BIWAKOアーティストインレジデンス/漁業を中心とした暮らしの体験を経て生まれた作品展を2箇所で開催!

漁師×芸術家による琵琶湖の魅力をアートで表現するイベントが開催されます。

マザーレイクゴールズ(MLGs)推進委員会は、2030年に目標達成を目指す「SDGs」の琵琶湖版である「マザーレイクゴールズ(MLGs)」の推進事業として、年間に複数のワークショップを開催しています。

この度、BIWAKOアーティストインレジデンス実行委員会主催、マザーレイクゴールズ推進委員会が共催で漁業とアートに関するイベントを2本開催致します。

<概要>

1.「漁師と芸術家 中間展示 屋外編」~制作の足跡:スケッチと日記から琵琶湖を巡る旅路~

琵琶湖の漁業を体験して滞在制作をしたアーティスト達による琵琶湖を感じる展覧会を開催します。

全国から公募で集まった芸術家達4名が、環境先進県である滋賀県琵琶湖をフィールドとして滞在し、そこで営む漁業者の生業を体験して作品制作を行っています。本展では、その芸術家の視点を制作過程のスケッチや日記の鑑賞を通じて追体験いただきます。 さらに昨年参加した芸術家の作品を展示します。

さらに当日には「一次産業者が里でのマルシェをどうとらえるか」をテーマにトークイベントも開催予定。

会期:2024年11月3日(日)(屋外会場)

会場:屋外展 蓬莱の家(滋賀県大津市南船路)

アクセス:JR湖西線「蓬莱」駅より徒歩3分

時間:屋外展9:00~13:00 入場料:無料

主催:BIWAKOアーティストインレジデンス実行委員会

共催:MLGs推進委員会

企画:フィッシャーアーキテクトHOURAIMarche(屋外展)

1.1「芸術家による中間発表ギャラリーツアー」

<概要>

漁師の暮らしを体験して1か月の月日を経た制作の足跡をそれぞれのアーティストがスケッチと日記等を用意し、琵琶湖を巡る旅路をお越しいただいた方にご案内いたします。また、昨年に参加したアーティストの作品を、作品が生まれたこの場で鑑賞いただき、ギャラリーツアーを開催いたします。

2024年11月3日(日) 1回目9:30~10:00、2回目11:30~12:00

展示作品、ギャラリー案内人

① 参加アーティスト4名による漁師の暮らしを体験した作品制作過程の報告

Pom Zyquita

Pom Zyquita

新しい造形としての刺繍芸術を発展させようと試みるアーティスト。伝統的な装飾刺繍の模倣ではなく、人間の感情を刺繍で表現している。

主な受賞歴

第13回躍動する現代作家展優秀賞(2024)、Hand&Lock the Prizeファイナリスト(2023)、他。

トビタテ! 留学JAPAN日本代表プログラム奨学生(2018-2020)

植田陽貴

植田陽貴

奈良県出身在住。画家。制作に共通する主題は「境界をみつめること」。近年は自身が訪れた場所で受けた風や光などの肌感覚を絵画に落とし込むことを試みている。

主な賞歴にFACE損保ジャパン日本興亜美術賞優秀賞(2022)、女子美術大学制作・研究奨励賞(2023)、HB FILE COMPETITION審査員特別賞(2020、2022)など。

犬人のに

犬人のに

画家、立体作家。幼い頃から漁船、猟具、魚と漁師の姿などに惹かれ、それらをモチーフにした油画や立体を制作している。特に漁船や漁で取れる生き物に興味があり、全国の漁港の魚市場での競りを取材した作品を主に表現している。主な賞歴に第69回大阪私学美術展 大阪府知事賞、第68回大阪私学美術展 大阪府知事賞、第44回全国高校総合文化祭 美術・工芸部門 出品など

杉本奈月

杉本奈月/N₂

劇作家、舞台照明家。京都薬科大学薬学部薬学科細胞生物学分野教室藤室研究室中退。ミッションスクール時代から十年来「演劇とケア」を創作時のテーマとしている。戯曲は「詩そのもの」と評される文体であり、日の目を見ないものへ光をあてることをモットーとしている。自身で書きおろした戯曲だけでなく他者のテキストと語りをベースにした作品も立ちあげており、劇場へのあて書きを行っている。照明デザインにおいては劇場空間でのプランだけでなく機材制作、非劇場空間での施工も得意とする。関西日仏学館(旧 アンスティチュ・フランセ関西)技術管理担当。N₂(エヌツー)代表。

