ネットで「セブパシフィック航空 最悪」が頻繁に検索されている理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説

十分な情報が集まりましたので、これから記事を執筆いたします。

セブパシフィック航空が「最悪」と言われる理由を徹底解説

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。

インターネット検索で「セブパシフィック航空」と入力すると、検索候補に「最悪」という言葉が表示されることがあります。フィリピン最大手のローコストキャリア(LCC)として知られ、日本からフィリピンへの格安航空券を提供しているセブパシフィック航空ですが、なぜこのような評判が立つのでしょうか。今回の記事では、実際の利用者の声やネット上の口コミを徹底的にリサーチし、「最悪」と言われる理由の真相に迫り、この航空会社の実態について詳しく解説していきます。

結論:LCCの特性を理解していないことが「最悪」評価の主な原因

セブパシフィック航空が「最悪」と検索される最大の理由は、格安航空会社(LCC)特有のサービス体系やリスクを十分に理解せずに利用した旅行者からの不満の声が多いためと言われています。セブパシフィック航空は、低価格を実現するために様々なコスト削減を行っており、従来のフルサービスキャリア(FSC)とは異なる運営スタイルを取っているのです。

実際のところ、セブパシフィック航空は2018年に航空会社格付け会社エアラインレイティングスにより、安全格付けで最高ランクの7つ星評価を獲得しており、安全性については高い水準を維持していると評価されているのです。1996年の運航開始以来、死亡事故は1998年の1件のみで、2013年の着陸失敗事故では乗客全員が無事だったという実績もあります。これは日本の主要航空会社と比較しても決して多くない数字だと言われています。

しかし、運航の定時性やカスタマーサービスの質、システムの安定性といった面では、確かに課題を抱えているようです。特に遅延や欠航の頻度の高さ、荷物トラブルの発生、カスタマーサポートの対応などについて、多くの利用者から厳しい意見が寄せられているのが現状のようです。

「最悪」と言われる具体的な理由

遅延・欠航の頻度が非常に高い

セブパシフィック航空の最大の問題点として挙げられるのが、遅延と欠航の多さです。実際に100回以上搭乗した経験を持つ旅行者の証言によると、おそらく半分以上のフライトで遅延が発生しており、定刻通りに到着したことがなかなか思い出せないほどだったと語られています。国際線とフィリピン国内線を合わせての経験談ですが、これは非常に高い遅延率と言えるでしょう。

2025年の夏期スケジュールでは、機材繰りの影響により大規模な計画的欠航が相次いでいます。成田発マニラ行き便、成田発セブ行き便、関西発マニラ行き便、関西発セブ行き便、福岡発マニラ行き便など、主要路線で6月から10月にかけて特定の曜日に欠航が設定されているのです。これは夏季にリゾート路線の需要が落ち込むことも一因とされていますが、予約済みの旅行者にとっては大きな影響となるようです。

さらに問題なのは、突然の便変更も少なくないという点です。ある旅行者の体験談では、お昼便が直前になって7時間後の夜便に振り替えられていたというケースもあり、これは旅行計画に大きな支障をきたす可能性があります。また、予約時に設定されていたフライト時間が、数日前に突然早まって乗り遅れてしまったという事例も報告されているのです。

遅延による乗り継ぎトラブルも深刻です。セブから関空への便で1時間半の遅延が発生し、マニラでの乗り継ぎ時間がたった30分しか残されなかったケースでは、セブパシフィック航空の職員は乗客を走らせるだけで適切なサポートが一切なかったと報告されています。国内線出口からチェックインカウンター、セキュリティ検査、出国審査場、搭乗ゲートまで、すべて乗客自身が走って移動しなければならなかったというのです。

荷物トラブルが頻発している

セブパシフィック航空では、預け荷物に関するトラブルが非常に多く報告されているようです。最も衝撃的な事例は、2016年1月の成田発セブ行き便で、なんと99個もの手荷物が成田空港で積載されず、約半数の乗客の荷物が到着しなかったというケースです。

この事例では、成田空港の出発が遅れ、やっと出発したと思ったら滑走路までの移動中に「一部の手荷物が積めなかったことをお詫びします」という機内アナウンスが流れたそうです。しかし実際には99個という大量の荷物が積み残されており、セブ島到着後の手荷物受取所にはわずかな荷物しか出てこなかったと言われています。航空会社側の説明では「燃料をいつもより多く搭載しなくてはならなくなったため、ランダムで荷物を下ろした」とのことでしたが、空港カウンターに並んでいたのは日本人だけだったという証言もあり、本当にランダムだったのか疑問の声が上がっているようです。

