- 2025-5-7
- 旅行にまつわる話題

「ブルネイの観光がつまらない」は本当?評判と実態から見る東南アジアの隠れた魅力
目次
ブルネイ・ダルサラーム国、通称ブルネイ。この小さな国について「つまらない」「面白くない」「わざわざ行く必要はない」という評判をネットで見かけることがあります。東南アジア観光のベテランたちの間でも「東南アジアで最もつまらない国」という声が聞こえてくるほどです。本記事では、できるだけ多くの旅行者の体験談や口コミを参考に、ブルネイ観光の実態について徹底調査しました。果たして「つまらない」という評判は本当なのでしょうか?それとも知られざる魅力が隠されているのでしょうか?
ブルネイの基本情報
ブルネイは、ボルネオ島北部に位置する小さな国で、国土面積は日本の三重県とほぼ同じ大きさです。石油や天然ガスの豊富な資源に恵まれ、世界有数の富裕国として知られています。首都はバンダルスリブガワンで、イスラム教を国教としています。
人口は約40万人ほどで、マレー系の民族が多数を占めています。公用語はマレー語ですが、英語も広く使われています。通貨はブルネイ・ドルで、シンガポール・ドルと等価交換が可能です。
ブルネイ観光が「つまらない」と言われる理由
娯楽施設の少なさ
ブルネイ観光の最大のデメリットとして、まず挙げられるのが娯楽施設の少なさです。イスラム教国であることから、夜の娯楽店はほとんどなく、バーやクラブなども極めて限られています。旅行者の中には「エンターテイメント要素が全くない」と感じる方もいるようです。
特に観光地も限られているため、他の東南アジア諸国と比べると見どころが少ないと感じる方も多いようです。首都バンダルスリブガワンについても「何もない」と評されることもあるようで、目立ったショッピングモールも少ないと言われています。
文化的な制約
ブルネイはイスラム教国であるため、いくつかの文化的な制約があります。最も旅行者にとって影響が大きいのは、アルコールが原則として禁止されていることでしょう。国内での酒類の販売はなく、外国人であっても公共の場での飲酒は禁止されています。自分のホテルの部屋など個人的な空間では持ち込んだお酒を飲むことは可能ですが、レストランなどでは飲めません。
また、タバコについても規制が厳しく、国内ではほとんど販売されていないようです。喫煙者にとっては、喫煙できる場所が限られているという点が不便に感じられるかもしれません。
さらに、イスラム教の戒律に従い、豚肉も禁止されています。食文化において多様性を求める旅行者にとっては、これらの制約がストレスになる可能性があります。
移動手段の制限
ブルネイでは公共交通機関があまり発達していないため、移動に関する不便さも「つまらない」という評価につながっているようです。タクシーの数は少なく、流しのタクシーはほとんど見かけないため、移動手段を確保するのが難しいと言われています。
バスが主な公共交通機関となりますが、時刻表のない運行形態や古い車両も多いようで、自家用車がない場合は観光が制限されるかもしれません。現地の人々は自家用車を所有していることが多いため、旅行者向けの交通インフラが十分に整っていないのが現状のようです。
滞在コストの高さ
ブルネイは東南アジアの中では比較的物価が高いと言われています。食料品のほとんどを輸入に頼っているため、他のアジア諸国と比較して生活費が高い傾向にあるようです。特に宿泊施設や交通費が予想以上に高くつく可能性があると指摘する旅行者もいます。
ブルネイ観光の実際の魅力と良い点
しかし、ブルネイには「つまらない」という評判を覆す魅力がたくさんあります。実際に訪れた人々の中には、予想外に楽しかったという声も少なくありません。ここではブルネイ観光の良い点やメリットを詳しく見ていきましょう。
豊かな自然環境と体験
ブルネイの最大の魅力のひとつは、豊かな自然環境です。特に「ウル・テンブロン国立公園」は手つかずのジャングルを有し、「ブルネイの緑の宝石」として知られています。ここではキャノピーウォークやトレッキングを通じて熱帯雨林の生態系を体験できます。
マングローブリバーサファリも人気のアクティビティで、テングザルやワニなどの野生動物を観察することができます。自然愛好家にとっては、手つかずの自然が広がる楽園のような体験ができるのがブルネイの大きな利点です。
