ネット検索すると「ブッキングドットコム 怖い」と表示される理由はなぜ？ HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説
目次
こんにちは、旅行系WEBメディア「HOTTEL」のトラベルライターTAKAです。今回は、世界最大級の宿泊予約サイト「ブッキングドットコム（Booking.com）」について、できるだけ多くの評判を参考にして調査し、なぜ「怖い」という検索候補が表示されるのか、その理由と真実をわかりやすく簡単に解説します。
結論：ブッキングドットコムが「怖い」と言われる主な理由
まず最初に結論をお伝えしますと、ブッキングドットコムが「怖い」と検索される主な理由は、以下の6つの要因が複合的に作用しているようです。
- 料金表示に関するトラブル – 表示価格と実際の支払い金額の違い
- 予約確認に関する問題 – オーバーブッキングや予約取消し
- キャンセル・返金に関する不安 – 返金遅延やキャンセル不可の条件
- セキュリティ上の懸念 – フィッシング詐欺や個人情報漏洩
- サポート体制への不満 – 対応の遅さや言語の壁
- 偽物施設や詐欺サイトの存在 – 存在しない宿泊施設の掲載
しかし、これらの問題の多くは適切な使い方と注意深い利用により回避可能であり、実際にはブッキングドットコムは世界最大級のOTA（オンライン・トラベル・エージェンシー）として、多くの旅行者に安全にご利用いただいているのが現状のようです。
ブッキングドットコムの基本情報と市場地位
ブッキングドットコム（Booking.com）は、1996年にオランダで創設された世界最大級の宿泊予約プラットフォームです。現在では世界220カ国・地域で2,800万件以上の宿泊施設を掲載し、1日あたり140万泊の予約を処理する巨大なOTAとなっています。
親会社のブッキング・ホールディングス（旧プライスライン・グループ）は、Eコマース分野で世界第3位の時価総額を誇る企業で、ブッキングドットコムはその収益の約9割を担う中核事業となっています。2024年の第2四半期には、前年同期比7%増の2億8,700万泊の予約を達成し、売上高は59億ドルに達するなど、安定した成長を続けているようです。
日本市場においても、2009年の進出以来着実に成長を続け、2019年時点で国内掲載室数94万室を超える規模となり、現在では日本最大手の外資系OTAとして認知されています。
「怖い」と言われる具体的な理由と事例
1. 料金表示に関するトラブル
ブッキングドットコムの悪い点として最も多く挙げられるのが、料金表示に関する問題のようです。特に民泊やアパートメントタイプの宿泊施設では、基本宿泊料金とは別に清掃費やサービス料が加算されることがあり、予約時の表示価格と実際の支払い金額に大きな差が生じるケースが報告されています。
あるユーザーの体験談では、3,200円の料金につられてアパートメントを予約したところ、別途清掃費用4,000円が加算され、想定していた金額の2倍以上の料金を請求されたという事例もあるようです。このような料金表示の分かりにくさが、利用者に「怖い」という印象を与える要因の一つとなっていると考えられます。
2. 予約確認に関する重大な問題
より深刻な問題として、予約が正常に処理されていないケースや、宿泊施設側でのオーバーブッキングにより、到着時に部屋が確保されていないという事例が報告されています。特に海外の管理体制が不十分な宿泊施設では、予約確定後にしばらくしてから「部屋を確保できない」という理由で一方的にキャンセルされるケースもあるようです。
このような予約トラブルは、旅行者にとって現地で路頭に迷う可能性がある深刻な問題であり、「怖い」という評価に直結する要因となっています。
3. 宿泊事業者への未払い問題
2023年には、ブッキングドットコムが日本の宿泊事業者に対して宿泊代金の未払いを起こすという業界を震撼させる問題が発生しました。この問題は、同社のシステム更新に伴う技術的な問題が原因とされていますが、一部の宿泊施設では3ヶ月分の入金が滞り、数千万円規模の未払いが発生したケースもあったようです。