さらに問題なのは、機長による安全のための処置だったという理由で、セブパシフィック航空は保証しないとの対応だったことです。荷物が到着していない乗客は最長2時間も並ばされ、翌々日の夜に宿泊先のホテルに荷物を届けてもらう手続きをしなければならなかったと言われています。せっかくの旅行なのに滞在中ほぼ荷物がない状態で過ごさなければならなかった旅行者の悔しさは計り知れないものがあるでしょう。

荷物の重量超過に関する追加料金の問題も指摘されています。空港で荷物を測定したら47.6キログラムだったという旅行者の事例では、事前に聞いていた追加料金と実際の金額が異なっていたというトラブルもあったようです。また、ロストバゲージ(荷物紛失)の事例も複数報告されており、マニラからのフライトで20個以上の荷物が目的地の空港に届かなかったというケースもあるのです。

カスタマーサービスの対応に問題がある

セブパシフィック航空のカスタマーサービスに関しては、特にオンラインシステムと電話対応について多くの不満が寄せられているようです。

オンラインチェックインのシステムには不具合が多く、座席指定をしたのに実際の座席配置と異なっていたというトラブルが報告されています。ある旅行者は、オンライン上の座席表で前が空間のある2,300円の有料座席を2席予約したにもかかわらず、実際には通常の座席だったと訴えています。翌日コールセンターに問い合わせても、日本語が拙いのか意図的なのか分からないがチグハグな対応で、そんな事実はないと言われ、返金は不可でポイント1,500付与しますという対応だったそうです。さらに夕方かけ直すよう言われても電話が繋がらないという状況だったと言われています。

ウェブサイトの予約システムについても、オンライン決済が完了できずコールセンターに問い合わせて予約を完了したという声がありました。電話対応も日本語が通じにくく、問題を伝えるのに苦労したというコメントも見られます。

日本のコールセンターは月曜日から金曜日の8時から18時まで営業しており、電話番号は03-4578-1447です。対応するオペレーターは外国人ですが日本語は流暢だと言われていますが、それでもコミュニケーションに問題が生じることがあるようです。

欠航時の対応についても不満の声があります。フライトがキャンセルされた場合、無料再予約かトラベルファンド(電子マネーのようなもの)の払い戻しが選べるのですが、払い戻しに半年ほどかかった記憶があるという証言もあるのです。予約時は即入金させられるのに、払い戻しには長時間がかかるという点に不満を感じる旅行者が多いようです。

機内の快適性が低い

LCC特有の問題ではありますが、セブパシフィック航空の機内快適性については多くの指摘があるようです。

まず座席の狭さが挙げられます。シートにはリクライニング機能がないため、座り心地が悪く快適とは言えないという意見が多く見られます。特に長時間フライトの場合、リクライニングできないことで体勢がきつくて寝られないという声もあります。ある旅行者は「暇なら寝るしかないけどリクライニングもできないから体制がきつくて寝れない」と語っており、事前に首に巻く枕やオフラインで見れる映画や動画、食べ物、飲み物などの準備が必要だと助言しています。

機内エンターテインメントシステムが搭載されていないことも、長時間フライトでは苦痛になるようです。映画や音楽を楽しむことができないため、暇を持て余してしまうという声が多数あります。ただし、機材にはUSB充電ポートが設置されているため、自分のデバイスで事前にダウンロードした動画や音楽を楽しむことは可能だと言われています。

機内食やドリンクはすべて有料となっており、これもLCCとしては標準的なサービス形態です。機内食は予約時もしくはオンラインチェックインで事前予約できますが、当日機内でキャビンアテンダントに注文することも可能だと言われています。ただし、離陸してすぐの微妙な時間帯に提供されてしまい食べるタイミングが難しかったという声や、子供たちが美味しくないと言って食べなかったという体験談もあるようです。

システム上のトラブルが多い

座席指定のシステムには重大な問題があるようです。早期予約で座席指定をしたにもかかわらず、後日確認すると座席指定が消滅していたという事例が報告されています。航空券購入時に追加料金を支払って座席を指定したはずなのに、オンラインチェックイン時に確認すると指定が消えていたというトラブルです。

オンラインチェックインシステムにも生年月日のシステムバグが発生するなど、技術的な問題が指摘されています。また、座席が無料で指定できないという仕様も、利用者にとっては不便に感じられるようです。

予約システムについても、二重予約してしまい結局倍の金額を払うことになったという失敗事例もあります。空港でチケットを取ろうとしたら高額になってしまったというケースもあり、事前のオンライン予約とシステムの理解が重要だと言えるでしょう。

