- 2025-2-6
- ホテル プレスニュース
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松崎人形、東京ギフト・ショーで伝統工芸の新提案
株式会社松崎人形は、「東京インターナショナル ギフト・ショー」にて、伝統工芸の新たな形を提案するための挑戦をしました。このイベントでは、地域の素材を活かした独自の魅力あふれる作品や、時代に合わせたデザインを取り入れた商品を展示します。また、若手作家とのコラボレーションを通じて、伝統工芸を現代に生かす取り組みを進め、国内外のバイヤーからの注目を集めています。松崎人形は、伝統を守りながらも新たな価値を創造することを目指しています。
この記事の要約
- 松崎人形が東京ギフト・ショーで新たな工芸品を提案。
- 地域素材を利用した独自作品や現代デザインを展示。
- 若手作家とのコラボで伝統工芸の新たな価値創造を目指す。
1920年に創業、1947年から足立区を拠点としている老舗人形メーカー『松崎人形』。伝統的な木目込人形と江戸節句人形を共に手掛ける国内唯一の存在です。地域との繋がりを大切にしたいという思いから「足立ブランド」に参加しました。現在、伝統技術を次代に継承するため、若い職人たちと一緒に、新たな挑戦を続けています。また、伝統工芸の良さを知ってもらおうと、商品開発にも力を入れています。
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100年を超える伝統の技
1920年、台東区で産声を上げた『松崎人形』(東京都足立区栗原、代表取締役:松崎光正)は、日本の伝統工芸である人形作りの技を守り続けてきました。1947年、事業拡大に伴い足立区へと活動の場を移し、以来78年にわたり、この地で伝統の技を磨き続けています。
「台東区は30坪ほどの規模でしたが、人形への需要が増えるに従って、品物をまとめる時も会社の前の道路を使うような状況でした」と3代目の松崎光正氏は当時を振り返ります。足立区に移転した時は、まだ環七が整備される前。農家から土地を借り、徐々に事業を拡大していった歴史があります。
「この地には空が広く見える開放感がある。それだけでも気持ちがいいですね」松崎家と会社は徐々に足立区に馴染んでいきました。現在は光正氏と息子であり4代目の松崎篤氏が中心となり、伝統の継承と革新的な取り組みを両立させています。
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そんな松崎親子に足立ブランドへの参加を勧めてくれたのは、お付き合いのある「足立成和信用金庫」。参加を決めた背景には、「人形という商材は取り扱う事業者も少ない。そのため取引先は”全国”におりますが、拠点とする足立区との繋がりが希薄になっていたのも事実。足立区に拠点を移して75年を超えていますし、これからは地域との繋がりを少しずつ広げていきたい」という思いがありました。
松崎人形の最大の特徴は、江戸木目込(きめこみ)人形と江戸節句人形の両方を手掛けられる国内唯一の工房であること。共に日本の伝統的工芸品に指定されています。
木目込人形は、人形の下地となる胴体を桐塑(とうそ)や木で作り、その表面に溝(木目)を彫ります。この溝に布地を押し込んで(木目込み)人形を形作っていくのが特徴です。職人は専用の道具「木目込べら」を使い、ひとつ一つの溝に丁寧に布を押し込んでいきます。着物の柄や色使いでも、様々な表情を生み出すことができます。
一方、江戸衣裳着人形は、木や稲わらで造形した人形に、縫製した衣裳を着せていきます。特に頭部の表情を生み出す作業は極めて繊細で、目や口の微妙な違いで人形の印象が大きく変わります。
「どちらの手法でもひとつの人形を作るのに、数十に及ぶ工程があります。それぞれの工程に熟練の技が必要です」
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そして分業制が一般的な人形作りにおいて、頭と胴の双方を手掛けているのも『松崎人形』の大きな特徴です。
「顔は人形の命と言われますが、頭を原型から作ることで個性が生まれます」
全て自身の手で生み出せること、この技術力をもって人形に向き合えることは、松崎人形としてのもの作りの強みとなっています。
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認知度向上への挑戦
しかし、これほどの技術を持ちながら、その価値が広く認知されているとは言えない現状があります。「東京の伝統工芸の認知度調査で、木目込人形を知っている人はわずか4%でした。皆さん、雛人形はご存じですが、それを作っている技術がどういうものかは知られていないのです」と篤氏。
この課題に立ち向かうため、『松崎人形』は新しい取り組みをスタートしました。
そのひとつが「anima」シリーズです。
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「7年ほど前、フランス人デザイナーとの出会いがきっかけでした。日本人形の海外販路について話し合った際、人形以外なら可能性があるとアドバイスをいただき、生まれたのが『animaシリーズ』です」と光正氏は誕生の経緯を説明します。
新しい作品群は東京都の「江戸東京きらりプロジェクト」に選定され、フランスで開催された「メゾン・エ・オブジェ」にも出展。「今までにない品々が生まれる可能性を感じています。弊社の技術と感性の良い広告塔となっています」と手応えを感じています。
