東横インがやばいとネットで頻繁に検索されている理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説
目次
全国に300店舗以上を展開する大手ビジネスホテルチェーン「東横イン」について、できるだけ多くの評判を参考にして調査しわかりやすく簡単に解説します。ネット検索で「東横イン やばい」というキーワードが表示される背景には、複数の要因が絡み合っているようです。
結論:「やばい」と言われる主な理由
東横インが「やばい」と検索される理由は、主に以下の4つの要因が考えられるようです。
- 過去の不法改造問題による企業イメージの影響
- 労働環境に関する従業員からの厳しい評価
- サービス品質や客層に対する利用者の不満
- 最近の海外予約サイトでのトラブル
過去の企業不祥事が残した影響
2006年の不法改造問題
東横インの「やばい」というイメージの根源は、2006年に発覚した大規模な不法改造問題にあるようです。この問題では、全国の東横イン施設において建築基準法やハートビル法に違反する改造工事が行われていたことが明らかになったと言われています。
具体的には、身体障害者用の客室や駐車スペースを一般客室や倉庫に改造し、点字ブロックや車椅子マークを撤去するなどの行為が全国規模で実施されていたようです。当時の西田憲正社長(現在は退任)の記者会見での対応も、多くの批判を集めたと報じられています。
西田元社長は会見で「障害者用客室つくっても、年に1人か2人しか泊まりに来なくて、結局、倉庫みたいになっているとか、ロッカー室になっているのが現実」「(違法改造は)制限速度60kmの所を65kmで走ったようなもの」などと発言し、大きな社会問題となったと言われています。
現在のバリアフリー対応
興味深いことに、現在の東横インは過去の問題を教訓に、車椅子利用者にとって非常に使いやすいホテルチェーンとして評価されているようです。ハートフルルーム®と呼ばれるバリアフリールームを全国展開し、移乗台の設置や非常ボタンの改良など、細やかな配慮が施されていると報告されています。
労働環境に関する課題
特殊な勤務体系による負担
東横インの従業員、特にフロントスタッフの労働環境については、多くの懸念が指摘されているようです。同社では「一勤三休制」という特殊な勤務体系を採用しており、25時間連続勤務の後に2日半の休みを取るシステムとなっていると言われています。
この勤務体系について、従業員からは「25時間勤務とは言ってますがとても業務が終わらず30時間くらいは店舗にいました」「夜勤があるので、若いときはいいが年をとったら絶対に続けることができない」といった厳しい声が上がっているようです。
企業文化への懸念
一部の従業員からは、「宗教のような研修を強制で受けないと行けないため、かなりやばい企業だと思われる」という指摘もあるようです。また、支配人によって方針が大きく変わることや、人材の定着率に課題があることも報告されているようです。
サービス品質と利用者体験
接客サービスの課題
利用者からは接客態度に関する批判的な意見も見受けられるようです。「来る客来る客と事務的にこなして愛嬌がない」「スタッフが少ないため対応が遅い」「予約の電話で嫌な口調で対応する」といった指摘があると言われています。
客層に関する問題
東横インはビジネスホテルとして幅広い層を受け入れているため、時として客層に関する問題も発生しているようです。「大学生が合宿で利用していて、館内全体が騒がしく落ち着かない」「深夜0時を過ぎての酔っ払い集団や、明け方に外国人の集団が騒いでいて寝れなかった」といった体験談が報告されています。
設備面での課題
建物の構造上の問題として、「壁が薄い」という指摘が複数の利用者から上がっているようです。隣室の音が気になって眠れないという体験談も見受けられ、同程度の価格帯のビジネスホテルと比較しても防音性能に課題があると感じている利用者がいるようです。
最近のトラブル事例
海外予約サイトでの問題
2025年6月には、東横イン公式から海外予約サイト(Agoda等)での予約に関する注意喚起が発表されたようです。提携先に提供している空室枠が一部のエージェントによって転売され、以下のようなトラブルが発生していると報告されています。