この未払い問題により、一部の宿泊事業者が集団訴訟を起こす事態に発展し、業界全体でブッキングドットコムの信頼性に対する懸念が高まりました。最終的には未払い金の支払いが完了し問題は解決したものの、この事件はブッキングドットコムの「怖い」というイメージ形成に大きな影響を与えたと考えられます。
4. フィッシング詐欺とセキュリティ上の脅威
近年、ブッキングドットコムを悪用したフィッシング詐欺が急激に増加しており、これが「怖い」という評価の重要な要因となっています。特に、生成AI技術の発達により、詐欺メールの品質が向上し、従来は見抜けていた利用者も騙されるケースが増加しているようです。
具体的な詐欺手法としては、以下のようなものが報告されています。
- 偽キャンセル通知詐欺： 予約がキャンセルされたという偽の通知を送り、回復のための追加支払いを要求
- チャット乗っ取り詐欺： 宿泊施設のアカウントに不正アクセスし、アプリ内チャットで追加料金を請求
- 偽施設詐欺： 存在しない豪華な宿泊施設を安価で提供すると騙して料金を詐取
2024年の調査では、旅行関連のオンライン詐欺が500%から900%も増加しており、ブッキングドットコムのような大手サイトが詐欺師の標的となりやすい状況が続いています。
5. 偽物宿泊施設の掲載問題
ブッキングドットコムのプラットフォーム上に、実際には存在しない偽物の宿泊施設が掲載されるという深刻な問題も報告されています。2023年に千葉県で発生した事例では、19歳の男性が予約したホテルが実際には廃屋だったというケースがあり、サイト上では新しくオープンしたホテルとして魅力的な設備が宣伝されていたものの、全くの偽物だったということが判明しました。
このような偽物施設の問題は、ブッキングドットコムのような大規模プラットフォームでは完全に防ぐことが困難であり、利用者にとって大きな不安要素となっています。
6. カスタマーサポートの問題
ブッキングドットコムのカスタマーサポートに関しても、様々な問題が指摘されています。特に、問い合わせに対する返答が遅い、または適切な対応がなされないケースが報告されており、緊急時のサポート体制に対する不安が「怖い」という評価につながっているようです。
また、地図上の位置情報が不正確で、実際のホテルの位置から徒歩20分も離れた場所が表示されるなど、基本的な情報の管理にも問題があるケースが報告されています。
ブッキングドットコムの良い点とメリット
一方で、ブッキングドットコムには多くの良い点とメリットがあることも事実です。
1. 世界最大級の宿泊施設数
ブッキングドットコムの最大の利点は、なんといってもその圧倒的な宿泊施設数です。世界中で2,800万件以上の宿泊施設を掲載しており、その規模は他のOTAを大きく上回っています。特に、日本人にとって馴染みのない秘境や僻地でも宿泊施設を見つけることができる点は、バックパッカーや冒険好きの旅行者にとって大きなメリットとなっています。
2. ユーザーフレンドリーなサイト設計
ブッキングドットコムのサイトやアプリの操作性は業界でも高く評価されており、特に地図から宿泊施設を検索する機能の使い勝手は秀逸と言われています。また、43カ国の言語に対応しており、世界中の旅行者が自分の母国語でサービスを利用できる点も大きな利点です。
3. 柔軟なキャンセルポリシー
多くの宿泊施設でキャンセル無料のプランを提供しており、旅行計画の変更に柔軟に対応できる点もメリットの一つです。ただし、施設によってキャンセルポリシーが異なるため、予約時の確認は必須となります。
4. 充実したサポート体制
問題はあるものの、ブッキングドットコムは24時間365日の日本語サポートを提供しており、緊急時には電話でも対応可能です。また、トラブル発生時の返金対応や宿泊施設との仲介も行ってくれるため、万が一の際の安心感があります。
5. 会員限定の特典
Geniusロイヤルティプログラムにより、会員限定の割引や特典を受けることができます。このプログラムの利用者は、ブッキングドットコムのビジネスの50%以上を占めており、リピーター向けの優遇サービスが充実しています。
セキュリティと安全性について
ブッキングドットコムの安全性について、専門的な観点から評価すると、基本的なセキュリティ対策は適切に実施されているようです。クレジットカード情報の取り扱いには国際的なセキュリティ基準が適用されており、決済システム自体の安全性は高いレベルにあると考えられます。