また、ブルネイの特筆すべき点として、これらの自然体験へのアクセスの良さが挙げられます。他の東南アジア諸国では、同様のジャングル体験をするために空港から4〜5時間かかることもありますが、ブルネイでは街から1時間半程度でジャングル体験が可能です。短期間の滞在でも効率良く自然を満喫できるのはブルネイならではのメリットと言えるでしょう。
豪華な文化遺産とモスク
ブルネイは世界有数の富裕国として知られており、その富の象徴とも言える豪華な建造物が点在しています。特に有名なのが、「スルタン・オマール・アリ・サイフディン・モスク(通称オールドモスク)」と「ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスク(通称ニューモスク)」の2つの壮麗なモスクです。
オールドモスクは金色のドームが美しく、周囲の湖に映る姿は幻想的です。一方、ニューモスクは国王の即位25周年を記念して建てられた豪華絢爛なモスクで、29個の純金ドームを持ち、最大5,000人を収容できる壮大な建造物です。これらのモスクは世界中から集められた一流の建材やインテリアで装飾されており、その美しさは息をのむほどだと言われています。
また、「ロイヤル・レガリア博物館」では、現国王即位の際に使われた御所車など貴重な展示物を鑑賞することができます。これらの文化遺産は、ブルネイの歴史と豊かさを体感できる貴重なスポットです。
高い安全性
ブルネイは治安が非常に良いことでも知られています。東南アジアで最も治安が良い国のひとつと言われており、夜間でも比較的安心して歩くことができるようです。特に女性の一人旅でも安心して訪れることができる点は、大きなメリットと言えるでしょう。
犯罪率の低さは、旅行者にとって大きな安心材料です。貴重品の管理に神経をすり減らすことなく、観光を楽しむことができるのはブルネイの大きな強みと言えるでしょう。
ユニークな文化体験
ブルネイでは、他の東南アジア諸国とは一味違うユニークな文化体験が可能です。特に注目すべきは世界最大級の水上集落「カンポン・アイール」です。この水上集落では、現地の人々の日常生活を垣間見ることができ、民家ではローカルなお菓子の試食なども体験できるようです。
また、「ガドンナイトマーケット」では地元の料理や手工芸品を楽しむことができます。このマーケットは毎晩開かれ、特に金曜日と土曜日は多くの出店者と訪問者で賑わうそうです。ブルネイ名物の「アンブヤ」や「サテー」、「テ・タリク(引き茶)」などの地元の食べ物や飲み物を試すことができ、地元の人々との交流も楽しめます。
さらに、地元の調理法や伝統料理の体験も可能で、竹筒で調理した料理の試食など、他では味わえない体験ができるようです。
人々の優しさと親切さ
ブルネイの人々は非常に親切でフレンドリーだと言われています。旅行者に対しても温かいおもてなしの心を持ち、困っているときには手を差し伸べてくれることが多いようです。
言葉の壁があっても、簡単な会話から始まる交流が旅の思い出を深いものにしてくれるでしょう。地元の人々との触れ合いは、どの国を訪れる際にも大切な要素ですが、ブルネイではその温かさをより強く感じることができるようです。
ブルネイ観光に向いている人・向いていない人
ここまでブルネイの魅力と課題について見てきましたが、実際にブルネイ観光が向いている人・向いていない人について考えてみましょう。
ブルネイ観光におすすめしない人
以下のような方には、ブルネイ観光はあまりおすすめできないかもしれません:
- お酒を楽しみたい方: 旅先でのお酒が旅の楽しみという方には、アルコールが禁止されているブルネイは物足りなく感じるでしょう。
- 喫煙が習慣の方: タバコの規制が厳しいブルネイでは、喫煙場所が限られており、喫煙者にとってはストレスになる可能性があります。
- 海外旅行に慣れていない方: 公共交通機関が発達していないため、自分で移動手段を確保する必要があります。海外旅行の経験が少ない方には少しハードルが高いかもしれません。
- アクティブなナイトライフを求める方: 夜の娯楽施設がほとんどないため、夜遊びや活気あるナイトライフを求める方には不向きです。
