100万マイル獲得キャンペーンとは?

ターキッシュ エアラインズ(Turkish Airlines)が2025年に実施した「Route: 6 Continents(6大陸制覇)キャンペーン」は、マイレージプログラム「Miles&Smiles」の会員が6大陸へ同社便で到達すると合計100万マイルをボーナス進呈する前例のない大型プロモーションです。対象期間内に最初の航空券を発券し、2025年10月27日までに全区間を完了することが条件で、11月1日〜15日にマイルが一括加算されます。詳細は公式キャンペーンページで公開済みです。

キャンペーン概要

本企画は「世界6大陸(アジア・ヨーロッパ・北米・南米・アフリカ・オセアニア)の到着地に、トルコ発着またはイスタンブール経由で到達する」ことが必須。発券期間は2025年6月27日〜7月8日、搭乗期間は同年10月27日までと短期集中で設定されていました。経由地や出発地はカウントされず、到着地のみが判定対象という点がユニークです。

参加条件と対象期間

  • 発券期間:2025年6月27日〜7月8日(7月8日発券分まで有効)
  • 搭乗期間:2025年6月27日〜10月27日
  • 対象フライト:ターキッシュ エアラインズ運航便のみ(コードシェア・スターアライアンス他社便は除外)
  • 除外運賃:特典航空券、法人契約運賃、職員用、学生・医療など特殊割引
  • マイル加算:2025年11月1日〜15日に一括付与(ステータスマイルではない)

また、プロモコード利用の予約や運賃変更不可のチケットも対象外となります。Retroactive mileage claim(後日事後登録)も認められないため、予約時点でMiles&Smiles会員番号を入力しておくことが必須です。

6大陸を制覇する旅程の組み方

最短ルートを狙う場合でも6区間=6枚の航空券が必要です。同社ハブであるイスタンブールを経由しながら、以下のように大陸ごとに到着地を分けると効率的です。

  1. 東京(成田/羽田)→イスタンブール→パリ【ヨーロッパ】
  2. パリ→イスタンブール→ニューヨーク【北米】
  3. ニューヨーク→イスタンブール→サンパウロ【南米】
  4. サンパウロ→イスタンブール→ヨハネスブルグ【アフリカ】
  5. ヨハネスブルグ→イスタンブール→シドニー【オセアニア】
  6. シドニー→イスタンブール→東京【アジア】

上記例は6枚の片道航空券を分割購入するパターンで、所要日数は約18〜21日。イスタンブールでの乗継時間が長い場合は無料市内観光「Touristanbul」も活用できます。運賃を抑えるには、燃油サーチャージの低い経由便を多用し、長距離区間を平日発着にするのがポイントです。

日本発着での現実的ルート例

日本在住会員が利用しやすいのは、東京〜イスタンブールの往復を「軸」とし、各大陸を三角形に組み合わせる方法です。

  • ①東京→(イスタンブール)→ローマ【ヨーロッパ】
  • ②ローマ→(イスタンブール)→ロサンゼルス【北米】
  • ③ロサンゼルス→(イスタンブール)→ブエノスアイレス【南米】
  • ④ブエノスアイレス→(イスタンブール)→カイロ【アフリカ】
  • ⑤カイロ→(イスタンブール)→メルボルン【オセアニア】
  • ⑥メルボルン→(イスタンブール)→東京【アジア】

繁忙期を避ければ総額50〜55万円台(エコノミー)に収めることも可能です。Miles&SmilesはANAマイレージクラブとは提携していないため、100万マイルはタキシードラウンジ利用や特典航空券に集中投資するのがおすすめです。

注意したい除外規定

• 片道区間が同一大陸内(例:シンガポール→メルボルンなど)のみで完結している場合はカウント不可。
• 学生・医療・海員運賃など特殊割引、プロモコード利用、法人契約(IT運賃)は対象外。
• 発券期間外に日付変更するとキャンペーン適用外になる可能性があり、変更手数料無料の予約でも注意が必要です。
• キャンセル後の再発券は「新規発券」と見なされ、7月8日を過ぎると資格喪失。

マイル付与のタイミングと使い道

付与予定は2025年11月1日〜15日。100万マイルあれば、成田〜イスタンブール〜ローマのビジネスクラス(往復85,000マイル)を約11往復発券できる計算です。燃油・諸税は別途必要ですが、1マイル=1.5円換算でも実質150万円相当。さらにShop&Milesで家電やギフト券に交換することも可能です。ステータスマイルではないため会員ランクは上がりませんが、余剰マイルをラウンジアクセス権やビジネスクラスアップグレード特典に充当すれば、旅の質を大幅に向上できます。

Miles&Smiles上級会員への影響

今回の100万マイルは資格判定に使えないものの、同期間中のフライト自体がステータスマイルを積算するため、事実上「フライトでプレミアムエコノミー~ビジネスクラスに乗り換えながら大量のステータスマイル+ボーナスマイル」を同時獲得できる点が注目されています。エリート/エリートプラスの要件はそれぞれ40,000/80,000ステータスマイルですが、6大陸を往復するだけで達成圏に入るケースもあります。

今後のアップデートと早めのアクション

公式サイトには「ターキッシュ エアラインズはキャンペーン内容を予告なく変更・中止する権利を有する」と明記されています。すでに発券受付は2025年7月8日で終了しましたが、対象者は旅程変更や区間不足に注意しつつ、10月27日までに完走する必要があります。帰国便の遅延や欠航で到着日がずれるリスクもあるため、余裕を持ったスケジュールを組み、運航情報はモバイルアプリのプッシュ通知で逐次確認しましょう。

まとめ

「100万マイル」という破格のインセンティブは、航空会社が自社ハブ・ネットワークの強みを活用して世界を周遊してもらう好例です。発券期間はすでに締め切られていますが、対象者は残り期間でルートを最適化し、遅延リスクを考慮した余裕ある計画を立てることが成功の鍵。キャンペーン未参加の方も、Turkish Airlinesの大陸横断路線網とMiles&Smilesの高付与率を知るきっかけとして押さえておきましょう。