セブパシフィック航空の良い点・メリット

これまで多くの問題点を挙げてきましたが、セブパシフィック航空にはもちろん利点もあります。ここからは、この航空会社のメリットについて詳しく解説していきます。

圧倒的な価格の安さが最大の魅力

セブパシフィック航空の最大のメリットは、何と言っても料金の安さです。特にプロモーション期間中のセール価格は驚くほど安く、往復1万円以下で日本とフィリピン間を移動できることもあるようです。他のLCCと比べても、セブパシフィック航空は特に価格が安いと感じる利用者が多いのです。

ある旅行者は「LCCなので預託荷物は事前に申し込みプラス料金を払いましたが、それでも安い!」と評価しており、総合的なコストパフォーマンスの良さを実感しているようです。マニラ-セブ往復を家族四人で4万円程度で利用できたという事例もあり、国内移動の格安さも魅力の一つと言われています。

セールを狙えば、東南アジア旅行が格安で楽しめるため、予算を重視する旅行者にとって非常にお得な選択肢となっています。成田からセブ島への往復で5万円程度になることもあり、フルサービスキャリアと比較すると半額以下になることも珍しくないようです。

便数が豊富で就航地が多い

セブパシフィック航空は、フィリピン国内最大のネットワークを持っており、マニラ、セブ、ダバオ、イロイロ、クラークなど多くの都市に就航しています。日本からは成田、関西、福岡の主要空港から直行便が運航されており、アクセスの良さも評価されているようです。

フィリピンだけでなく、アジアの様々な都市にも就航しているため、乗り継ぎ便を利用すればさらに多くの都市へアクセスできるという利便性もあります。便数が豊富なため、自分のスケジュールに合わせてフライトを選択できる自由度が高いのもメリットの一つです。

安全性は国際的に高く評価されている

前述したように、セブパシフィック航空は2018年に航空会社格付け会社エアラインレイティングスにより、安全格付けで最高ランクの7つ星評価を獲得しています。これは国際的に決められている安全基準の認証を取得しているかどうかも指標としている厳格な評価です。

1996年の運航開始以来、死亡事故は1998年の1件のみで、ANAやJALなど日本の航空会社と比較しても死亡事故件数は少ないと言われています。2013年の着陸失敗事故では乗客全員が無事だったという実績もあり、安全面での信頼性は確保されていると考えられます。

「格安だから危険」というイメージを持つ方もいるかもしれませんが、セブパシフィック航空に関しては安全性については過度な心配は不要だと言えるでしょう。

機材は新しく清潔感がある

実際に搭乗した旅行者からは、機材が新しく清潔だという評価が多く聞かれます。「機材も新しく清潔。シンプルな内装ですが、コンセントもあり、問題なく過ごせました」という声もあり、機内環境自体は悪くないようです。

USB充電ポートが座席に設置されているため、スマートフォンやタブレットの充電ができることも便利だと評価されています。自分のデバイスで事前にダウンロードした映画や音楽を楽しめば、エンターテインメントシステムがなくても快適に過ごせるという意見もあります。

キャンセル規定が意外と柔軟

セブパシフィック航空のキャンセル規定は、LCCとしては比較的柔軟だと言われています。格安チケットでもフライト日時の変更が出発の2時間前まで可能で、手数料や差額の支払いは必要ですが、まったく変更不可というわけではないのです。

また、最近では「捨てチケット」が不要になったことも大きなメリットとされています。以前はフィリピン入国時に復路チケットの提示が必要だったため、長期滞在者は使わない復路チケットを購入する必要がありましたが、現在では柔軟な対応が可能になっているようです。

日本語対応のカスタマーサポートがある

問題点として挙げられることもあるカスタマーサポートですが、日本語対応のコールセンターが存在すること自体は評価できるポイントです。月曜日から金曜日の8時から18時まで、電話番号03-4578-1447で日本語対応のオペレーターに相談できるのです。

LCCの中には英語のみの対応しかない航空会社も多い中、日本語でサポートを受けられることは、英語が苦手な日本人旅行者にとって大きな安心材料となるでしょう。

セブパシフィック航空の悪い点・デメリット

ここまで良い点を述べてきましたが、改めてデメリットについても整理しておきましょう。これらの欠点を理解した上で利用を検討することが重要です。

定時運航率の低さは最大の欠点

最も大きなデメリットは、やはり遅延と欠航の多さです。フライトの半分以上が遅延するという証言もあり、これは旅行計画に大きな影響を与える可能性があります。特に乗り継ぎ便を利用する場合や、到着後すぐに予定がある場合には、大きなリスクとなるでしょう。

欠航率の高さはセブパシフィック航空の最大の欠点であり、これが「最悪」と言われる理由の大きな一つであると言っても過言ではないでしょう。遅延や欠航が多発することで、旅行計画全体が狂い、精神的なストレスも大きくなります。特に、日本のように公共交通機関の定時運行が当たり前の国から来た利用者にとっては、受け入れ難い面が多いと推測されます。