- 短期間で多くの観光地を巡りたい方: 観光スポットが限られているため、長期滞在には向かないかもしれません。
ブルネイ観光におすすめの人
一方、以下のような方にはブルネイ観光がおすすめです。
- 自然愛好家: 手つかずの熱帯雨林や野生動物に興味がある方には、ブルネイの自然体験は魅力的でしょう。
- 建築・文化に興味がある方: 豪華なモスクや文化遺産に興味のある方には、ブルネイの建築物は必見です。
- 落ち着いた旅行を好む方: 喧騒を避け、静かな環境で過ごしたい方には、ブルネイのゆったりとした雰囲気は心地よいでしょう。
- 安全な旅行先を求める方: 治安の良さを重視する方、特に女性の一人旅には、ブルネイの安全性は大きな魅力です。
- イスラム文化に興味がある方: イスラム教の文化や生活様式に興味がある方には、ブルネイは良い学びの場となるでしょう。
- 短期間で効率的に東南アジアの自然を体験したい方: 街から短時間でアクセスできるジャングル体験は、限られた時間で自然を満喫したい方に最適です。
ブルネイのおすすめ観光スポットと体験
ブルネイを訪れる際に、ぜひ訪れてほしいおすすめの観光スポットと体験をご紹介します。
1. オマール・アリ・サイフディン・モスク(オールドモスク)
ブルネイの象徴とも言えるこのモスクは、1958年に第28代国王によって建てられました。金色のドームと白い壁が美しく、周囲の人工湖に映る姿は昼も夜も絶景です。夜にはライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しむことができます。内部の見学も可能ですが、礼拝時間を避け、適切な服装で訪れることが重要です。
2. ジャメ・アスル・ハサナル・ボルキア・モスク(ニューモスク)
現国王の即位25周年を記念して建てられたこのモスクは、29個の純金ドームを持つ豪華な建造物です。ブルネイ最大のモスクで、最大5,000人を収容できます。内部には2つの礼拝堂があり、女性専用の礼拝堂もあります。その豪華絢爛な造りは、まるでディズニー映画「アラジン」の世界を思わせるという声もあります。
3. カンポン・アイール(水上集落)
世界最大級の水上集落と言われるカンポン・アイールは、約3万人が暮らす独特のコミュニティです。1ブルネイドル(約80円)を支払って渡し船に乗り、集落内を散策することができます。現地の家庭を訪れ、伝統的なお菓子「セルルー」などを試食する体験もできるようです。ブルネイの伝統的な生活様式を垣間見ることができる貴重なスポットです。
4. ウル・テンブロン国立公園
「ブルネイの緑の宝石」とも呼ばれるこの国立公園は、手つかずの熱帯雨林が広がる自然の宝庫です。キャノピーウォークからは壮大な熱帯雨林の景色を一望でき、トレッキングでは熱帯の植物や小動物と出会うことができます。また、国立公園内では地元の調理法を学んだり、伝統的な料理を試食したりする体験も可能です。
特筆すべきは、この国立公園へのアクセスの良さです。街から1時間半程度で到着でき、半日程度で様々な体験ができるため、短期滞在でも十分に楽しむことができます。
5. マングローブリバーサファリ
ブルネイ川を遡るクルージングでは、マングローブの森や野生動物を観察することができます。テングザルやワニなど、様々な野生動物と遭遇する可能性があり、自然愛好家にとっては見逃せないアクティビティです。ツアーでは、専門ガイドが生態系について詳しく説明してくれるため、より深い理解を得ることができます。
6. ガドンナイトマーケット
首都バンダルスリブガワンのガドン地区に位置するこのナイトマーケットは、地元の食文化を体験するのに最適な場所です。毎晩開かれ、特に金曜日と土曜日には多くの出店者と訪問者で賑わいます。「サテー」や「ナシ・カトック」などのローカルフードや、「テ・タリク(引き茶)」などの伝統的な飲み物を楽しむことができます。また、地元の手工芸品や土産物を探すのにも適した場所です。
7. ロイヤル・レガリア博物館
現国王即位の際に使われた御所車など、王室に関する貴重な展示物を鑑賞することができる博物館です。ブルネイの王室の歴史や文化について理解を深めることができます。多くのホテルからも近く、アクセスも良好です。