しかし、プラットフォームの規模が大きいため、詐欺師の標的となりやすく、フィッシング詐欺や偽物施設の問題は完全には防げない状況にあります。利用者側でも十分な注意と対策が必要となります。
おすすめできる方・おすすめしない方
ブッキングドットコムをおすすめしたい方
以下のような方には、ブッキングドットコムの利用をおすすめします。
- 世界各地を旅行するバックパッカー：圧倒的な宿泊施設数により、どこでも宿を見つけることができます
- 多言語対応を重視する海外旅行者：43カ国語対応で言語の壁を感じることなく利用できます
- 柔軟な旅行計画を立てたい方：キャンセル無料のプランが多く、計画変更に対応しやすいです
- オンライン予約に慣れている方：サイトの使い勝手が良く、効率的に予約できます
おすすめできない方
一方で、以下のような方にはブッキングドットコムの利用はおすすめしません：
- オンライン詐欺に対する知識が不足している方：フィッシング詐欺の標的となりやすいため、十分な注意が必要です
- 料金の透明性を最重視する方：追加料金の表示が分かりにくい場合があります
- トラブル時の即座な対応を求める方：サポート体制に不安がある場合があります
- 国内旅行専門の利用者：国内専門のサイトの方が適している場合があります
安全に利用するための対策と注意点
ブッキングドットコムを安全に利用するために、以下の対策を実践することをおすすめします。
1. 予約前の確認事項
- 宿泊施設の評価とレビューを必ず確認する
- 最新の口コミ情報をチェックする
- 料金の内訳と追加費用の有無を確認する
- キャンセルポリシーを事前に把握する
2. セキュリティ対策
- 公式サイトやアプリ以外からのリンクは開かない
- 不審なメールやメッセージには反応しない
- クレジットカード情報は公式プラットフォーム以外では入力しない
- 定期的にパスワードを変更し、二要素認証を利用する
3. トラブル発生時の対応
- 問題が発生した場合は、速やかにカスタマーサポートに連絡する
- 予約確認書などの重要な書類は必ず保存する
- 現地到着前に宿泊施設との連絡を取る
旅行業界における位置づけと今後の展望
ブッキングドットコムは、現在のオンライン旅行業界において不可欠な存在となっています。2024年の業績を見ても、安定した成長を続けており、AI技術の活用や新サービスの展開により、さらなる発展が期待されています。
特に、インバウンド需要の回復により、日本の宿泊事業者にとってもブッキングドットコムは重要な集客チャネルとなっています。2024年の調査では、日本の宿泊事業者の53%が複数のOTAを利用しており、その中でもブッキングドットコムは主要なプラットフォームの一つとして位置づけられています。
まとめ：適切な使い方で安全に利用できる優秀なサービス
本記事の調査結果をまとめると、ブッキングドットコムが「怖い」と言われる理由は確かに存在しますが、その多くは適切な注意と対策により回避可能な問題であることが分かりました。
確かに、料金表示の問題や予約トラブル、セキュリティ上の脅威など、利用者が不安を感じる要素はあります。しかし、これらの問題は他のOTAでも程度の差はあれ存在する共通の課題であり、ブッキングドットコム特有の問題ではないことも重要なポイントです。
むしろ、世界最大級の宿泊施設数、優れたサイト設計、24時間対応のサポート体制、柔軟なキャンセルポリシーなど、ブッキングドットコムの利点は非常に多く、適切に利用すれば旅行の可能性を大きく広げてくれる優秀なサービスと言えるでしょう。
旅行初心者の方も、本記事で紹介した注意点を守り、事前の確認を怠らなければ、安全にブッキングドットコムを利用できるはずです。「怖い」という先入観にとらわれず、適切な知識と対策を身につけて、世界最大級の宿泊予約プラットフォームの恩恵を存分に活用していただければと思います。
最後に、オンライン旅行予約の世界は日々進化しており、新しい技術やサービスが次々と登場しています。利用者としても最新の情報を常にキャッチアップし、安全で快適な旅行体験を実現していきましょう。ブッキングドットコムは、そのための強力なツールの一つとして、今後も多くの旅行者に愛用され続けることでしょう。