○ 主な受賞歴

第15回AAF戯曲賞最終候補(2015)、ウイングカップ6最優秀賞(2016)、演劇人コンクール2021奨励賞(2021)、第42回日本照明家協会賞「舞台部門」努力賞(2023)、第43回日本照明家協会賞「舞台部門」新人賞(2024)など。

②過去参加アーティスト5名による作品の屋外展示

山口裕也 The Immersionator Prototype

大崎緑 常夜燈‐比良八荒の物語‐

下村栞由 網から見る、琵琶湖にて

武雄文子 trace eri

仲西えり 湖(こ)の道

山口裕也 The Immersionator Prototype
大崎緑 常夜燈‐比良八荒の物語‐
下村栞由 網から見る、琵琶湖にて
武雄文子 trace eri
仲西えり 湖(こ)の道

③過去参加アーティストが監修するマルシェ限定湖魚の陶器グッズ販売、陶器の色付けワークショップ BIWAKOアーティストインレジデンスオリジナルデザインのTシャツの販売
過去の参加者でもある仲西えりさんが代表の陶芸雑貨を手掛けるart fun lab apollon が監修した湖魚の陶器販売もあります。琵琶湖固有種全種が揃うのはこのマルシェだけです。
他にも湖魚の陶器の色付けワークショップを先着20名で行います。陶器でできたビワマスなどに楽しく色塗りしませんか?

オリジナルTシャツ
マルシェ限定陶器グッズ販売
陶器の色付けワークショップ

1.2HOURAI Marche特別トークイベント

「一次産業者が里でのマルシェをどうとらえるか」
里でのマルシェを通じて出会った一次産業者達が始めた里系ポッドキャスト「さとんちゅラジオ」 のマルシェでのトークイベントを行います。 里山レザー isato 代表伊東朋子氏、HOURAI Marche主催者、ひら自然菜園加地玄太氏、 フィッシャーアーキテクト代表、BIWAKOアーティストインレジデンス実行委員会駒井健也氏、立命館大学食マネジメント学部 萩原千夏氏をお招きし、里山、里地、里湖それぞれで一次産業に従事する3名と、食を通じて人が集まる場を研究する学生を交えて里でのマルシェ に関わることをどうとらえているか、それぞれの活動にどうつながるのか山、里、湖、食、アート、ワークショップ等の視点でマルシェの場だからこそ伝えたいことを語ります。

<概要>

2024年11月3日(日)10:30 – 11:15

場所:蓬莱の家(滋賀県大津市南船路)

トークテーマ:「一次産業者が里でのマルシェをどうとらえるか」

登壇者:ひら自然菜園・加地玄太氏、フィッシャーアーキテクト・駒井 健也氏、

 里山レザーisato・伊東朋子氏、立命館大学食マネジメント学部・萩原千夏氏

定員:先着50名

駒井 健也

駒井 健也

フィッシャーアーキテクト代表、BIWAKOアーティストインレジデンス実行委員会代表、志賀町漁業協同組合組合員。1992年滋賀県生まれ。滋賀県立大学環境建築デザイン学科、大学院を卒業後、琵琶湖の漁師に弟子入りし、2020年独立。「琵琶湖の中から淡水の暮らしを届けます」という理念のもと、漁師として琵琶湖伝統漁法エリ漁を軸に30種ほどの湖魚の生産、販売、漁体験を行い、漁師の研修生複数名の受け入れ。また、多様な視点から漁師による景観づくりとして、BIWAKOアーティスト・イン・レジデンス企画運営、全国の天然鰻食べ比べイベント等琵琶湖暮らしの魅力を発信中。

加地玄太

加地玄太

HOURAI Share Farm 運営 ファームマネージャー ひら自然菜園代表

滋賀県大津市(旧志賀町)育ち。有機農家が直接 指導する貸し農園での体験から農がもつ農産物生産以外の価値に可能性を感じひら自然菜園を創業。年間約70種類の野菜を生産・販売する傍HOURAI Share Farm の運営とHOURAI Marcheの主催。

伊東朋子

伊東朋子

里山レザーIsato 代表

山奥で暮らした祖母や狩猟をする父の影響で、身の回りの資源を生かす暮らしに関心をもつ。獣害の多い場所に移住したことをきっかけに、駆除された鹿革を活かす取り組みとして里山レザーisatoを開始。地元猟師から生の毛皮を受け取り、レザー小物に仕立てている。

萩原千夏

萩原千夏

立命館大学食マネジメント学部 3回生

千葉県出身 大学進学を機に関西で暮らし始め、現在3年目。高校時代の友人の影響から「宗教や国籍関係なく誰とでも同じ食卓を囲める未来」を目指して、イタリア食文化を研究中。

