ホテル・旅行のニュースリリース・情報

2023年に創業200周年を迎えた当社では、清酒・ビール等に続く事業として、ウイスキー製造の事業に本格参入しました。

• 木内酒造が考える茨城における常陸野の食の輪

常陸野で広がる木内酒造の循環

　茨城県は、昭和の中頃までは、ビールやウイスキー製造に用いる二条大麦の日本最大の栽培地でした。冬から初夏にかけての麦栽培は、その麦からビールの製造に、そして麦芽粕を飼料として活用する畜産業へ。一方で、夏から秋にかけての畑では蕎麦や芋を裏作で栽培するなど、農を中心とした食のリサイクルの輪が確立しておりました。
　しかし、昭和中期に貿易の自由化による麦芽への関税の撤廃が行われると、日本のビール・ウイスキー製造会社では、廉価な輸入麦芽の使用が中心となり国産の麦栽培はほぼ壊滅してしまいました。
　そのような中、当社では、もう一度茨城県の麦栽培を復活させるべく古代麦「金子ゴールデン」の復元栽培を始めました。
　また、ビールやウイスキー製造からの麦芽粕は、県内の畜産農家に供給しており、ビール粕等を飼料として育った豚・牛等を、当社の直営レストランの食材として活用しております。
さらに、麦栽培の裏作に栽培する蕎麦は、自社直営の蔵＋蕎麦「な嘉屋」で提供しております。

• ローカルな豚肉とウイスキー使用樽を利用した「常陸野ハム BARREL SMOKE」

常陸野ハム BARREL SMOKE

　八郷蒸留所に隣接するのが細谷ファーム・潮田氏。当社では、ウイスキーの蒸留廃液を試験的に豚の飼料に混ぜ豚の肥育を依頼しております。その潮田氏の育てる豚の極上品のみを買い入れて加工したのが、「常陸野ハム BARREL SMOKE」です。ビジターセンター内で加工しております。
　特徴は、日の丸ウイスキーの熟成で使用した樽をチップにし、スモークに用いること。また、生ハムは、塩だけの調味と、長期熟成による旨味の醸成だけで、一切の調味料を使用せずに本格的に製造しております。
　木内酒造が考える常陸野の食の輪にあらたに仲間入りしました。もちろんビジターセンター内の飲食スペースでお楽しみいただけます。また、お土産品としての販売も行います。

• お客様の蒸溜所滞在の中心となる「ビジターセンター」

　八郷蒸溜所の付属施設として今回新たに開業する「八郷蒸溜所 ビジターセンター」では、これまで述べてきたウイスキー製造に至るまでの木内酒造の酒造りの歴史や、地域環境に配慮した循環型の各種取り組みを図や紹介文を交えた展示パネルで紹介するコーナーをはじめ、これまでに販売してきた数量限定品を含めた「日の丸ウイスキー」の各種ラインナップも、ご購入いただける販売コーナーも設けました。自社製の生ハム「常陸野ハム BARREL SMOKE」と日の丸ウイスキーを一緒にお楽しみいただける飲食コーナー、八郷蒸溜所限定のウイスキーも取り扱い予定で、いつ訪れても何回も楽しめる、魅力ある空間で皆様のお越しをお待ちしております。

ビジターセンター　内観イメージ

• 定休日を除く平日も”有料試飲付き見学ツアー”を実施

　昨年から土日祝に蒸留所内で実施している「試飲付き見学ツアー」（有料）を、定休日以外のすべての曜日で実施いたします。今回、ビジターセンターの開業に合わせ、蒸溜所内の見学コースには、製造工程ごとに、当社のウイスキーづくりのこだわりを分かりやすく図示した解説パネルなどを設営し、ウイスキー製造の様子がより分かりやすくご覧いただけるようになりました。展示の解説パネルは日本語英語で表記のほか、QRコードをお手元のスマートフォンで読み取ることで、中国語や韓国語など様々な言語で説明をご覧いただけることができるようになります。ビジターセンターで見学受付を済ませたら、蒸溜所建屋へと続くアプローチを、筑波山麓の自然の風や空気を感じながら進んでいきます。木内酒造の日の丸ウイスキーづくりへのこだわりがいっぱい詰まった見学コースが目の前に広がっています。見学の最後には、日の丸ウイスキーのテイスティングもご用意しております。五感すべてを使って日の丸ウイスキー・八郷蒸溜所をぜひお楽しみください。

蒸溜所の製造工程見学は事前申込制で受け付けています。
見学受付サイト：https://www.hinomaruwhisky.jp/

• 八郷蒸溜所 ビジターセンター　概要

八郷蒸溜所 ビジターセンター

所在地：〒315-0151 茨城県石岡市須釜1300
開業日：11月11日(土)10:00～
営業時間：木曜～月曜（祝日含む）10:00～17:00
定休日：火・水曜
ブランドサイト：https://hinomaruwhisky.com/