- 2025-5-12
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ベトジェットエアの真実:「危ない」「最悪」という評判を徹底検証!
こんにちは、旅行系WEBメディア「HOTTEL」の旅行記者TAKAです。今回は、ベトナムの格安航空会社「ベトジェットエア」について、「危ない」「最悪」といった評判の真相を探ります。インターネット上の多くのレビューや搭乗経験者の生の声を徹底的に調査し、その実態をわかりやすく解説します。これから東南アジア旅行を考えている方に、プロの視点から判断材料を提供できれば幸いです。
ベトジェットエアとは?基本情報を知ろう
ベトジェットエアは2007年に設立され、2011年から運航を開始したベトナム初の民間航空会社です。東南アジアを中心に急速に路線を拡大し、現在では40以上の目的地にサービスを提供しています。日本からは成田、関西、中部などの空港からベトナムのハノイ、ホーチミン、ダナンへの直行便が就航しています。
特筆すべき点として、JALとのコードシェア便も運航しており、LCC(ローコストキャリア)でありながら、ある程度の信頼性が担保されていると言えるでしょう。
CEOのグエン・ティ・フオン・タオ氏は東南アジア初の女性ビリオネア(資産10億ドル以上の富豪)で、4人の子どもを育てながらベトジェットエアを急成長させた実業家として知られています。
「危ない」という評判は本当か?安全性を検証
まず多くの方が気にされる「危険性」について検証していきましょう。
安全性評価
客観的な指標として、国際航空サービスと安全性の評価を専門とする権威ある機関「エアラインレーティングス」による評価があります。このランキングでは、ベトジェットエアは2025年も「世界で最も安全な航空会社の1つ」に選出されています。
エアラインレーティングスは世界中の385社以上の航空会社を、過去2年間の飛行安全記録、航空機の老朽化、技術的な信頼性指標、国際民間航空機関(ICAO)の基準への準拠などの厳格な基準に基づいて評価しています。その評価では、ベトジェットエアは2018年以来、7/7つ星という最高の安全評価を継続的に維持しているようです。
機材の状況
ベトジェットエアの航空機は、平均機体年齢が2.7年と非常に若く、ベトナムで最も新しく、アジア太平洋地域でも最新の航空機を保有しているとされています。2024年9月時点では全111機の機材が登録されています。新しい機体は一般的に故障のリスクが低く、最新の安全技術が搭載されているため、安全性の観点からはプラス要因と言えるでしょう。
事故歴
しかし、2018年頃までは機体の故障や作業ミスによる事故が多発していたとの情報もあり、中には6人が負傷する胴体着陸事故なども起きていたようです。
最新の事故としては、2025年5月11日に滑走路から外れる事故が報告されています。この事件では、右主脚のタイヤ2本が芝生の端から外れ、25R滑走路縁石灯を破損していたことが判明し、ベトナム民間航空局はベトジェットエアに対し、包括的な技術検査と調査のため、当該機の運航を一時停止するよう要請しています。
「最悪」という評判の正体は?サービスと運航の実態
「最悪」という評判の主な原因は、遅延と欠航の多さ、そしてその際の対応に関するものが大半を占めるようです。
遅延・欠航の状況
ベトジェットエアの遅延率は他社と比較して高い傾向にあるようです。2024年のデータによれば、ベトジェットエアの定時運航率は63.0%と、ベトナムの航空会社6社の中で最も低い数値となっています。
つまり、約3分の1のフライトで何らかの遅延が発生しているということになります。一方で欠航率は0.4%と比較的低い水準のようです。
乗客対応
遅延や欠航が多いこと自体も問題ですが、それ以上に、そのような状況が発生した際の乗客への対応が不十分だという声も見られます。予約システムの使いにくさや、客室乗務員の英語力の問題を指摘する口コミもあります。
しかし、最近では遅延時にミールクーポンを提供したり、遅延補償金の申請システムを整えるなど、対応の改善も見られるようです。
メリット:ベトジェットエアのおすすめポイント
ベトジェットエアの最大の利点は、何と言っても圧倒的な価格の安さです。実際の例を見てみましょう。
1. 圧倒的なコストパフォーマンス
- 関西-ハノイ間が往復3万円台
- 成田-ホーチミン間が往復約3万円