2.漁師と芸術家展 美術館編

最大3カ月の琵琶湖での漁師の暮らしを体験しながら滞在制作を経て生まれた作品が県立美術館にて展示されます。

琵琶湖ならではの1000年以上続く伝統漁法であるエリ漁や貝曳網漁、湖魚の料理体験等漁師の暮らし体験を行い、インスピレーションを得たアーティストの展覧会です。

同時に漁体験を通して生まれた作品作りWSと、漁師×芸術家によるトークセッションを開催致します。

2025年1月21日(火)~2月2日(日) 休館日は1月27日(月)、

会場: 滋賀県立美術館ラボ・ポップアップギャラリー

アクセス:JR琵琶湖線瀬田駅よりバス「県立図書館・美術館前」または「文化ゾーン前」で下車

時間:10:00~17:00 入場料:無料

主催:BIWAKOアーティストインレジデンス実行委員会

共催:MLGs推進委員会

アーティスト:

刺繍アーティスト Pom Zyquita

画家 植田陽貴

油画、立体作家 犬人のに

作家・N₂ 杉本奈月

2.1 2月1日(土)参加作家によるワークショップ

1部13時00分~14時30分、2部15時~16時30分

参加作家によるワークショップを開催予定です。当日先着順となります。

イメージ
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2.2漁師と芸術家 トークセッション 2月2日(日)13~16時

それぞれの作品の解説をアーティスト自らが話し、漁師とのクロストーク、来場者とのディスカッションを通じて琵琶湖とアートの関係性を模索します。

昨年のトークセッションの様子

2.3過去参加アーティストによる作品をポップアップギャラリーにて展示

武雄文子 個展trace a lake

2022年に参加後もレジデンスの運営や琵琶湖漁業に関わり続け、琵琶湖と向き合い続けた作品を展示いたします。

漁師と芸術家展からのメッセージ

「里湖の原風景を残したい」という漁師の想いと、「琵琶湖の生業を体験するからこそ生まれる作品を作りたい」という芸術家の想いからはじまりました。

今年で3回目となる本企画には、全国各地から4名の作家が参加され、滋賀県立美術館での展覧会だけではなく、その作品が生まれたその地域で展示をする屋外展示も加わりその開催に向けて、漁師と芸術家が一丸となって進めて参りました。

本企画を通じて皆様が今までとは異なる琵琶湖ならではの、漁業、暮らし、食、風景等に気がつき、新たな滋賀を感じるきっかけになれば幸いです。

背景

今人口減少、SNS時代に差し掛かり、だれでも発信、表現できるようになってきました。それに伴い、埋もれていく情報、失いつつある産業もでてきています。その最たるものに農林水産業があります。その縮図となるのが海なし県である滋賀であり、琵琶湖の水産業です。高齢化で後継者は非常に少なく、3000人いた漁師が500人ほどになってきてこのままでは滋賀ならではの生き物や食文化、風景がなくなってしまうと危機感を覚えたのが漁師の気持ちです。その一方で芸術家は全国でもアーティストインレジデンスをできる場があり、表現できる場が多くある一方でその場所でしか生まれない作品を作ってその地域の魅力をアートに表現できないかと感じたのがきっかけです。日本の多くの人々にとって、今ある文化をまもるための気付き、ライフスタイルを模索する強い動機付けとなる機会を提供したいと考えています。

主催

BIWAKOアーティストインレジデンス実行委員会

琵琶湖周辺の地域で活動し、すでに滞在制作を経て継続して誰もが表現できる場を提供しようとする漁師と芸術家の集まりで、2023年に誕生した。

BIWAKOアーティスト・イン・レジデンスと2023展覧会「漁師と芸術家~波を紡ぎ、営みを織る~」とは

2023年12月5日から12月10日まで開催されました。

アーティスト・イン・レジデンスとは、アーティストが一定期間ある土地に滞在し、普段とは異なる環境で作品制作やリサーチ活動を行う活動のことを指します。BIWAKOアーティスト・イン・レジデンスの参加者は琵琶湖で漁師をしている方の元に滞在します。一昨年は1日間の滞在でしたが、今年は漁師の暮らしそのものを体験してほしいという思いから、昨年は1泊2日に滞在期間が延長されました。今回開催された時期は漁師の方々にとっては漁の準備期間であり、全国から集まった4名のアーティストは網の修理や網洗いなど、普段目にすることは少ないけれど漁を行う上で欠かせない作業を経験しました。一般的な漁師体験イベントと異なりこのような裏側を経験されたのは、「芸術家みんなで、進んでいく船の波を記録し表現することで紡ぐこと。そして網を縫う過程で漁師の営みを多面的に縫い、それを多様性をもって広げていく」という実行委員会側の思いがあるからです。

