『d design travel (ディデザイントラベル)』の「広島号」が、2024年10月18日(金) 全国発売となります。
出版を記念し、9月20日(金)より、展覧会や編集部によるトークショー、掲載地の方を講師に迎えたワークショップや郷土食を味わうイベントなど、本書を立体的に楽しめる連動企画を東京の渋谷ヒカリエや広島県内でも開催していきます。さまざまな体験を通して、広島県の個性を伝えます。
“ヒロシマ”は、未来を創る友情の証し。
今、「ヒロシマ」という言葉には、もはや負の遺産や平和を祈るアピールとしての意味以上に、人々を繋げ、広大な瀬戸内海に浮かぶ島々をも結び、みんなで新しい広島県の未来を創造するための引力が働いている。広島の復興は終わった。僕は、はっきりとそう思う。今の広島県は、友情ともいうべき“共創の暮らし”が育まれ、世界を、希望へと導いている。
表紙 『AID#60』手嶋勇気(2022年)
広島市現代美術館の展示で手嶋勇気さんの作品たちを見た時、アーティストの表現力に改めて感銘を受けました。『AID』シリーズには、広島を思う気持ち、広島の風景、そして、広島の未来への希望までもが宿っているように思えます。終戦から80年を迎えようとしている今、被爆や復興という歴史だけでなく、その先の“再興”へと踏み出す生命力は、僕が感じた“広島らしさ”でもあります。街中に展示された幅7メートルという平和大通りに着目した本作品は、広島の新たな風景にもなり、印象的な広島取材のハイライトです。
『d design travel』編集長 神藤秀人
『d design travel HIROSHIMA』概要
定価 2,900円(税込3,190円)
出版元 D&DEPARTMENT PROJECT
発売日 2024年10月18日(金) ※9/5(木)よりD&DEPARTMENT webサイトにて先行予約開始、9/20(金)よりd47及びD&DEPARTMENT各店ほかにて順次先行発売開始。
様式 B5変形判、192ページ、フルカラー、日英併記
販売場所 全国の書店・ライフスタイルショップ・ミュージアムショップ・Amazon・D&DEPARTMENT各店
表紙 『AID#60』手嶋勇気(2022年)
『d design travel HIROSHIMA』のつくり方、たのしみ方
1、地元住民や、旅・デザイン好きの一般参加型による編集スタイル
2024年4月、公募で集まった参加者約50名と「広島らしさ」をディスカッションしながら取材候補地を挙げる公開編集会議型のワークショップを広島県内で開催。その後もSNSで制作過程をシェアしながら、県内外からリアルタイムで情報を寄せていただきました。
2、まずはいち旅人として体験する、覆面取材
2024年4月から約2ヶ月間、編集長が現地に住み込み、200箇所以上を訪れ、暮らすように県内を巡り、実際に体験し感動したものだけを選定。選定後に初めて取材申し込みを行いました。
3、“体験してこそ”の広島号
東京・渋谷ヒカリエにあるd47や広島県内で、展覧会やトークイベント、ワークショップなど、本書だけに留まらないさまざまな企画を展開します。
d design travel 編集、7つの考え方
1. 必ず自費でまず利用すること。実際に泊まり、食事し、買って、確かめること。
2. 感動しないものは取り上げないこと。本音で、自分の言葉で書くこと。
3. 問題があっても、素晴らしければ、問題を指摘しながら薦めること。
4. 取材相手の原稿チェックは、事実確認だけにとどめること。
5. ロングライフデザインの視点で、長く続くものだけを取り上げること。
6. 写真撮影は特殊レンズを使って誇張しない。ありのままを撮ること。
7. 取り上げた場所や人とは、発刊後も継続的に交流を持つこと。
取材対象選定、5つの考え方
1. その土地らしいこと。
2. その土地の大切なメッセージを伝えていること。
3. その土地の人がやっていること。
4. 価格が手頃であること。
5. デザインの工夫があること。
主な内容:dマークレビュー
『d design travel』最大の見どころ。観光、レストラン、買い物、カフェ、宿、人、の6つのカテゴリーごとに最大4箇所ずつ厳選し、その土地を代表する、ロングライフなスポットや取り組みを掲載しています。
【観光】その土地らしさを感じる観光スポットで、メッセージ性があり、長く続いている場所。