荷物トラブルの深刻さ

多くの口コミで指摘されているのが、手荷物の紛失や破損、積み残しです。LCCとしてコストを削減する中で手荷物管理システムに問題があるのか、あるいは機材の燃料搭載など安全上の理由による荷物の振り落とし対応が多く、これが利用者の不満に直結しているようです。特に、多数の荷物が積み残されたり遅れて届けられたりすると、短期旅行者や家族連れの旅行では大きな痛手になるでしょう。

カスタマーサービスの対応不足

セブパシフィック航空のカスタマーサポートは、電話やオンラインでの問い合わせが困難であったり、言語面や応対内容にばらつきがあるという口コミが多く見られます。顧客対応の質が不安定なことは、トラブル時の対応をより悪化させ、利用者の不満がさらに増幅する要因となっています。

システムの不便さ

オンラインチェックインのトラブルや座席指定の消失、予約システムのわかりにくさも指摘されています。このようなシステムトラブルは時にフライトへの乗り遅れや計画の混乱につながることもあり、「最悪」という評価につながっているようです。

快適性の低さ

LCC共通の弱点として、座席の狭さやリクライニング機能の欠如、機内エンターテイメントの不足は利用者にとって気になるポイントです。特に長時間のフライトではこれらが負担となり、快適さを求める旅行者にはおすすめしにくいかもしれません。

良い点から見たおすすめポイントと対象者

セブパシフィック航空はコストパフォーマンスを重視する旅行者におすすめしたい航空会社です。価格が圧倒的に安く、フィリピン内外の幅広い路線に頻繁に運航しているため、予算重視の個人旅行者やフィリピン国内の移動に特に利便性を感じる人には魅力的な選択肢と言われています。また、日本語対応のカスタマーサービスもあるため、英語が苦手な方にも安心感があります。

さらに、安全面の評価も国際基準を満たしており、「格安=危険」と思われがちなイメージを払拭できる点は大きなメリットと考えられます。若者の海外留学や格安ツアーに利用する層、アジア内の移動でコストを抑えたい層に特におすすめできるでしょう。

悪い点から考えるおすすめしない方

セブパシフィック航空の利用をおすすめしにくいのは、時間に厳密さが求められるビジネス目的の旅行や、初めての海外旅行で不安が強い方、機内サービスの快適さや細やかな対応を重視する旅行者です。欠航や遅延が多いこと、荷物のトラブル、カスタマーサービスの不安定さはこれらの方々にとっては大きなストレスとなります。

また、家族旅行で手荷物や座席のトラブルが許されない場合や、長時間フライトでゆったりとした機内環境を必要とする場合も、他の航空会社を検討したほうが良いでしょう。

よくある質問(Q&A)

Q1: セブパシフィック航空は安全ですか?
A1: 安全性は国際的に認められており、大きな事故は1998年の1件のみで、以降は安全に運航されています。ただし、運航遅延や欠航のリスクは高めです。

Q2: 荷物の紛失や破損は多いですか?
A2: 口コミでは荷物トラブルが多い報告があり、特に積み残しや紛失が目立つようです。事前に手荷物の重量を厳守し、必要に応じて保険加入を検討するのが良いでしょう。

Q3: 何が原因で遅延や欠航が多いのですか?
A3: 機材繰りの調整や季節的な需要変動が影響しているようです。LCCのためコスト削減で予備機材が少なく、突発的な障害やトラブルに対応しきれず遅延や欠航が起きやすいのが実情と言われています。

トラベルライター”TAKA”の考察

ネット上で「最悪」とまで言われる背景には、セブパシフィック航空のリーズナブルな価格設定とLCCならではのコスト削減構造、そして日本人旅行者の高いサービス期待値のギャップが大きいと考えられます。

格安料金は旅行のハードルを下げ、フィリピンへの観光や留学などを促進している一方で、運航の不確実性、サービスの簡素さ、トラブル対応の課題は利用者のストレスとなります。これは逆に言えば、そのリスクを理解し自己責任で利用できる旅行者にとっては非常にコストパフォーマンスの高い選択肢なのです。

日本の航空会社では当たり前に感じられるサービスや快適さを期待すると失望することが多いですが、価格相応のサービスとして割り切り、しっかり準備をすれば問題なく利用できるでしょう。セブパシフィック航空の利用を検討する際は、必ず遅延や欠航を想定し、フライト状況をこまめにチェックし、荷物や座席の事前確認を徹底することを強くおすすめします。全体としては、低価格の恩恵を享受しつつ、LCCの特性やリスクについて理解を深められるかが、満足度を高める鍵だと”TAKA”は考えます。