/大正大学 × 豊島区 「理論」と「実践」で学生が社会課題解決の糸口を探る

6/20の第一回目の授業では、豊島区文化商工部文化観光課の職員より同区が抱える課題について講義を受けた

池袋以外の区内スポットへ足を向けてもらう施策とは?

大正大学(学長:神達知純、所在地:東京都豊島区)の地域創生学部 公共政策学科の1年生100名が、豊島区文化商工部文化観光課と共同し、現在同区が抱えている観光に関する課題について、解決の糸口を探るプロジェクトに取り組みます(担当教員:高橋正弘)。
今回のテーマは「池袋に集まる来街者が、池袋以外の区内観光スポットに足を向けるようになる施策」を考えること。6月下旬から7月上旬には、学生たちがグループごとに区内のスポットを歩いて自らの目で魅力を発見するとともに、併せて問題点も感じ取り、授業最終日に行うプレゼンテーションに生かします。

6/20の第一回目の授業では、豊島区文化商工部文化観光課の職員より同区が抱える課題について講義を受けた6/20の第一回目の授業では、豊島区文化商工部文化観光課の職員より同区が抱える課題について講義を受けた

その後、学生同士で議論その後、学生同士で議論

豊島区池袋には、公園や劇場・映画館、マンガ・アニメの関連施設がたくさん存在し、多くの来街者があります。また、年間を通して区民や来街者が楽しめるイベントが開催されています。一方で、池袋以外の観光スポットは来街者の訪問があまり見られないことや、魅力的な施設やイベントに対する区民の認知率が低いことなど、いくつかの課題もあり、2024年3月には、「豊島区観光振興プラン※」が改訂されました。

同プランの目標である「多彩な文化で賑わう誰もがときめく都市としま」を実現すべく、豊島区にある本学に通う学生達がその課題解決に取り組みます。

授業最終日の7月25日(木)には、豊島区の職員に向けてプレゼンテーションを実施予定です。優れた提案は実際に起用が検討されており、大学と実社会を行き来する先進的な取り組みとなります。

※「豊島区観光振興プラン」…観光振興として目指すべき都市像を明確にするために、豊島区が作成しています。2004年に策定され、その後、国際的イベントの開催時や、国際アート・カルチャー都市の基盤が整うタイミングの2014年と2019年に改訂されました。

【本件のポイント】

  1. 社会課題に対して当事者意識を持ちながら、学内の授業で「理論」を身につけた後、学外のフィールドに出て「実践」につなげます

  2. 企業・団体と共同して取り組むことで、大学の枠を超えた新しい学修区分での実践となります

  3. 学生自身が分析・立案した企画を社会に向けて発表する場の提供は自己肯定感の創出になり得ます

6/20の授業では、豊島区議会議員のさくま一生氏が講演6/20の授業では、豊島区議会議員のさくま一生氏が講演

6/20の授業では、豊島区に拠点を置くボランティアガイド団体「としま案内人」の皆様も講演6/20の授業では、豊島区に拠点を置くボランティアガイド団体「としま案内人」の皆様も講演

◆地域創生学部 公共政策学科

2020年4月に大正大学に設置された学科。地域社会や政策についての基本を学ぶ「座学」と、自治体や地域住民などの声をダイレクトに聞く「フィールドワーク」の両輪により、「課題解決法」や「解決のための調整能力」を身につけます。

 

◆大正大学

大正大学は、設立四宗派の天台宗・真言宗豊山派・真言宗智山派・浄土宗および時宗が協働して運営する大学です。その協働の精神を支えているのが、大正15年(1926)の創立時に本学が掲げた、「智慧と慈悲の実践」という建学の理念です。建学の理念のもとに〈慈悲・自灯明・中道・共生〉という仏教精神に根ざした教育ビジョン「4つの人となる」を掲げて教育研究の活動を展開しています。また、令和2年度文部科学省「知識集約型社会を支える人材育成事業」に本学の推進する「新時代の地域のあり方を構想する地域戦略人材育成事業」が採択されました。

 公式HP:https://www.tais.ac.jp/

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