8. イスタナ・ヌルル・イマン(王宮)
ブルネイ国王の公邸であるこの王宮は、1,788の部屋と290の浴室を持つ世界最大級の宮殿とされています。通常は内部見学はできませんが、断食明けのお祝い「ハリ・ラヤ・プアサ」の期間中(年に3日間)には一般公開され、国王や王族と対面する機会もあると言われています。外観からでもその壮大さを感じることができる観光スポットです。
9. タム・キアンゲ朝市
地元の食材や果物を見て回ることができる朝市です。ボルネオ特産のフルーツ「タラップ」など、普段見ることのできない珍しい食材を目にする機会にもなります。地元の人々の日常生活を垣間見ることができ、文化理解を深める良い機会となるでしょう。
10. マレー技術博物館・ブルネイ海洋博物館
これらの博物館では、ブルネイの歴史や文化、海洋との関わりについて学ぶことができます。マレー技術博物館では伝統的な工芸技術や生活様式が展示され、海洋博物館では海洋資源や海との関わりについての展示が見られます。
ブルネイ観光を楽しむためのポイント
ブルネイ観光をより充実させるためのポイントをいくつかご紹介します。
1. 事前の計画と準備
ブルネイは公共交通機関が限られているため、事前に移動手段を確保しておくことが重要です。ホテルでの送迎サービスや現地ツアーを予約しておくと安心です。また、イスラム教国であることを念頭に置き、適切な服装(露出の少ない服装)を準備しましょう。
2. 現地ツアーの活用
効率的にブルネイの魅力を体験するには、現地ツアーの利用がおすすめです。「ブルネイ終日市内観光+水上集落訪問+マングローブリバーサファリツアー」のようなパッケージツアーを利用すれば、一日で様々な観光スポットを巡ることができます。
3. 食文化の体験
ブルネイの魅力のひとつは食文化です。「アンブヤ」や「サテー」、「ナシ・カトック」などのローカルフードを積極的に試してみましょう。ガドンナイトマーケットは、様々な料理を少量ずつ試すのに最適な場所です。
4. 十分な滞在日数の確保
ブルネイの観光は「2日で十分」という意見もありますが、余裕を持った滞在計画を立てることをおすすめします。特にウル・テンブロン国立公園やマングローブリバーサファリなどの自然体験を含める場合は、3〜4日程度の滞在が理想的です。
5. 文化的な配慮
イスラム教国であるブルネイでは、現地の文化や習慣に対する理解と尊重が大切です。モスク訪問時には適切な服装(女性はガウンの着用が必要)を心がけ、礼拝時間を避けるなどの配慮が必要です。
結論:ブルネイ観光は本当に「つまらない」のか?
ネット上で「つまらない」「面白くない」と評される機会の多いブルネイですが、その評価は必ずしも全ての旅行者に当てはまるものではないようです。実際にブルネイを訪れた方の中には「めちゃくちゃ魅力がある国」と評価する声もあり、それぞれの旅行スタイルや興味によって評価が大きく分かれると言えるでしょう。
確かに、アルコールが禁止されていることや夜の娯楽施設が少ないこと、移動手段の制限などは、特定の旅行者にとっては欠点と感じられるかもしれません。しかし、豊かな自然環境、壮麗なモスク、高い安全性、独特の文化体験など、ブルネイならではの魅力も多く存在します。
特に、短期間で効率的に東南アジアの自然を体験したい方や、イスラム文化に興味がある方、落ち着いた雰囲気の中で旅行を楽しみたい方には、ブルネイは非常におすすめの目的地と言えるでしょう。
「つまらない」という評価の背景には、他の東南アジア諸国と同じような観光体験を期待していることがあるのかもしれません。しかし、ブルネイの魅力はまさにその「違い」にあります。独自の文化や自然、人々の温かさを体験したい方にとって、ブルネイは新たな発見と感動に満ちた目的地となるでしょう。
旅の楽しさは、結局のところ個々の価値観や旅の目的によって大きく左右されます。ブルネイが「つまらない」のか「魅力的」なのかは、あなた自身の旅のスタイルや興味関心によって決まるものです。ぜひ、この記事を参考に、あなたにとってブルネイが魅力的な目的地になり得るかを検討してみてください。
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