マイレージプラスセゾンカードのポイント対象外についてネットでよく検索されている理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説
旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。
今回は、多くの旅行好きの方から寄せられる「マイレージプラスセゾンのポイント対象外はどれ?」という疑問について、ネットの口コミや最新の情報を徹底的にリサーチし、その真実に迫ってみたいと思います。マイレージプラスセゾンカードは、ユナイテッド航空のマイルを効率的に貯められることで人気の高いクレジットカードですが、実際にはすべての支払いでマイルが貯まるわけではなく、いくつかの対象外項目が存在しているのが現実のようです。
結論:マイレージプラスセゾンカードのマイル付与対象外となる主要項目
まず結論から申し上げますと、マイレージプラスセゾンカードでマイルが付与されない主な対象外項目は以下の通りのようです。
1. 電子マネー・プリペイドカードチャージ
- nanaco、楽天Edy、Suica、ICOCAなどへのチャージ
- その他のプリペイドカードへのチャージ全般
2. 税金・公共料金(カードランクにより条件が異なる)
- 国税・都道府県・市町村取扱いの各種税金
- 電力会社・ガス会社・水道局・NHKなどの公共料金
- ただし、ふるさと納税は対象となるようです
3. その他の特定取引
- 年会費の支払い
- キャッシング利用分
- カード会社が特定する一部の取引
特に注目すべきは、2024年10月4日引き落とし分から税金・公共料金の取り扱いが大幅に変更されており、一般カードのマイルアップメンバーズでは完全に対象外となってしまったという点のようです。
詳細解説:なぜこれらの項目が対象外なのか
電子マネー・プリペイドチャージが対象外である理由
マイレージプラスセゾンカードにおいて電子マネーやプリペイドカードへのチャージがマイル付与対象外となっているのは、実質的な「二重取り」を防ぐためと考えられているようです。
電子マネーにチャージしてマイルを獲得し、さらにその電子マネーを使用した際にも別のポイントが貯まるという構造は、カード会社にとって負担が大きすぎるという判断があるのでしょう。特にnanacoやSuica、ICOCAなどの主要な電子マネーは全て対象外となっており、これは業界全体の傾向とも一致しているようです。
ただし、興味深いことに、以前はモバイルSuicaへのチャージでもマイルが付与されていた時期があったという口コミも見受けられます。「他社ではポイント積算対象外のケースが多いモバイルSuicaへのチャージも1000円=15マイルで加算されていきます」という過去の利用者の声があることから、制度変更が段階的に行われてきたことが伺えます。
税金・公共料金の取り扱い変更の背景
2024年10月4日から実施された税金・公共料金に関するマイル付与条件の変更は、マイレージプラスセゾンカードユーザーにとって大きな影響を与えているようです。
変更内容を具体的に見てみると:
プラチナカード・ゴールドカード:
- 改定前:1,000円につき15マイル
- 改定後:1,000円につき5マイル
一般カード(マイルアップメンバーズ):
- 改定前:付与対象
- 改定後:付与対象外
この変更について、ある利用者は「もともといくらマイルが付いていたかしらんけど、今度から納税・公共料金の支払いにマイルは一切つかないぜ!」と表現しており、一般カードユーザーにとってはかなり厳しい変更となったことが分かります。
対象となる具体的な税金・公共料金の種類
国税・都道府県・市町村取扱いの各種税金については、税金決済に伴うシステム使用料および手数料も含めて、カード会社にて税金決済として特定可能な売上が対象となっているようです。ただし、ふるさと納税については引き続き対象となっており、これは一般的な寄付として扱われているためと考えられます。
公共料金については、電力会社・ガス会社・水道局・NHKなど、カード会社にて特定可能な売上が付与条件変更の対象となっているようです。これらの業種は明確に分類されており、システム的に識別が可能になっているということなのでしょう。
良い点:マイレージプラスセゾンカードの優れた特徴
メリット1:基本的な買い物での高い還元率
マイレージプラスセゾンカードの最大の良い点は、日常の買い物での高いマイル還元率にあります。マイルアップメンバーズに加入することで、1,000円につき15マイルという業界トップクラスの還元率を実現できるのは大きなメリットと言えるでしょう。
実際の利用者からは「マイルアップメンバーズとして一年半ほど使って35000マイルほど貯まりました。何が一番気に入っているかといえば、やはり還元率の高さです。1000円=15マイルなのであっという間に貯まっていきます」という好評な口コミが寄せられています。
メリット2:ユナイテッド航空マイルの使い勝手の良さ
ユナイテッド航空のマイレージプラスは、スターアライアンス加盟の世界中の航空会社で特典航空券として利用できるため、非常に使い勝手が良いという利点があります。「行きはANA、帰りはシンガポール航空といった旅の組み合わせもマイルで実現できる柔軟さが便利だ」という口コミからも、その汎用性の高さが伺えます。
メリット3:比較的手頃な年会費設定