1. 平和記念公園(広島市)
2. 嚴島神社(廿日市市)
3. iti SETOUCHI(福山市)
4. 広島市現代美術館(広島市)
【レストラン】地域の食材を使い、地元の人がやっていて、美味しいだけでなく、デザインを感じる食事処。
5. 江田島ポタジェ&レストラン ブリコラージュディセット(江田島市)
6. 広島アンデルセン(広島市)
7. LOPEZ(広島市)
【買い物】地域の特性を活かしたお土産を購入できる店。
8. SHAQUDA(安芸郡)
9. santo(福山市)
10. 宮島工芸製作所(廿日市市)
11. USHIO CHOCOLATL(尾道市)
【カフェ】伝えたいメッセージを持つオーナーによる、その土地らしいカフェやバー。
12. TEA STAND GEN(尾道市)
13. ミナガルテン(広島市)
14. サゴタニ牧場(広島市)
15. 神勝寺 禅と庭のミュージアム(福山市)
【宿】その土地らしさを体験できる建築やサービスによる宿泊施設で、価格も適正であるホテルや旅館。
16. HOTEL CYCLE(尾道市)
17. ホテルフレックス(広島市)
18. Azumi Setoda(尾道市)
19. 尾道ゲストハウス みはらし亭(尾道市)
【人】地域のキーパーソンで、文化創造や地域活性に繋がる活動を積極的に行っている人物。
20. 篠原由起(篠原テキスタイル)
21. 豊田雅子(尾道空き家再生プロジェクト)
22. 谷尻誠(SUPPOSE DESIGN OFFICE)
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特集記事例
・広島県らしい活動に学ぶ─川のある風景
広島に来て、約2か月もの間過ごしていると、広島の人と6本の川の存在がとても心地よい関係性があることに気づきます。毛利輝元が、広島城築城の際、複数あった河口デルタの中で、最も広い島を選んだことから“広島”という名が付いたという説もあるくらい、この地形は広島ならではで、そんな場所だからこそ“うごめく”さまざまな活動をご紹介。都心部のまちづくり支援業務に携わる「コーネル」の水木智英さんと、「カミハチキテル」の今田順さんの特集。
・広島県の産地を巡る旅─デニムの福山
「ストーンウォッシュ」や「ケミカルウォッシュ」といったジーンズ特有の“ユーズド加工”は、なぜ必要とされるのか。実はそこにデニムの面白さの秘密がある。編集部が、これまで気づいていなかったデニムの魅力を改めてご紹介します。そもそものジーンズとデニムの違いや、藍とインディゴの違いをはじめ、「ロープ染色」という特殊技法、周辺地域で起こるユニークな“デニムムーブメント”まで、日本一のデニム産地・福山での取材を振り返ります。
・広島県の“らしさ”をつくる団体─尾道空き家再生プロジェクト
尾道の空き家を再生し、新たな活用を模索する活動団体「尾道空き家再生プロジェクト(以後「空きP」)」の特集です。尾道市出身の豊田雅子さん(代表理事)率いる空きPは、「建築」「環境」「コミュニティ」「観光」「アート」といった5つの活動の柱を軸に、他の地域にはないまちづくりを展開している。地方へ目が向けられ、良くも悪くも同じようなまちづくりが築かれる現代だが、尾道には、そうした流行を含めた活動ではなく、本当の“その土地らしさ”を守り、続けている“暮らし”がある。
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連載
・深澤直人(プロダクトデザイナー)/ デザイナーのゆっくりを聞きたい 第53回「ふつうの異常」
・高木崇雄(工藝風向 店主)/ 47都道府県の“民藝” 第24回、広島県「光」
・坂本大三郎(山伏)/ 47都道府県にあるロングライフな祭り 第25回、広島県「比婆荒神神楽」
その他、編集部が見つけたその土地では当たり前となっている独特な習慣を紹介する「広島のふつう」や、「広島定食」 開発から感じた県独自の食文化、滞在取材を経て見聞きし体験したその土地らしさを綴る「編集部日記」など、掲載地はおよそ70箇所。さまざまな切り口から“広島らしさ”を伝えます。
連動企画:広島号を立体的に楽しめる企画を東京の渋谷ヒカリエや広島県内で開催し、さまざまな体験を通して、広島県の個性を伝えていきます。
1. 本書を立体的に表現する展覧会「d design travel HIROSHIMA EXHIBITION」
