中国南方航空と中国東方航空の違いについてネットでよく検索されている理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説
旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。今回は、格安航空券で注目を集める中国の二大航空会社、中国南方航空と中国東方航空について、ネットの口コミや評判を徹底的にリサーチし、両社の違いを詳しく比較していきたいと思います。
結論:どちらも「コスパ重視の旅行者」におすすめできる航空会社
まず結論から申し上げますと、中国南方航空と中国東方航空は、どちらもコストパフォーマンスを重視する旅行者にとって魅力的な選択肢と言えるでしょう。価格の安さが最大の魅力でありながら、サービス面でも必要十分なクオリティを提供しているようです。両社ともスカイチームに加盟しており、世界的な航空会社格付け機関であるスカイトラックスから4つ星の評価を獲得していることからも、一定の品質が保証されていると言えます。
両社の基本情報と特徴について
中国南方航空の特徴とハブ空港
中国南方航空は広州白雲国際空港をハブとして運営している中国の大手航空会社です。広州白雲国際空港は中国南部の玄関口として機能しており、東南アジアや中東、ヨーロッパへのアクセスにも優れた立地と言われています。スカイトラックスの航空会社格付けでは4つ星を獲得しており、2016年のワールド・エアライン・アワードでは世界300社以上の航空会社の中で32位にランクインした実績があるようです。中国地域内では海南航空に次ぐ2位の評価を受けているとのことで、アジア圏以外でも一定の評価を得ているようです。
中国東方航空の特徴とハブ空港
一方、中国東方航空は上海浦東国際空港をメインハブとして運営している航空会社です。上海浦東国際空港は中国東方航空と上海航空の主要ハブとなっており、日本からのアクセスも良好と言われています。スカイチームに加盟しており、デルタ航空やKLMオランダ航空、大韓航空などと提携関係にあるようです。日本では全日空とも包括提携契約を締結しており、路線網の拡大に力を入れているとのことです。中国東方航空は近年、エアバスA350などの最新機材を積極的に導入しており、ファーストクラスやビジネスクラスには完全個室タイプのシートを配置するなど、設備投資にも注力していると言われています。
機材と座席の違いについて
中国南方航空の機材構成
中国南方航空の機材については、エアバスやボーイングの幅広い機種を保有していると言われています。ネット上の口コミでは「機材が比較的新しい」「座席も広めで快適だった」という声が見られるようです。また、中国南方航空は他社に比べて新しい機材やシートの導入が早いという評判もあり、座席の快適性については一定の評価を得ているようです。エコノミークラスでも機内が清潔に保たれているという口コミが多く、長距離フライトでも比較的快適に過ごせるとの声が見られます。
中国東方航空の機材構成
中国東方航空は600機以上の航空機を保有する大規模な航空会社で、エアバスA320シリーズやA350などを運航しているようです。特にA350型機については、ファーストクラス4席、ビジネスクラス36席、プレミアムエコノミークラス32席、エコノミークラス216席という4クラスの豪華な座席配置となっており、ビジネスクラスには扉付きの完全個室シートを導入していることから、世界的にも先進的な機材と評価されているようです。エアバスA320型機ではビジネスクラス8席、エコノミークラス150席のデュアルクラスレイアウトを採用しており、シートピッチは31インチから32インチ程度と標準的な広さのようです。
サービス品質と機内食の比較
客室乗務員の対応について
両社の客室乗務員の対応については、ネット上で様々な意見が見られます。中国東方航空については「予想以上に快適だった」「CAのサービスは普通に良かった」という口コミが多く見られ、事前の不安とは裏腹に好印象を持った旅行者が多いようです。チェックインカウンターでは日本人スタッフが丁寧に対応してくれたという声もあり、日本路線でのサービス品質向上に努めているようです。中国南方航空についても「CA美人揃いでサービスも良い」「乗務員の対応も丁寧だった」という好意的な評価が見られます。ただし、どちらの航空会社も日本語対応については限定的との声があり、日本語対応評価は低めという傾向があるようです。
機内食の品質について
機内食については、両社とも「予想よりも美味しかった」という声が多く見られます。中国東方航空の機内食については「独特な香辛料の味がしなくて、温かくてとても美味しかった」「ANAと比べても見劣りしないレベル」という高評価の口コミがあるようです。鶏肉と魚、あるいはビーフなどから選べるメニュー構成となっており、味付けは濃いめながらも日本人の口に合うという評価が多いようです。中国南方航空についても「食事も全体的に美味しかった」という声があり、コストパフォーマンスを考えると十分に満足できるレベルとのことです。ただし、機内エンターテインメントについては両社とも「字幕が中国語のみ」「映画の選択肢が少ない」という声があり、この点は改善の余地があるようです。