- 「成田→ホーチミン→ダナン→ハノイ→成田」という周遊プランでも38,780円という価格が実現可能
これは、日本国内の移動費用と比較しても非常にリーズナブルな価格設定と言えます。海外旅行の予算を抑えたい学生や、旅行頻度を上げたいバックパッカー、出張コストを削減したいビジネスパーソンにとって大きなメリットとなるでしょう。
2. 充実した路線網
東南アジアを中心に40以上の目的地へのサービスを提供しており、特にベトナム国内の移動やタイ、カンボジア、台湾などの周辺国への移動に便利です。日本からもハノイ、ホーチミン、ダナンへの直行便があり、アクセスも良好です。
3. 意外と充実したサービスオプション
LCCでありながら、一部のサービスは予想以上に充実しているという声もあります。
- 非常口座席が追加料金なしで予約可能なケースもある
- 成田空港では第2ターミナル発着で利便性が高い
- 機内食も比較的安価でおいしいという評価
4. 遅延補償制度の存在
遅延が多いという欠点がある一方で、遅延時にはミールクーポンの提供や金銭的な補償制度があるようです。これは他のLCCと比較しても珍しい対応と言えるでしょう。
デメリット:ベトジェットエアの欠点と注意点
ベトジェットエアには以下のような欠点も存在します。渡航前に知っておくべきポイントを整理しました。
1. 高い遅延率
上述の通り、ベトジェットエアの定時運航率は約63%と低く、3時間以上の遅延を経験したという口コミも少なくありません。重要な予定がある場合は、余裕を持ったスケジュール設定が必須です。
2. 予測不能な変更リスク
急な時間変更や欠航のリスクがあります。例えば、「午前7時の便のはずが、便削減で午前1時に変更になった」という事例も報告されています。このような変更は旅程全体に大きな影響を与える可能性があるため注意が必要です。
3. 機内環境の制約
一般的なLCCと同様、以下のような制約があります。
- 座席間隔が狭い
- 機内モニターや座席電源が提供されていない
- 機内が極端に寒いことがある
- 食事や飲み物はすべて有料
4. チェックインの混雑
特に繁忙期には、チェックインカウンターが非常に混雑するという報告があります。オンラインチェックインができない路線も存在するため、空港での待ち時間が長くなる可能性があります。
どんな人におすすめ?おすすめできない人は?
これらのメリットとデメリットを踏まえて、ベトジェットエアが向いている人、向いていない人を分析してみましょう。
ベトジェットエアがおすすめの人
- 予算重視の旅行者:とにかく安く海外に行きたい学生やバックパッカー
- フレキシブルなスケジュールの人:遅延や変更があっても対応できる余裕がある方
- ベトナム国内を広く周遊したい人:国内線も充実しているため、ベトナム各地を巡る旅行に適している
- 短期間の気軽な旅行を楽しみたい人:週末利用など、気軽に東南アジアを訪れたい方
ベトジェットエアがおすすめできない人
- 厳格なスケジュールの人:ビジネス目的や重要な予定がある方
- 乗り継ぎが多い旅程の人:遅延リスクにより乗り継ぎ失敗の可能性がある
- 快適性を重視する人:機内サービスや座席の快適さを優先する方
- 小さなお子様連れのファミリー:遅延時の待機が負担になる可能性がある
ベトジェットエアを快適に利用するコツ
ベトジェットエアを利用する際、以下のポイントを押さえておくと、より快適な旅行が可能になります。
1. スケジュールに余裕を持つ
遅延のリスクを考慮して、到着後の予定には十分な余裕を持たせましょう。特に乗り継ぎがある場合は、最低でも3時間以上の接続時間を確保することが望ましいでしょう。
2. オンラインチェックインの活用
可能な路線では必ずオンラインチェックインを行いましょう。これにより、空港での長い列に並ぶ必要がなくなります。オンラインチェックインができない路線では、ファストチェックインのオプション購入も検討する価値があります。
3. 必要なグッズの準備
- 防寒対策:機内が極端に寒くなることがあるため、パーカーやブランケットを持参しましょう
- エンターテイメント:機内にはモニターがないため、事前に映画やドラマをダウンロードしておくことをおすすめします
- 軽食と飲み物:長時間の遅延に備えて、簡単な軽食と飲み物を持参すると安心です
4. 補償制度の把握
遅延が発生した場合は、ミールクーポンや金銭補償の対象になる可能性があります。カウンターやゲートで積極的に情報を収集し、権利を主張することも大切です。
