瑠璃光院は”しょぼい”とネットで頻繁に検索されている理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説
目次
京都・八瀬に位置する瑠璃光院が「しょぼい」と検索される背景には、主にインターネット上の口コミで語られる高額な拝観料や想像と異なる混雑ぶり、さらにはアクセスの不便さなどが原因のようです。しかし、本来の瑠璃光院は、書院2階の漆黒の机に映る青もみじのリフレクションや苔庭の臥龍の庭など、四季折々の絶景を味わえる貴重なスポットであると言われています。したがって、「期待外れだった」という声がある一方で、時間帯や季節を選べば真価を味わえる良い点やメリットも数多くあり、旅行初心者にもおすすめできる寺院のようです。
なぜ「しょぼい」と言われるのか──主な理由
1. 拝観料の割高感
拝観料は通常期間でも大人1名2,000円、中学生以上は学生証提示で1,000円と設定されています。この金額は金閣寺や銀閣寺の500円程度と比べてかなり高額で、デメリットと感じる方が少なくないようです。「SNS映え写真だけ見て期待したが、2,000円の価値を見い出せなかった」という声も多く寄せられています。
※付帯する写経体験やルイ・イカール美術館の無料入館が含まれている旨は、事前に知られていないことも多いようです。
2. 混雑による期待外れ
瑠璃光院は紅葉シーズン(秋季)には予約制になるほど人気が集中し、春や夏の一般開放時期でも入場待ちが発生します。狭い書院内部は観光客で溢れかえり、机の前で写真を撮る順番待ちが必須になるため、「写真どころではない」「写経スペースでも落ち着けない」といった欠点が指摘されています。
3. アクセスの不便さ
市街地から離れた比叡山麓の八瀬エリアにあり、京都駅からは電車とバスを乗り継ぎ徒歩を含めて約1時間を要します。バスの本数も限られ、スケジュールをタイトに組む旅行者にはおすすめしないポイントになっているようです。
4. 特別拝観期間の制約
瑠璃光院の拝観は春季・夏季・秋季の特別公開時のみで、冬季は非公開です。また、紅葉時期は事前予約が必須となるため、予約忘れや枠の埋まり具合によっては拝観不可になるリスクがあります。観光プランを安定して組みにくい点が、悪い点として挙げられています。
5. 商業色が強い印象
「仏教寺院の名を借りた商業施設」という辛辣な評もあります。境内や書院内に抹茶席や土産物コーナーがあり、純粋に寺院を巡礼したい方には落胆の原因になるようです。
6. 歴史の浅さ
明治時代の別荘から発展した施設で、京都の寺社仏閣に期待される長い歴史や荘厳さを求める人には「物足りない」「お寺っぽくない」という意見があります。
期待すべき「良い点」と「利点」
A. 圧巻のリフレクション景観
机の漆黒の天板に映り込む青もみじは、まさに絶景のひとことです。SNSで多くシェアされる通り、光の加減や角度を選ぶと、鏡のように鮮やかな緑のグラデーションが浮かび上がります。
おすすめの訪問タイミングは、雨の日の午前中や春の早朝など、比較的空いている時間帯と言われています。
B. 豊かな苔庭「臥龍の庭」
一面に広がる鮮やかな苔と池に映る木々のリフレクションは、旅初心者でも感動しやすい王道の絶景ポイントです。雨に濡れた苔がさらに深い翠色を帯びるため、しっとりとした風情を味わいたい方にはメリットが大きいようです。
C. 写経体験による瞑想的時間
拝観料に含まれる写経セット(用紙・見本・ボールペン)を用いて、自ら文字を綴ることで心を鎮めるひとときが得られます。観光の合間に静かに写経に向き合うのは、他ではなかなか味わえない体験と言われています。
D. 季節ごとの表情の多様性
春の新緑、夏の青もみじ、秋の紅葉と、四季折々に庭園の表情が大きく変化します。季節を選んで再訪することで、何度でも楽しめる利点があるようです。
誰に「おすすめ」、誰に「おすすめしない」か
- おすすめしたい方:
・SNS映えする写真を狙うフォトジェニック旅行者
・静かな写経や苔庭鑑賞をじっくり楽しみたいマインドフルネス派
・紅葉シーズンや雨の日など混雑を避けるプランを組める方 - おすすめしない方:
・拝観料のコストパフォーマンス重視で、財布にシビアな方
・歴史的由緒や深い宗教的荘厳さを第一に求める寺社巡りの旅人
・アクセス時間を節約したいタイトな旅行プランの方
総合評価とTAKAの独自考察
瑠璃光院は、一見「しょぼい」という印象を抱かせる要素を含みつつも、適切な時間帯の選択や明確な目的設定(写真撮影、写経、苔庭鑑賞など)をすることで、本来の価値を享受できるスポットのようです。「商業施設化」や「混雑」という欠点が目立つ一方で、「絶景リフレクション」や「静寂の写経体験」といった利点は他に替え難い魅力と言われています。
特にZ世代の若者やSNS世代にとっては、映える写真が撮れる寺院として再評価の余地が大きく、旅行メディア「HOTTEL」の読者にもぜひ訪れていただきたいスポットです。
――以上のように、瑠璃光院の「しょぼい」という噂は半分は真実、半分は誤解によるもののようです。次回訪れる際は、春の雨の日の早朝に訪れてみるなど、ピークを避けるプランニングを心がけるとよいでしょう。旅ライターTAKAとしての私見を最後に述べると、瑠璃光院は「適切な期待値管理」と「訪問タイミングの工夫」によって、本当の美しさを味わうことができる貴重なスポットのようです。