- 予約情報がホテルに通知されず、部屋の確保がされていない
- 予約した部屋や日付と異なる情報が通知される
- 予約完了からホテルへの通知に数日のタイムラグがある
- ホテル設定料金よりも大幅に高額で販売されている
- キャンセル不可で販売されている
これらの問題により、利用者が現地でトラブルに巻き込まれるケースが増加しているようです。
東横インの良い点とメリット
立地とアクセスの利点
東横インの最大のメリットは、全国に展開する駅近立地の利便性だと言えるでしょう。「駅に近く立地条件は良好」「どこへ行くにも便利で、重宝しています」といった評価が多く見受けられるようです。
価格の安定性とコストパフォーマンス
東横インは「ダイナミックプライシング」を採用しておらず、繁忙期でも料金が大幅に上昇しないという特徴があるようです。「土曜日を含む2泊でも宿泊代が高くなかったこと。土曜だけは高いホテルが多い中とてもありがたい」という利用者の声があり、安定した料金体系が評価されているようです。
無料朝食サービス
東横インの無料朝食は、多くの利用者から好評を得ているようです。「朝食付きの価格はとてもリーズナブル」「地元素材にこだわった食材を使用」といった特徴があり、和食中心のメニューで健康的な朝食を提供していると評価されています。
清潔な客室環境
「部屋が価格の割に広く、照明も明るく、仕事もしやすい。他のホテルでは清掃が手抜きで不快に感じることがあるが、こちらはほとんどない」という声もあり、清掃品質は一定の評価を得ているようです。
おすすめしたい方・おすすめできない方
東横インをおすすめしたい方
以下のような方には東横インの利用をおすすめできると考えられます。
- ビジネス出張の多い方:全国ネットワークと安定した料金体系が魅力的
- コストパフォーマンスを重視する方:無料朝食と駅近立地でコスパが良い
- 長期出張の方:クラブカード会員になることで更なる割引とポイント特典が得られる
- 車椅子利用者の方:現在は非常に充実したバリアフリー設備を提供している
東横インをおすすめしない方
一方で、以下のような方にはデメリットが大きいかもしれません:
- 高級感のあるサービスを求める方:ビジネスホテル特有のシンプルなサービス形態
- 防音性能を重視する方:壁の薄さが気になる可能性がある
- 海外予約サイト経由で予約を考えている方:最近のトラブル事例を考慮すると公式サイトでの予約が安全
- 夜間の静寂を求める方:客層の多様性により、時として騒音問題が発生する可能性
旅行業界専門家としての考察
ビジネスホテル業界の構造的課題
東横インの問題は、日本のビジネスホテル業界全体が抱える構造的な課題を反映しているようです。低価格競争の中で人件費削減を図る一方、サービス品質の維持という矛盾した要求に応えなければならない状況が、様々な問題の根本にあると推測されます。
企業変革への取り組み
過去の不祥事から学び、現在はバリアフリー対応で業界をリードする存在となっている点は、企業の変革能力を示しているとも言えるでしょう。しかし、労働環境の改善については、まだ道半ばという印象を受けます。
デジタル化時代の新たな課題
海外予約サイトでのトラブルは、ホテル業界のデジタル化が進む中で生まれた新しい課題と言えるでしょう。OTA(オンライン・トラベル・エージェント)との関係性や在庫管理システムの改善が、今後の重要な課題になると予想されます。
まとめ:バランスの取れた視点で判断を
東横インが「やばい」と検索される背景には、確かに過去の企業不祥事や現在も続く一部の課題が存在するようです。しかし、全国展開するビジネスホテルチェーンとして、多くの利用者に支持され続けているのも事実のようです。
重要なのは、これらの情報を総合的に判断し、自分の旅行スタイルや価値観に合った選択をすることだと考えられます。完璧なホテルチェーンは存在せず、どの宿泊施設にもメリットとデメリットがあります。東横インの場合、コストパフォーマンスと利便性という大きなメリットがある一方で、サービス品質や労働環境といった課題も抱えているという、バランスの取れた視点で評価することが重要でしょう。
旅行者としては、公式サイトでの予約を心がけ、期待値を適切に設定した上で利用することで、東横インの良さを最大限に活用できるのではないでしょうか。