編集部が徹底取材した“その土地らしさ”を、現地で実際に使用されている仕事道具や備品、装飾品などを展示して再現し、誌面だけでは収まりきらない現地の魅力を立体的に伝えます。例えば、「広島市現代美術館」から、広島号の表紙にも使用させていただいた手嶋勇気 氏の作品『AID#60』を。1941年創業の地産地消型牧場「サゴタニ牧場」から、自社製ロールベールラップサイロを。1951年創業の金物製造メーカー「三暁」の新業態「santo」からは伝統的な鍛造で作られる錨、などを展示予定です。 誌面から飛び出したような数々の展示品の独自のデザインから、編集部が、歩き、見聞きし、学び、食べた“広島の今”を感じ取って、その魅力を再発見し、実際に広島県を旅したくなるきっかけをつくります。
会場内のミュージアムショップでは全国発売に先駆け「広島号」を先行販売するほか、本誌編集部が取材を通して出会った、本音でお薦めしたい広島県のおみやげをはじめ、d47 MUSEUMがセレクトした広島県が誇るものづくりを紹介、販売する「広島物産MARKET」を開催します。福山デニムのプロダクト、藍染めされたジーンズなどの衣服から、瀬戸内の柑橘をたっぷり使ったジャムやお菓子、クラフトビールなどの美味しい手みやげのほか、牡蠣の受注販売まで、約200品目が一堂に集合します。併設のd47食堂の新メニュー「広島定食」も合わせて、本を読み、展示を見て、商品を手にとり、郷土料理を食べ…と、広島の魅力を五感を通して感じられる企画です。
名称 d design travel HIROSHIMA EXHIBITION
会期 2024年9月20日(金)~ 11月24日(日)12:00~20:00(入館は19:30まで)※会期中無休
会場 d47 MUSEUM(ディ ヨンナナ ミュージアム)東京都渋谷区渋谷2-21-1渋谷ヒカリエ8階
入場料 ドネーション形式(会場受付)
お問合わせ 電話 03-6427-2301(d47 MUSEUM)
主催 D&DEPARTMENT PROJECT
特別協賛 渋谷ヒカリエ Creative Space 8/
2. 郷土の味をぎゅっと詰め込んだオリジナルメニュー「広島定食」が新登場
d47食堂の料理人が広島県を旅して、名物や伝統料理を食べ歩き、生産者に取材して開発した定食が、期間限定で登場。薄い生地に具材を重ねる「重ね焼き」のお好み焼きをメインに、江波巻き、ねぶとの唐揚げ、煮ごめ、落花生が並びます。瀬戸内の柑橘や小魚食文化、親鸞聖人ゆかりの味を伝え継ぐ精進料理などに学んだ、広島の穏やかな、土地、人、味を詰め込んだ「広島定食」は、d47食堂で、実際にご賞味いただけます。
提供期間 2024年9月20日(金)~ 12月5日(木) 水曜休
価格 2,300円(税込)
場所 d47食堂(渋谷ヒカリエ8F)
電話 03-6427-2303
※日毎数量限定。仕入れの状況などにより期間や内容は変更する場合があります。
3. 広島号の完成を県内の皆さんとお祝いする「d design travel showと広島号出版記念パーティー」
旅と編集の舞台裏を振り返りながら、広島にしかない個性を再発見しながら旅する楽しさなどをお話する、編集長によるトークと、本誌掲載地の皆さんを表彰する表彰式を行います。編集長からオリジナルのトロフィーと賞状を進呈し、掲載地の方にもコメントをいただきながら、その魅力をお話します。その後、広島号に因んだ食を味わいながらの交流会となります。
開催日 2024年9月29日(日) 17:30~20:30
場所 iti SETOUCHI コワーキングスペース tovio(広島県福山市西町1丁目1-1 エフピコRiM 1階)
問合せ 03-6427-2301(d47)
共催 D&DEPARTMENT PROJECT、b project
4. ワークショップ、トーク、たべる会を、渋谷ヒカリエで同日開催!『d design travel HIROSHIMA』を体験して楽しむ”広島祭り”
編集部が感動した広島らしさをさまざまな切り口から体験していただくことで、広島県を旅するきっかけをつくっていきます。
<d design travel show HIROSHIMA>
開催日 2024年10月5日(土) 13:00~17:00
場所 COURT(渋谷ヒカリエ8F)
問合せ 03-6427-2301(d47)
第一部|広島のものづくり体験ワークショップ
