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どこかにマイル10周年、感謝の1年がスタート
日本航空(JAL)の国内線特典航空券サービス「どこかにマイル」が2025年12月12日にサービス開始から10周年を迎えました。10年間で70万人超が利用し、7割以上という驚異のリピート率を記録しています。JALは“旅のワクワクと新しい出会いへの感謝”として、2025年12月~2026年11月まで1年間にわたり記念キャンペーンやイベントを段階的に実施すると発表しました。詳細はJALプレスリリース(2025年12月8日)で確認できます。
10周年ビジュアルには「10th Anniversary DOKOKANI MILE since 2016」のロゴが掲げられ、スタート当時6,000マイルだった必要マイル数は2018年に7,000マイルへと改定されたものの、「思いがけない旅先が広がる」というコンセプトは今も変わりません。キャンペーン第1弾はすでにスタートし、以降も“Vol.2 & more”として続報が予告されています。
「どこかにマイル」とは?—サービスの基本をおさらい
「行き先が決まらないけれど旅に出たい」――そんな気分を後押しするのがどこかにマイル。往復7,000マイル(開始当初は6,000マイル)で、JALが提示する4つの候補地の中から“どこか”1か所へ飛べる仕組みです。申し込みから行き先決定まで最長3日、新鮮な偶然性が旅の醍醐味を高めます。利用フローは①日時・人数・時間帯を入力→②候補4空港を確認→③申し込み→④決定メール受信というシンプル構造公式10周年サイトで説明されています。
対象発着地は現在、東京(羽田)・大阪(伊丹/関西)・福岡・札幌(新千歳/丘珠)・沖縄(那覇)・鹿児島離島路線まで拡大。候補地は再検索で変わるため、気になる空港名が出るまで“ガチャ”感覚で楽しむ利用者も多いのが特徴です。
10年間で拡大した対象空港と利用者数の推移
2016年12月12日のサービス開始時点では羽田発着限定・34路線のみでした初回プレスリリース(2016年11月29日)。その後、2017年4月に伊丹路線、2018年2月に関西路線を加えるなど段階的に拡大し、2025年時点で100路線超へ成長。利用者数は2018年5月に8万人、2022年に50万人を突破し、2025年には延べ70万人超に到達しました。コロナ禍で一時的に需要が落ち込むも、2023年以降は地方創生ブームと相まって右肩上がりの回復を見せています。
サービスが受けた主な受賞歴と社会的評価
- 2017年度 日経優秀製品・サービス賞 日経MJ賞
- 2018年度 グッドデザイン賞
- 2021年度 Japan Branding Awards「Best of the Best」
偶然性を取り入れたUXが「旅行需要の新しい扉を開いた」と高く評価され、地方自治体とのタイアップや鉄道乗り放題オプションなど派生サービスも多数誕生。こうした取り組みは「地域活性化とマイルサービスの好循環モデル」として行政・観光業界から注目されています。
10周年プレゼントキャンペーン第1弾の概要
記念すべき第1弾「旅して当てよう!どこかにマイル10周年プレゼントキャンペーン」は2025年12月8日~2026年1月22日にエントリー受付、搭乗期間は12月12日~1月22日。期間中にどこかにマイルまたはどこかにマイル 南の島を利用し、キャンペーン登録すると抽選対象になりますキャンペーン詳細。
- 〔A賞〕広瀬すずさん登壇「10th Anniversary シークレットイベント」招待(40名)
- 〔B賞〕10,000マイルプレゼント(100名)
エントリーと搭乗の順序は不問。A賞・B賞両方を狙う場合はそれぞれで登録が必要です。イベントは2026年2月26日(木)都内某所で開催予定、当選連絡は1月末頃のメール通知となります。
抽選倍率を上げるには?—編集部が考える3つのヒント
- 平日出発を狙う:ビジネス需要が少ない平日は申し込み全体が減少傾向。搭乗期間終盤の1月中旬平日が狙い目。
- 南の島オプションを活用:候補地に離島が多く含まれる「南の島」版はユーザー層がやや限定的で相対的に倍率が下がる。
- 同行者も個別エントリー:抽選単位はJMB会員番号。家族で旅行する場合は全員が登録すれば当選確率が掛け算的に上昇。
ただし、当選したイベントは本人のみ参加可なので、家族や友人で応募する場合は「誰が行くか」を事前に決めておくと安心です。
場面別・マイル節約術—知っておくと得する活用法
どこかにマイルは「4名まで同一行程で申し込み可」という特性を生かし、家族旅行で一気にマイルを消化すると通常特典より“実質半額”で国内旅行が実現します。また、復路の時間帯で「早朝便」や「最終便」を選ぶと、検索時に地方主要空港が候補に入りやすい傾向があるため、宿泊費の安い地方都市を狙うとトータルコストを抑えられます。さらにJALカード特約店やJAL Payで決済したマイルを“旅スタート資金”に再投資すれば、年間1~2回の無料旅行も夢ではありません。
編集部が注目する次なる発表ポイント
公式サイトには“Vol.2 & more”のティザーが掲載されており、春以降に第2弾以降の企画が発表される見込みです。過去の周年企画では「特定路線限定6,000マイル復活」や「地域通貨付パッケージ」などが実施された経緯があるため、編集部では①マイル数ディスカウント施策、②地方自治体とのタイアップ拡充、③鉄道・バスの乗り放題セット再登場の3点を予想しています。正式情報はJAL公式の続報を待ちましょう。