乗り継ぎ利便性の違い
広州白雲国際空港での乗り継ぎ
中国南方航空の主要ハブである広州白雲国際空港での乗り継ぎについては、比較的スムーズという評価が多いようです。広州での乗り継ぎ手順は、降機後にTRANSITの表示に従って進み、乗継カウンターでパスポート、搭乗券、手荷物引換証を提示した後、セキュリティチェックを経て搭乗ゲートへ向かうという流れとなっているようです。クラブツーリズムなどの旅行会社では、出発当日に乗継案内書面を配布するなど、初めての方でも安心して利用できるようサポート体制を整えているとのことです。さらに、中国南方航空では一定の要件を満たす乗り継ぎ旅程のお客様を対象に、一泊の乗り継ぎホテル宿泊サービスを無料で提供しているようです。このサービスには朝食と空港送迎が含まれており、長時間の乗り継ぎ時間がある場合には非常に便利なサービスと評価されています。
上海浦東国際空港での乗り継ぎ
中国東方航空の主要ハブである上海浦東国際空港での乗り継ぎについても、多くの情報がネット上に掲載されています。上海浦東国際空港での国際線同士の乗り継ぎは、大幅な遅延がなければさほど難しいことはないと言われています。日本を出発する際に、日本から上海まで、そして上海から最終目的地までの両方の搭乗券をまとめて受け取り、乗り継ぎカウンターをスルーしてそのまま保安検査場へ進む形になります。そのため乗り継ぎの案内表示を見失わなければ、徒歩での移動範囲も比較的コンパクトなので、焦らずにスムーズに移動できるようです。ターミナル間の移動は無料シャトル鉄道でつながっており、案内標識も多いため、初めての方でも安心して利用できると言われています。
良い点とメリット、おすすめポイント
中国南方航空・中国東方航空の両社とも、やはり最大の良い点は運賃の安さです。ビジネスクラスやプレミアムエコノミーにこだわらない、エコノミークラス主体の旅を計画する場合には、コストパフォーマンスの高い選択肢として非常にメリットがあります。特に以下のような方におすすめです。
・限られた予算でアジア周遊や欧米路線を利用したい旅行者
・マイレージ提携でJALやANAのマイルを貯めたい方(スカイチーム提携航空会社として使いやすい)
・乗り継ぎ時間を有効活用して無料トランジットホテルを利用したい方(広州乗り継ぎの場合)
また、最新機材の導入や4クラス運航便を使えば、ビジネスクラスでも比較的リーズナブルな価格で快適性を重視した旅を楽しめる点も利点と言えます。
悪い点とデメリット、おすすめしないケース
一方で、両社にはいくつかの欠点やデメリットも指摘されています。特に以下のようなケースではおすすめしないかもしれません。
・日本語の案内表示や機内エンターテインメントで日本語字幕が少ないため、言語面に不安がある方
・深夜・早朝便を利用すると乗り継ぎターミナルでの待ち時間が長く、設備が限られるため体力的にきつい場合
・細やかなサービスや機内食の多様性を重視し、ANAやJALレベルのきめ細やかさを求める方
これらの点から、はじめて海外航空会社を利用する方や、隅々まで完璧なサービスを期待する「旅慣れない初心者」には、ややハードルが高いかもしれません。
Q&Aコーナー
Q1. 広州発ヨーロッパ行き便で無料トランジットホテルは必ず利用できますか?
A1. 一部の乗り継ぎ旅程で利用条件を満たす場合にのみ提供されるようです。航空券のクラスや乗り継ぎ時間によって対象外となる場合もあると言われています。
Q2. 上海浦東空港での乗り継ぎ時間が短い場合、入国審査は必要ですか?
A2. 同一航空会社かつ国際線から国際線の乗り継ぎであれば、通常はシームレスに保安検査のみで済むケースが多いようです。ただし、乗り継ぎ便が異なる場合は入国審査が必要になることもあるようです。
Q3. マイレージはJALマイルに交換できますか?
A3. 中国東方航空・中国南方航空ともにスカイチーム加盟社で、JALグループとは直接提携はありませんが、デルタ航空を経由してマイル加算する方法やアジアマイルを経由して交換する裏技的な方法があると紹介されています。
トラベルライター“TAKA”の独自考察
両社を比較すると、広州ハブの中国南方航空は「乗り継ぎでホテルサービスを受けつつコストを抑えたい」旅行者にうってつけであり、上海ハブの中国東方航空は「最新機材で快適性を追求しつつも運賃を抑えたい」中級者以上の旅慣れた旅行者にメリットが大きいように思われます。現地乗務員の対応や機内食の味のばらつきは否めませんが、コスト重視と快適性のバランスを考えると、両社ともに“選んでも損はない”選択肢と言えます。特に来年以降もアジア域内外の路線拡大が見込まれており、新規路線の割安プロモーションを狙えば、さらなるお得感を享受できるのではないでしょうか。
旅行初心者の方は、はじめは座席指定や保安検査の流れを事前にしっかり確認し、万一のトラブル時は現地空港の英語対応スタッフを頼る心づもりで臨むと安心です。そうすれば、両社の「コスパ抜群」「アジア拠点の利便性」という利点を最大限に活かした、充実した旅を楽しめるはずです。