一般カードの年会費3,300円(税込)という設定は、他の航空系クレジットカードと比較して非常にリーズナブルでおすすめできる水準のようです。「SPGアメックスやANAゴールドほど年会費コストをかけず陸マイラーやるにはメインカードに最適なカードです」という評価もあり、コストパフォーマンスの良さが評価されています。
悪い点:注意すべきデメリット
デメリット1:マイルアップメンバーズの追加コスト
マイレージプラスセゾンカードの悪い点として最も指摘されるのが、高還元率を得るために必要なマイルアップメンバーズの年会費11,000円(税込)という負担のようです。「年会費は多少必要ですが、年間利用額が60万円以上で、貯まったマイルで国内線特典航空券に交換したい方にとっては最強クラスのカードです」という意見もある一方で、「毎月10万円以上使うならお得だけど、それ以下なら損に感じる」という声もあり、利用金額によって満足度が大きく左右される欠点があります。
デメリット2:年間獲得マイル上限の存在
一般カードでは年間45,000マイルという上限が設定されており、これを超えた分については1,000円につき5マイルという通常レートになってしまうというデメリットがあります。年間で300万円利用すると上限に達する計算になるため、高額利用者にとっては効率が悪くなってしまう欠点と言えるでしょう。
デメリット3:家族カードの発行がない
一般カードには家族カードの発行がないため、家族でマイルを合算して貯めたい場合には不便というデメリットがあります。家族カードが必要な場合は、年会費22,000円(税込)のゴールドカードを選択する必要があり、コスト負担が大幅に増加してしまうためおすすめしないポイントとなります。
デメリット4:固定費でのマイル獲得機会の減少
税金や公共料金といった固定費での支払いでマイルが貯まらない(または貯まりにくい)という点は、大きな欠点と言えます。「日常の固定費で効率よくマイルを貯めたい人には注意が必要」という指摘もあり、月々の固定費が多い家庭では思ったほどマイルが貯まらない可能性があります。
カードランク別の対象外項目比較
一般カード(マイルアップメンバーズ)
- 電子マネー・プリペイドチャージ:対象外
- 税金・公共料金:対象外(2024年10月4日以降)
- 年間マイル上限:45,000マイル
ゴールドカード
- 電子マネー・プリペイドチャージ:対象外
- 税金・公共料金:1,000円につき5マイル(減額されたが対象)
- 年間マイル上限:75,000マイル
プラチナカード
- 電子マネー・プリペイドチャージ:対象外
- 税金・公共料金:1,000円につき5マイル(減額されたが対象)
- 年間マイル上限:900,000マイル(2025年3月引き落とし分より)
おすすめしたい方・おすすめできない方
マイレージプラスセゾンカードをおすすめしたい方
- 月10万円以上の決済がある方 マイルアップメンバーズの年会費を考慮すると、月10万円程度の利用で元が取れる計算になるようです。「携帯とネットショッピングや日常で月4~5万円で月600~800マイル溜まる」という口コミもあり、ある程度の利用額がある方にはおすすめできます。
- 海外旅行を頻繁にする方 ユナイテッド航空のマイルはスターアライアンス各社で利用でき、世界中の航空会社で特典航空券として活用できるため、海外旅行好きの方には非常におすすめです。
- シンプルにマイルを貯めたい方 「陸マイラー以前に全然気にしないでメインカードで使っています」という口コミのように、複雑な作業なしにマイルを貯めたい方にとっては使いやすいカードと言えるでしょう。
マイレージプラスセゾンカードをおすすめできない方
- 月の利用額が少ない方 マイルアップメンバーズの年会費11,000円を考慮すると、月5万円未満の利用では費用対効果が悪くなってしまうためおすすめしないと言えます。
- 固定費の支払いが多い家庭 税金や公共料金でマイルが貯まらない(または貯まりにくい)ため、固定費の割合が高い家庭では効率が悪くおすすめできない場合があります。
- 家族でマイルを合算したい方 一般カードには家族カードがないため、家族でマイルを効率的に貯めたい場合には不向きでおすすめしないケースとなります。
実際の利用者の声から見える真実
ネット上の口コミを詳しく分析してみると、マイレージプラスセゾンカードに対する評価は利用者の使い方によって大きく分かれているようです。
高評価の口コミでは「年5500円のマイルアップちょっと痛いかなぁと思ってますが、携帯とネットショッピングや日常で月4~5万円で月600~800マイル溜まる。一昨年、溜まりに溜まったマイルで友人夫婦をご招待し沖縄旅行。第三者にも贈答できるのはうれしいですね。今度はもう少し貯めてからハワイでもと目論んでいます」という具体的な活用事例が紹介されています。
一方で、制度変更に対する戸惑いの声も多く見受けられます。特に2024年10月の税金・公共料金に関する変更については「これだけ見ると、マイレージプラスセゾンカードマイルアップメンバーズは『もともといくらマイルが付いていたかしらんけど、今度から納税・公共料金の支払いにマイルは一切つかないぜ!』と言われているように見えない?」という率直な意見もあり、利用者の困惑が伺えます。
他社カードとの比較における位置づけ