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伝統的な技法を使い、新しいアプローチで人形を作ることに加えて、「木目込み」への認知度向上のため、触れ合うチャンスの拡大も目指します。現在、ワークショップや自分で作れるDIYキットの開発も進めています。
モチーフは「クマ」。ベースとなる人形作りを光正氏が手掛け、丸みを帯びた可愛らしい表情を持ったボディが生まれました。これに好きな生地を、へらを使って自分で木目込んでいきます。生地はお子さんが小さい頃に着た思い出の服なども使えるそうで、「自分だけの木目込人形」が作れるとのこと。完成が楽しみです。
職人たちが紡ぐ未来
現在、『松崎人形』には10名の職人が在籍し、そのうち3名が20~30代の若手です。「手で物を作る仕事です」と募集すると、もの作りが好きな若い方たちが応募してくれます。みんな作ることが好きで、いろんなアイデアを持っているのです」と光正氏は若手職人たちの存在を喜びます。
職人としての基本は、手を早く動かして物を早く作ること。「ある程度、数をこなしていくことでスキルは向上します。そして少しずつ、難しいことにチャレンジさせる――最近は本当に上手くなってきました」と光正氏は若手の成長を見守っています。
3代目の光正氏は創作活動に専念し、4代目の篤氏は経営面をサポートするという役割分担も確立しています。「わが社はものを作る会社です。3代目がやりたいことができる、それがベストだと思っていますし、それを実現するのが私の役目です」と篤氏は語ります。
最新技術の導入も積極的に行っており、足立区の助成金を活用して3Dプリンターとスキャナーを導入。「これからの時代に向けて、今の技術も取り入れていかなければいけません」と、伝統と革新の融合を図っています。
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『松崎人形』が目指すのは、職人ひとり一人が高い技能を持つ作家集団としての発展です。「これからの日本の職人は、芸術作品と呼べる商品を提供し、それに見合う対価を得て、後継者をしっかりと育てていける業態を目指したい」と光正氏、篤氏は将来を見据えます。
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光正氏の雅号は「幸一光(こういっこう)」。現在は江戸木目込人形、江戸節句人形の伝統工芸士(経済産業大臣指定)であり、東京都伝統工芸士(東京都知事指定)である光正氏だけが使用できる名前ですが、今後は、『松崎人形』の職人たちが作った作品を「幸一光」ブランドとして展開していきたいという夢があります。
「若手の中にも、今後、作家となれる可能性のある職人が2、3人います。その子たちをしっかりと育て上げて、その作品を売るのが『幸一光』という会社になる。それが私のビジョンです」と篤氏は熱く語ります。
少子化やライフスタイルの変化など、伝統工芸を取り巻く環境は厳しさを増しています。
「伝統工芸はどうしても手作業に係る部分が多く、それが価格に反映してしまいます。ただ、手で物を作り出すことに価値を感じ、それを所有する喜び、使う喜びに応じた対価を出していただかないと生産者はいなくなってしまいます」
そのためには、「木目込み」という技術の認知度を上げることが最も重要です。『松崎人形』という名のもとに、また「幸一光」が作り出す”美”のもとに、新商品開発と販路の開拓、多様化を進めながら、ブランド力の向上に取り組んでいます。
「物を作る楽しみをもっと発信して、楽しく仕事ができれば」という光正氏の言葉には、伝統工芸の未来への希望が込められています。手仕事の温もりと芸術性を大切にしながら、新しい価値を創造し続ける『松崎人形』。100年を超える歴史を持つ老舗が、次の100年に向けて、新たな挑戦を続けています。
株式会社松崎人形は2025年2月12日(水)〜2月14日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催される「第99回東京インターナショナル ギフト・ショー」に出展します。
2つの伝統工芸を手掛ける国内唯一の老舗「松崎人形」が命を宿してきた美しい人形たち。日本が誇る技術と伝統、触れれば必ず何かを感じてもらえるはずです。
ギフト・ショー内の「SOZAI展」コーナー「足立ブランド」のブース、そして単独で出展している「アクティブクリエイターズ」エリアでもお待ちしております。
企業情報
株式会社松崎人形(幸一光)
会社名:株式会社松崎人形
住 所:東京都足立区栗原2-4-6
電話番号:03-3884-3884
代表者:松崎光正(松崎幸一光)
事業内容:木目込人形、衣装着人形の製造・販売
「足立ブランド」は、区内企業の優れた製品・技術を認定して、その素晴らしさを全国に広く発信することで、区内産業のより一層の発展と足立区のイメージアップを図ることを目的とした事業です。
『株式会社松崎人形(幸一光)』は、この「足立ブランド」認定企業です。
取材など掲載情報に関するお問い合わせは、「足立ブランド」の運営事務局でもある足立区役所産業経済部産業振興課ものづくり振興係でも受け付けております。
足立区役所産業経済部 産業振興課 ものづくり振興係
電話番号:03-3880-5869
ファクス:03-3880-5605
足立ブランド公式Webサイト
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