デニムのイトグチによる、オリジナルデニムバッグ作り
第二部|広島の魅力を語り尽くすトークと、ミュージアムツアー
ゲスト:水木智英 氏(一般社団法人 HLL 代表理事)、今田順 氏(カミハチキテル、ブックキュレーター)、湯浅遼太 氏(藍屋テロワール、デニムのイトグチ)
<広島のつづくをたべる会>
開催日 2024年10月5日(土) 18:00~20:00
場所 d47食堂(渋谷ヒカリエ8F)
問合せ 03-6427-2303(d47食堂)
広島定食に収めきれなかったストーリーをさまざまな料理を通じて伝える、立食形式のパーティー。広島ならではの味わいをご堪能いただきます。
5. 広島へのJR往復チケット・宿泊・広島号がセットになった旅行商品が発売
首都圏または関西発⇄広島のJR往復チケット・宿泊・広島号がセットになった旅行商品が発売となります。広島は初めての方も、何度も行ったことがある方も、今こそいつもと違う広島旅へ。広島号を片手に広島のロングライフデザインを旅しよう!
<d TOUR HIROSHIMA 広島の魅力を再発見!!>
出発日|2024年10月1(火)~2025年3月30日(日)(3月31日帰着まで)
2024年9月20日(金)より、web予約開始
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『d design travel』とは
2009年創刊。毎号、地域住民との公開編集会議を皮切りに、約2ヶ月間の現地取材を行います。各号の取材と、東京と特集県とで連動する企画を通して、47都道府県の独自の個性を改めて整理し発信することで、日本各地にあるその土地らしいクリエイションを見つめ直し、その価値を継承する意識を持つきっかけを与える、これまでのトラベルガイドには無い機能をもつ書籍として展開しています。
バックナンバー
1.北海道、2.鹿児島、3.大阪、4.長野、5.静岡、6.栃木、7.山梨、8.東京、9.山口、10.沖縄、11.富山、12.佐賀、13.福岡、14.山形、15.大分、16.京都、17.滋賀、18.岐阜、19.愛知、20.奈良、21.埼玉、22.群馬、23.千葉、24.岩手、25.高知、26.香川、27.愛媛、28.岡山、29.茨城、30.福島、31.三重、32.神奈川、33.福井
※鹿児島と静岡は増補改定版を、東京は改訂版を、初版後それぞれ出版。富山号はvol.2も出版。
※2024年7月にはシリーズ初の海外特集号となる韓国・済州号を出版。
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『d design travel HIROSHIMA』は、クラウドファンディングを実施しました。
このシリーズの本質は、単なる旅行ガイドではなく、旅を通して「地域で頑張っている企業やお店の姿を伝えていく」こと、そして「地域の“らしさ”や“個性”を守ろうと呼びかけていく」ことにあります。ただ資金を調達するだけの手段ではなく、ロングライフデザインを応援しようと同じ方向を目指す仲間とコミュニティをつくり繋いでいくことを目的として、本書の活動を必要としてくださる方々をサポーターとして募り、2024/4/4から5/24の期間で、のべ474人・総額5,162,500円のご支援をいただきました。
D&DEPARTMENT PROJECT(ディアンドデパートメントプロジェクト)
2000年にデザイナーのナガオカケンメイによって創設された「ロングライフデザイン」をテーマとするストアスタイルの活動体。現在は国内外に14店舗(北海道、福島、埼玉、東京、東京・渋谷ヒカリエ、富山、愛知、三重、京都、鹿児島、沖縄、韓国・ソウル、韓国・済州、中国・黄山)を展開。47都道府県に1か所ずつ拠点をつくりながら、全国的な規模で「息の長いその土地らしいデザイン」の発掘と紹介をしている。2009年『d design travel』創刊、2012年渋谷ヒカリエ8階に日本初の47都道府県のデザイン物産ミュージアム「d47 MUSEUM」をオープン。併設の「d47 design travel store」「d47食堂」と連動し、立体的に日本を伝える新しいスタイルを創造。物販、飲食、出版、観光を通して47の日本の“らしさ”を見直す活動を展開している。
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