マイレージプラスセゾンカードの対象外項目を他社の航空系クレジットカードと比較してみると、電子マネーチャージが対象外というのは業界標準的な傾向のようです。しかし、税金・公共料金については、他のカードでは継続してポイントが付与されるケースも多く、この点では競争力が低下していると言わざるを得ないでしょう。
ただし、基本的な買い物での還元率の高さや、ユナイテッド航空マイルの使い勝手の良さを考慮すると、依然として魅力的な選択肢の一つであることは間違いないようです。「一般的なポイント還元カードでは、公共料金や税金の支払いでもポイントが付与されることが多いため、マイル重視ではなく総合的な還元率を重視する方は、他カードと比較検討する余地があります」という指摘もありますが、マイル特化型として考えれば合理的な選択と言えるでしょう。
制度変更の今後の動向予測
クレジットカード業界全体を見渡すと、ポイント制度の改定は継続的に行われており、マイレージプラスセゾンカードも例外ではないようです。特に電子マネーチャージや税金・公共料金については、カード会社の収益性の観点から今後も厳格化される傾向が続くと予想されます。
一方で、基本的なショッピング利用におけるマイル還元については、競争力維持のために現在の水準が維持される可能性が高いと考えられます。「2019~20年にかけて、コロナによる業績悪化の影響もあってか、ユナイテッドのマイレージプラスの利便性が低下しています。依然としてマイル還元率・特典航空券の必要マイル数はANA/JALに対して優位性がありますが、今後の動向には注意が必要です」という指摘もあり、長期的な視点での制度変更には注意を払う必要があるでしょう。
効率的な活用方法の提案
マイレージプラスセゾンカードを最大限活用するためには、対象外項目を理解した上で、効率的な使い分けを行うことが重要のようです。
具体的には:
- 基本的な生活費(食費、日用品、衣料品など):マイレージプラスセゾンカード
- 税金・公共料金:他の高還元率カードまたは口座振替
- 電子マネーチャージ:直接現金チャージまたは他のポイント特化カード
このような使い分けを行うことで、各カードの特性を最大限に活かすことができると考えられます。
トラベルライター”TAKA”としての総合的な考察と提言
長年にわたって多くの旅行者の相談に乗ってきた経験から申し上げますと、マイレージプラスセゾンカードのマイル付与対象外項目について理解することは、効率的なマイル獲得戦略を立てる上で極めて重要だと考えています。
今回のリサーチを通じて明らかになったのは、このカードが決して万能ではないものの、適切に活用すれば非常に強力なマイル獲得ツールになり得るということです。特に、電子マネーチャージや税金・公共料金といった対象外項目が存在する一方で、日常的なショッピング利用においては業界トップクラスの還元率を誇っているという事実は、利用者にとって重要な判断材料となるでしょう。
私が特に注目したいのは、制度変更に対する利用者の反応の多様性です。同じ変更であっても、利用パターンによって影響度が大きく異なるため、一概に良し悪しを判断することは困難です。しかし、これは逆に言えば、自分の利用パターンをしっかりと把握し、それに最適化された戦略を立てることができれば、大きなメリットを享受できる可能性があるということでもあります。
また、ユナイテッド航空のマイレージプラスというプログラム自体の価値も考慮すべき重要な要素です。スターアライアンス加盟の世界中の航空会社で利用できる汎用性の高さは、特に海外旅行を頻繁にされる方にとっては計り知れない価値があります。日本国内の航空会社のマイルでは実現困難な柔軟な旅程組み立てが可能になるという点は、まさに旅行の醍醐味を最大限に味わうための重要な要素と言えるでしょう。
さらに、今回のリサーチで感じたのは、クレジットカード業界全体のポイント制度が成熟期を迎えており、以前のような「何でもかんでもポイントが付く」という時代から、より戦略的で選択的な制度へと変化していることです。これは利用者にとっては一見不利に見えるかもしれませんが、実際には自分のライフスタイルに最適化されたカード選択がより重要になっているということでもあります。
マイレージプラスセゾンカードの対象外項目を理解し、それを踏まえた上でこのカードを選択される方は、きっと満足度の高いマイル活用ライフを送ることができるはずです。逆に、固定費でのポイント獲得を重視される方や、月々の利用額が少ない方については、他の選択肢も含めて検討されることをお勧めします。
最終的に重要なのは、カード自体のスペックだけでなく、それをどのように活用するかという戦略性です。マイレージプラスセゾンカードは確かに制約もありますが、適切に活用すれば素晴らしい旅行体験を提供してくれる優秀なパートナーになり得るカードだと、私は確信しております。
旅行は人生を豊かにする最高の投資の一つです。そして、その旅行をより効率的に、より頻繁に実現するためのツールとして、マイレージプラスセゾンカードは多くの方にとって価値ある選択肢となることでしょう。ただし、その価値を最大限に引き出すためには、今回ご紹介したような対象外項目を含めた制度の詳細を理解し、自分なりの活用戦略を立てることが不可欠です。
皆様の素晴らしい旅行体験の実現に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。