- 2025-6-1
- 旅行にまつわる話題

Agoda(アゴダ)は「割引率がおかしい」と言われる理由や原因についてHOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説
目次
こんにちは、旅行系WEBメディア「HOTTEL」の旅行記者TAKAです。近年、多くの旅行者から「Agoda(アゴダ)の割引率が70%オフとか表示されているけど、本当に信じていいの?」「なぜAgodaの割引表示はおかしいと言われるの?」といった質問を受けることが増えています。今回は、できるだけ多くのネットの評判や口コミを参考にして調査し、Agodaの割引表示の真相とメリット・デメリットについてわかりやすく簡単に解説します。
結論から申し上げると、Agodaの割引表示は完全な嘘ではありませんが、基準となる「元値」の設定方法に独特の工夫があり、実際の市場価格とは乖離した表示になっている場合が多いようです。しかし、実際の予約価格は他のOTA(オンライン旅行代理店)と比較しても競争力があり、特にアジア圏のホテル予約においては最安値を提供することも多いのが実情のようです。
Agodaの割引率表示のメカニズムとは?
過去最高料金を基準とした「元値」設定
Agodaで表示される驚くような割引率の最大の要因は、基準となる「元値」の設定方法にあると考えられます。旅行業界の関係者からの情報によると、Agodaでは過去1年間で最も高く販売された料金を「元値」として採用しているケースが多いようです。
具体的な例を挙げると、通常は1泊5,000円程度のカプセルホテルでも、年末年始やゴールデンウィークなどの超繁忙期に25,000円で販売された実績があれば、その金額を「定価」として設定することがあるようです。その結果、通常期に5,000円で予約すると「80%オフ」という表示になってしまうというカラクリがあるようです。
この手法は、レベニューマネジメント(収益管理)の観点から見ると決して間違いではありませんが、消費者にとっては誤解を招く表現と受け取られることも多いようです。
最大収容人数での料金計算
もう一つの要因として、Agodaでは客室の最大収容人数での宿泊料金を基準にしているケースがあると報告されています。例えば、3名まで宿泊可能なツインルームの場合、3名で利用した際の料金を「元値」として設定し、1名や2名で予約した場合に大幅な割引率が表示されることがあるようです。
これは、ホテル業界では一般的な「パーパーソン(1名あたり)料金」ではなく、「パールーム(1室あたり)料金」の考え方が背景にあると考えられます。
オプション料金込みの価格設定
さらに詳しく調査すると、朝食や夕食、スパ利用権などの追加オプションをすべて含めた料金を「元値」として設定している場合もあることが分かりました。実際の予約では素泊まりプランを選択した場合、食事付きプランとの差額により大きな割引率が表示されるという仕組みのようです。
この手法は、ホテルのアンシラリーレベニュー(付帯収入)を含めた総合的な料金体系を反映したものと考えられますが、消費者側からすると実際の割引率とは異なる印象を与えてしまう可能性があります。
具体的な事例から見る割引率の実態
カプセルホテルでの事例検証
ある利用者の報告によると、新宿にあるカプセルホテルで、定価25,889円が74%オフの6,730円で表示されているケースがありました。しかし、カプセルホテルの性質を考えると、1泊25,000円を超える料金設定は現実的ではないという指摘もあります。
この事例では、ホテル側も公式に「当館側で2万円以上の料金を設定したことはない」とコメントしており、Agodaの料金設定に対して否定的な見解を示していたようです。
アパホテルでの比較検証
より具体的な検証例として、アパホテル&リゾート東京ベイ幕張での料金比較があります。Agodaでは元値55,992円で74%オフの14,320円と表示されていましたが、同日の他の予約サイトでの料金は以下のような状況でした:
- ホテル公式サイト:14,000円
- 楽天トラベル:14,130円(ポイント即時利用時)
- じゃらん:15,700円
- 一休.com:15,700円
- Yahoo!トラベル:14,911円
この比較から分かるように、Agodaの「元値」55,992円は、他のサイトや公式料金と比較しても明らかに高額に設定されており、実際の市場価格を反映していないことが明確になります。
Agodaを利用する主なメリット
実際の予約価格の競争力
割引表示の妥当性はさておき、Agodaの実際の予約価格は他のOTAと比較しても競争力があることが多いようです。特に、アジア太平洋地域のホテル予約においては、Agodaが最安値を提供するケースが頻繁に報告されています。
これは、AgodaがBooking Holdings傘下の企業として、アジア圏のホテルとの強固なパートナーシップを築いていることが背景にあると考えられます。ホールセール契約(大口一括仕入れ)やコミッション構造の最適化により、他社より安い料金を実現できているようです。
豊富な宿泊施設のラインナップ
Agodaの良い点として、世界中の宿泊施設を250万軒以上掲載していることが挙げられます。ホテルチェーンから個人経営の旅館、ゲストハウス、バケーションレンタルまで、幅広い選択肢が用意されているのがメリットです。
特に、東南アジアや東アジア地域においては、他のOTAでは取り扱いのない現地密着型の宿泊施設も多数掲載されており、よりローカルな宿泊体験を求める旅行者にとっては貴重な選択肢となっているようです。
VIPプログラムとポイント還元システム
Agodaを継続的に利用すると、VIPメンバーシップの特典を受けることができるのも利点の一つです。累積予約金額に応じてブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナのレベルが設定されており、上位レベルになるほど割引率やポイント還元率が向上するシステムとなっています。