実際の搭乗体験から見えてくる実態
インターネット上の口コミやレビューを分析すると、ベトジェットエアの実態がより鮮明に浮かび上がってきます。
良い体験の例
- 「成田-ホーチミン往復で29,816円という激安価格で旅行できた」
- 「オンラインチェックインをしていたので列に並ばずにスムーズに手荷物を預けることができた」
- 「遅延したがミールクーポンをもらえ、さらに後日金銭補償の申請もできた」
- 「CAさん達の対応は、おもてなし感はちょっと薄めな印象はありますが、不満はない」
悪い体験の例
- 「3時間も遅れて最悪だった」
- 「遅延に遅延を重ねて、結局5時間以上子連れで空港で待って地獄だった」
- 「ガソリンの漏れるような危険な臭いが充満していた」
- 「急な便の変更で1週間の旅行はオールキャンセルになった」
これらの体験談からわかるのは、ベトジェットエアの最大の問題点は「予測不可能性」にあるということです。良い体験をした人も多い一方で、予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクも無視できません。
2025年5月の最新状況
2025年5月11日には、ベトジェットエアの便が着陸時に滑走路から外れるインシデントが発生しました。右主脚のタイヤ2本が芝生の端から外れ、滑走路縁石灯を破損するという事故でしたが、幸い大きな人的被害は報告されていません。
この事故を受けて、ベトナム民間航空局は当該機の運航を一時停止し、原因究明のための調査を行っているようです。こうした迅速な対応は、安全管理体制の一環として評価できる部分もあるでしょう。
一方で、2025年1月には、エアラインレーティングスから「2025年に世界で最も安全な航空会社の1つ」として評価されていることも事実です。このように、ベトジェットエアの安全性については、一部のインシデントがあるものの、国際的な評価機関からは高い評価を受けている点も考慮する必要があります。
総合評価:ベトジェットエアは実際どうなのか
これまでの情報を総合的に判断すると、ベトジェットエアは「危ない」という評判については、国際的な安全基準を満たし、最新の機材を使用している点から見て、過度に心配する必要はないと考えられます。
一方で「最悪」という評判については、高い遅延率や予測不能な変更リスクなど、サービス面での課題が存在することは事実です。しかし、それを補って余りある価格の安さは、多くの旅行者にとって大きな魅力となっています。
ベトジェットエアは、いわば「価格と安定性のトレードオフ」を体現したような航空会社と言えるでしょう。予定に厳格でない旅行であれば、このトレードオフを受け入れる価値は十分にあると思われます。
特に、日本からベトナムへの往復が3万円台で実現できるという点は、東南アジア旅行の敷居を大きく下げる要因になっています。ベトナムのような魅力的な国への旅行チャンスを増やすという観点では、ベトジェットエアの存在意義は非常に大きいと言えるでしょう。
まとめ:ベトジェットエアのメリットを最大化するために
ベトジェットエアは、価格の安さという大きなメリットがある反面、遅延リスクという欠点も持ち合わせています。しかし、適切な準備と心構えがあれば、そのデメリットを最小化し、メリットを最大化することは十分に可能です。
旅行の計画段階から遅延のリスクを織り込み、余裕あるスケジュールを組むこと、オンラインチェックインなどのサービスを活用すること、必要なアイテムを持参することなどの対策を取れば、快適な旅行体験につながるでしょう。
特に、若い旅行者や予算を抑えたい方、フレキシブルな旅程を組める方にとっては、ベトジェットエアの存在は東南アジア旅行の選択肢を大きく広げてくれるものと言えます。
「危ない」「最悪」という評判は一面の真実を含むものの、全体像を見れば、ベトジェットエアは多くの旅行者にとって価値あるオプションであることは間違いありません。旅の目的や個人のニーズに合わせて、賢く選択することが大切です。
最後に一言付け加えるなら、旅行とは常に予測不能な要素を含むものです。どんな高級航空会社を利用しても遅延や問題が発生することはあります。大切なのは、そうしたリスクを理解したうえで、自分に合った選択をすることではないでしょうか。ベトジェットエアの利点を活かして、素晴らしい東南アジア旅行を経験されることを願っています。
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