詳細なレポートはこちらを参照ください

構成メンバー

武雄文子

版画家。風景や自らが収集した自然物をモチーフに、ものが持つ内側の色の表出をコピー機の分光を利用し試みている。

近年は船で琵琶湖にでて、漁の仕掛けを「指標」と捉え、琵琶湖の色を捉えようと制作を行っている。2023年よりBIWAKOアーティストインレジデンスを運営。

近年の展示に2024年 個展「trace a lake」,2024年「日韓藝術通信9  近くて遠い、遠くて近い | カッカプコ モルダ、モルゴ カッカプダ」

2022年 漁師と芸術家〜琵琶湖を問う、琵琶湖を読む〜

 

松元 悠 MATSUMOTO Haruka

版画家、美術家。

滋賀県を拠点に作家活動をする。

近年の展覧会に、個展「サラバ化物(憶測の追跡)」茨木市立ギャラリー/2024、企画展「出来事との距離ー描かれたニュース・戦争・日常」町田市立国際版画美術館/2023、個展「越後妻有MonET 連続企画展Vol.2松元悠 『版画報、道が動く』」越後妻有里山現代美術館 MonETなど。ほか、展覧会企画に「漁師と芸術家~琵琶湖を問う、琵琶湖を読む~」大津市立和邇図書館/2022がある。

仲西えり 下村栞由 吉田透子

HOURAI Marche とは

HOURAI Marcheとは「なにかありそう、だれかいるかも。ただそれだけのことだけど、そう思える場所がある」をコンセプトに2020年より毎月第一日曜日に開催しているマルシェです。

会場となる蓬莱の家周辺地域をはじめ、人々が暮らす日常の中で誰しもに開かれた場であることを目的とし、HOURAI Marche開催日はもちろん、その日以外でもこの地域で暮らす人と訪れる人の日常に「なにかありそう、誰かいるかも」と思っていただける場所としてあれたらいいなという思いで続けています。
マルシェの日に顔を合わせることで、この地域の中や外に顔なじみの方が増え、その”人と人の繋がり”が自然とその人を囲むあたたかい”和”になることを目指して。

【イベントに関する問い合わせ先】

080-3862-1380 

fish123art@gmail.com

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マザーレイクゴールズ(MLGs)とは

2030年に持続可能な社会が実現することを目指し、国連が掲げる17の目標「SDGs」。「MLGs」は、「SDGs」の琵琶湖版です。

2021年7月1日、母なる湖である琵琶湖を切り口にし、SDGsの達成に貢献する“マザーレイクゴールズ(MLGs)”が策定されました。

琵琶湖や自然を守り環境と経済・社会活動をつなぐ健全な循環の構築に向けた独自のゴール「MLGs」は、滋賀県と県民が一緒になって作りあげたもので、キャッチコピーは「変えよう、あなたと私から」。一人ひとりが自分ごととして活動し、「MLGs」の輪を広げることが、2030年のSDGs達成を目指す大きな一歩となります。

MLGsでは13のゴールを設定しています。

① 清らかさを感じる水に

② 豊かな魚介類を取り戻そう

③ 多様な生き物を守ろう

④ 水辺も湖底も美しく

⑤ 恵み豊かな水源の森を守ろう

⑥ 森川里湖海のつながりを健全に

⑦ びわ湖のためにも 温室効果ガスの排出を減らそう

⑧ 気候変動や自然災害に強い暮らしに

⑨ 生業・産業に地域の資源を活かそう

⑩ 地元も流域も学びの場に

⑪ びわ湖を楽しみ 愛する人を増やそう

⑫ 水とつながる祈りと暮らしを次世代に

⑬ つながりあって目標を達成しよう

■MLGs関連動画

MLGsをもっと知りたい、学びを深めたいという方は、こちらの動画をご視聴ください。

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≪びわモニ 〜 滋賀NEWsショー 〜≫

【滋賀ニュース】今年はびわ湖で何しよう? 7月1日は「びわ湖の日」|第424回(2024年6月25日)

URL:https://www.youtube.com/live/SallLmO4U6U

11:00~ 7月1日は「びわ湖の日」 みんなでMLGsを考えよう!

≪マザーレイクゴールズchannel≫

https://www.youtube.com/channel/UCcfrvJqhJ-XzSfSQkjWZjLg

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