また、AgodaRewards(アゴダリワーズ)というポイントプログラムでは、予約金額の一定割合がポイントとして還元され、次回の予約時に現金同様に利用できるのもおすすめポイントです。
アプリ限定の特別料金
モバイルアプリからの予約では、ウェブサイトよりもさらに安い料金が提供されることがあります。これは「AGODA SPONSORED」という独自の割引システムによるもので、Agoda側が負担する追加割引となっているようです。
実際の検証では、アプリ版の方が200円~600円程度安くなるケースが報告されており、頻繁に旅行する方にとってはこの差額は無視できないメリットとなるでしょう。
多様な決済オプション
Agodaでは、現地払い(ペイ・アット・ホテル)オプションも提供されており、クレジットカード情報を事前に提供したくない利用者や、為替レートの変動を避けたい国際旅行者にとって便利な選択肢となっています。
Agodaのデメリットと注意点
割引表示による誤解の可能性
最大のデメリットは、やはり誤解を招きやすい割引表示にあると言えるでしょう。「70%オフ」「80%オフ」という表示を見て、実際の市場価格よりも大幅に安いと誤認してしまう可能性があります。
この問題は、旅行初心者や価格比較の経験が少ない利用者にとって特に深刻で、適正な価格判断を妨げる要因となってしまうことがあります。
価格変動の頻度と予測困難性
Agodaでは、AIを活用したダイナミックプライシングシステムを採用しているため、同じホテルでも時間帯や需要状況によって価格が頻繁に変動することがあります。
これにより、朝見た価格と夕方見た価格が異なることがあり、予約タイミングを逃してしまうリスクがあります。また、予約後に同じホテルがより安い価格で表示されることもあり、利用者にとってはストレスの要因となることもあるようです。
キャンセルポリシーの複雑さ
Agodaの予約では、キャンセル条件が比較的厳しく設定されている場合があることもデメリットとして挙げられます。特に、割引率の高いプランほど返金不可(ノンリファンダブル)の条件が付いていることが多く、旅行計画の変更リスクを考慮する必要があります。
また、宿泊人数の変更なども直接的にはシステム上で対応できないため、ホテルに直接連絡するか、一度キャンセルして再予約する必要があるという不便さもあります。
最終料金での追加費用
海外ホテルの予約では、為替レートの変動により予約時の表示価格と実際の請求額が異なる場合があります。また、現地で支払う税金(入湯税、地方税など)が別途必要になることもあり、最終的な総費用が予想より高くなる可能性もあります。
Agodaをおすすめしたい方
アジア圏での宿泊が多い旅行者
Agodaの最大の利点は、アジア太平洋地域での強いネットワークにあります。東南アジア、東アジア、オセアニア地域で頻繁に旅行する方にとって、Agodaは他社にはない豊富な選択肢と競争力のある価格を提供してくれる可能性が高いです。
特に、タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピンなどの東南アジア諸国では、現地系ホテルとの強いパートナーシップにより、他のOTAでは見つからない宿泊施設も多数掲載されています。
価格比較を十分に行える経験豊富な旅行者
割引表示の仕組みを理解し、複数のサイトで価格比較を行う習慣のある旅行者にとって、Agodaは有力な選択肢の一つとなります。表示される割引率に惑わされることなく、実際の価格で判断できる方であれば、Agodaの競争力を十分に活用できるでしょう。
ポイント還元やVIP特典を重視する方
頻繁に旅行し、継続的にAgodaを利用することでVIPステータスを獲得できる方にとって、ポイント還元システムや会員特典は大きなメリットとなります。長期的な視点で旅行費用を節約したい方には特におすすめです。
Agodaをおすすめしない方
旅行経験が少ない初心者
旅行予約の経験が少なく、価格比較の方法がよく分からない方にとって、Agodaの割引表示は混乱を招く可能性があります。まずは、分かりやすい料金体系を持つ他のサイトで経験を積んでから利用を検討することをおすすめします。
旅行計画の変更可能性が高い方
仕事の都合や家庭の事情で旅行計画が変更になりやすい方にとって、Agodaの厳しいキャンセル条件はデメリットとなる可能性があります。柔軟なキャンセルポリシーを重視する方は、他の選択肢を検討した方が良いかもしれません。
単純明快な料金表示を望む方
複雑な割引表示や価格変動に煩わされることなく、シンプルで分かりやすい料金体系を求める方にとって、Agodaのシステムは適さない場合があります。
まとめ:Agodaを賢く活用するために
Agodaの割引率表示については確かに議論の余地がありますが、実際の予約価格の競争力や豊富な選択肢、充実したポイントプログラムなど、多くのメリットがあることも事実です。重要なのは、割引率の表示に惑わされることなく、実際の価格で他のサイトと比較検討することです。
特に、アジア圏での旅行を頻繁に行う方や、ポイント還元を重視する方にとって、Agodaは非常に価値のあるプラットフォームとなるでしょう。一方で、旅行初心者や価格表示の透明性を重視する方は、他の選択肢も含めて慎重に検討することをおすすめします。
最終的に、Agodaは正しく理解して利用すれば、旅行者にとって強力な武器となるOTAの一つであることは間違いありません。割引表示の仕組みを理解し、適切な価格比較を行うことで、お得で快適な旅行を実現できる可能性が高いと考えられます。
今後も旅行業界の動向を注視しながら、皆さまにとって有益な情報をお届けしてまいります。Agodaを含む様々なOTAを上手に活用して、素晴らしい旅行体験を積み重ねていただければと思います。
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