キングペンギンの人工授精に4年ぶりに成功しました!~産学連携による共同研究で国内4・5例目となる赤ちゃんが誕生~

2025年2月9日生まれ
2025年2月23日生まれ

 アドベンチャーワールド(和歌山県白浜町)は、近畿大学生物理工学部(和歌山県紀の川市)および先端技術総合研究所(和歌山県海南市)との共同研究において、4年ぶりにキングペンギンの人工授精に成功しました。

2025年2月9日(日)、2月23日(日)に誕生した赤ちゃんはDNA鑑定の結果、精子を提供したオスの遺伝子を持つことがわかりました。今回の成功はパークでは3・4例目、国内では4・5例目となります。

現在赤ちゃんは母親と育ての父親とともにペンギンベース(ペンギンの飼育・繁殖を行う非公開施設)で元気に過ごしています。

 この度のキングペンギンの人工授精の成功の実績を活かし、今後もキングペンギンやエンペラーペンギンなど、様々なペンギン種の人工授精にチャレンジしてまいります。

【国内での過去の人工授精成功実績】

 1例目 2018年 : 鴨川シーワールド

 2例目 2020年 /3例目 2021年 /4・5例目 2025年:アドベンチャー ワールド

【人工授精成功までの流れ】

  1. キングペンギンのオスから採取した精子を、2024年12月11日〜2025年1月1日の期間に2羽のメスに複数回注入。

  2. 精子を注入したメス2羽のうち、1羽は2024年12月17日に産卵し、2025年2月9日に赤ちゃんが誕生。もう1羽は2025年1月2日に産卵し、2025年2月23日に赤ちゃんが誕生。

  3. 2025年4月、DNA鑑定結果から採精したオスの子と判明。人工授精による誕生と確定。

【なぜキングペンギンに人工授精が必要なのか】

特にペンギンはつがいの相性に左右されやすく、自然交配が難しいことも多くあります。また、キングペンギンは産卵から抱卵までのサイクルも長いため、繁殖の機会自体が少なく、自然交配だけでは安定した繁殖が難しいのが現状です。限られた機会の中で遺伝的多様性を保ち、健康な個体群を未来へつなぐには、計画的な繁殖が欠かせません。人工授精はその実現に向けた有効な手段として、種の保存と持続的な飼育に重要な役割を果たしています。

【近畿大学との共同研究について】

2017年、世界初のクロマグロ完全養殖を成功させた近畿大学(大阪府東大阪市)とアドベンチャーワールドは、展示・希少動物の繁殖のための共同研究をはじめとする産学連携に関する協定を締結しました。

近畿大学生物理工学部は、遺伝子や発生工学を活用し、精子などの遺伝資源の保存技術開発に取り組んでおり、希少な野生動物の検体確保も進めています。一方、アドベンチャーワールドでは、鯨類やキングペンギンの精子採取技術を確立していましたが、精子の運動性を保つ保存法の開発が課題でした。こうした両者の想いが重なり、共同研究がスタートしました。

今回の人工授精では、近畿大学先端技術総合研究所が開発した精子活性を維持する希釈液を使用し、注入を実施し、成功に至りました。現在は凍結保存も進めており、今後これを用いた人工授精の成功を目指します。

【アドベンチャーワールド ペンギンプロジェクトについて】

アドベンチャーワールドでは、1978年の開園時にフンボルトペンギンとキタイワトビペンギンの飼育を開始し、1990年から自然界で暮らすペンギンコロニー(繁殖群)を再現すべく、「ペンギンプロジェクト」として本格的に飼育・繁殖研究に力を注いできました。アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギン、キングペンギンと繁殖実績を積み、1997年に世界最大のペンギンであるエンペラーペンギンの繁殖研究を開始しました。

アドベンチャーワールド ペンギン繁殖実績について

1978年:フンボルトペンギン初繁殖

1990年:アデリーペンギン、ヒゲペンギン、ジェンツーペンギンの卵を搬入 人工孵化、育雛を行う

1992年:キングペンギンの卵を搬入。人工孵化、育雛を行う

1994年:ジェンツーペンギン初繁殖

1995年:キングペンギン初繁殖

1996年:アデリーペンギン初繁殖

1997年:エンペラーペンギンの赤ちゃんを搬入、人工育雛を行う

1998年:ケープペンギン初繁殖

1999年:ヒゲペンギン初繁殖

2004年:世界でも2園館目となるエンペラーペンギンの繁殖に国内初成功

2005年:エンペラーペンギンの国内初繁殖に対して日本動物園水族館協会より「繁殖賞」を受賞

2006年:キタイワトビペンギン初繁殖。これにより国内最多となる8種類のペンギンの繁殖に成功

2020年:国内で2例目となるキングペンギンの人工授精に成功

2021年:国内で3例目となるキングペンギンの人工授精に2年連続で成功

2025年:国内で4・5例目となるキングペンギンの人工授精に成功

【キングペンギンについて】

 分 類:ペンギン目ペンギン科

 学 名:Aptenodytes patagonicus

 英 名:King Penguin

 生息地:フォークランド諸島、サウスジョージア島などの亜南極圏

 食 性:アドベンチャーワールドでは主にホッケ、シシャモなど

 繁 殖:1度の繁殖で 1 個の卵を産み、足の上にのせ腹部の皮(抱卵嚢)をかぶせ、

     オスとメスが交代しながら52〜56日抱卵する。

 寿 命:20〜30年

 体 長:85〜95cm

 体 重:約15kg

 特 徴:頭や胸元の鮮やかな色が特徴。名前の由来はエンペラーペンギンの発見まで最も大きな

     ペンギンとされていたため、キング(オウサマ)ペンギンと名付けられた。

【アドベンチャーワールド「SDGs宣言・パークポリシー」】

https://www.aws-s.com/parktheme-sdgs

アドベンチャーワールドは、「いのちを見つめ、問い続ける。いのちの美しさに気づく場所」として、すべての生命にSmile(しあわせ)が溢れる豊かな未来の地球の姿をパークで体現します。パークという”小さな地球”を通して、関わるすべての人の人生が豊かになるように、動物たちの生命がずっとつながっていくように、自然や資源が循環し再生するように、未来のSmileを創り続けていきます。

【SDGsについて】

SDGsとは「持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals)」のことです。社会が抱える問題を解決し、世界全体で2030年をめざして明るい未来を作るための17のゴールと169のターゲットで構成されています。2015年9月、ニューヨーク国連本部において193の加盟  国の全会一致で採択された国際目標です。

  

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