2029年夏にオープンする予定の「voco Bangkok Siam (ボコ バンコク サイアム)」とは? メリットやデメリットなどHOTTELの記者がわかりやすく解説

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について、その真相を丁寧にひもとき、分かりやすく解説していきます。

今回のテーマは、東京建物株式会社がタイ・バンコクで手がける初のホテル開発案件として発表された「voco Bangkok Siam(ボコ バンコク サイアム)」です。 2029年夏の開業が予定されている、IHGホテルズ&リゾーツのプレミアムブランド「voco(ボコ)」の一軒で、「サイアム」というバンコク随一のショッピングエリアのど真ん中に誕生する新ホテルとして注目を集め始めているようです。

まだ開業前のプロジェクト段階なので、ネット上でも「どんなホテルになるの?」「値段は高いのか?」「周辺のノボテルやメルキュールと比べてどうなの?」といった声が少しずつ出始めている印象です。 この記事では、公式発表資料や海外の業界ニュース、同じサイアム周辺ホテルの相場感、すでに開業している他都市のvocoブランドの口コミなどを総合的に読み解き、場所・料金イメージ・予約方法・メリット/デメリット・どんな人に向いているかまで、トラベルライターTAKAの視点でじっくり紐解いていきます。

※まだ計画段階のため、本文では「〜のようです」「〜と言われています」といった推測表現を用いながら、現在分かっている範囲で、できるだけ丁寧にお伝えします。

結論:バンコク「サイアムど真ん中」のプレミアム系ライフスタイルホテル。日本人にとってもかなり「使える一軒」になりそう

先に結論からお伝えすると、「voco Bangkok Siam」は次のようなホテルになる可能性が高いと考えられます。

  • 立地
    バンコクの中心業務地区(CBD)パトゥムワン区、BTSナショナルスタジアム駅徒歩数分、BTSサイアム駅も徒歩圏という、サイアムエリアの超一等地に建つ29階建てホテルになるようです。 目の前にはサイアムディスカバリー、周辺にはサイアムパラゴン、MBKセンターなど大型モールが集積し、ショッピング・グルメ・観光・ビジネスのすべてにアクセスしやすいロケーションと言われています。
  • ブランドポジション
    IHGのプレミアムブランド「voco」として運営され、「格式ばりすぎないけれど、ちゃんとクオリティがある」アップスケール〜プレミアムクラスのライフスタイルホテルになると見られています。 デザイン性の高い共用部や、こだわりの寝具・バスルーム、サステナビリティへの配慮、ローカルテイストを取り入れたサービスなどが特徴になるようです。
  • ハードスペック
    鉄筋コンクリート造・地上29階建、客室数は約350室。オールデイダイニング、バー、バンコクの街並みを見渡す屋上プール&プールバー、ミーティングルーム、ジムといった設備が整う計画とされています。
  • 料金イメージ
    すでに開業している同ブランドの「voco Bangkok Surawong」や、隣接エリアの4つ星ホテルの相場から推測すると、1泊あたりおおよそ4,000〜7,000バーツ(約17,000〜30,000円前後)のレンジに収まる可能性が高いと言われています。 開業直後のプロモーション時には、3,500バーツ前後のプランが出てくる可能性もある、と見る声もあります。
  • ターゲット
    IHGのプレミアムブランドであること、サイアムという立地、屋上プールやおしゃれなダイニングという構成から、
    20〜40代のカップル・女子旅・ホカンス志向の旅行者」「出張ついでにショッピングや観光も楽しみたいビジネス客」「IHG One Rewards会員」を主なターゲットにしているようです。
  • 総合評価(予想)
    まだ開業前ですが、
    「サイアム周辺で、ちょっとおしゃれで今っぽいホテルに泊まりたい」
    「インターコンほどラグジュアリーじゃなくていいけど、安ホテルでも困る」
    という日本人にとって、かなりバランスの良い選択肢になる可能性が高いホテルと言えそうです。

ここからは、この結論に至った理由を、場所・ブランド・料金・口コミイメージなどの観点から、順番に詳しく解説していきます。

ホテルの基本情報と開業スケジュール

プロジェクトの概要

まず、発表されているプロジェクトの骨格を整理しておきます。

  • ホテル名:voco Bangkok Siam(ボコ バンコク サイアム)
  • 所在地:タイ王国バンコク都パトゥムワン区、パヤタイ通り沿い(Phaya Thai Road)
  • 交通:
    • BTSシーロムライン「National Stadium(ナショナルスタジアム)」駅 徒歩約3分
    • BTSスクンヴィット/シーロム両ラインが交差する「Siam(サイアム)」駅 徒歩圏(約7分程度)
    • BTSスクンヴィットライン「Ratchathewi(ラチャテーウィー)」駅も徒歩圏内
  • 規模:
    • 敷地面積:約3,088㎡
    • 延床面積:約31,178㎡
    • 構造:鉄筋コンクリート造・地上29階建
    • 用途:ホテル(約350室)
  • 付帯施設:オールデイダイニング、バー、プール&プールバー、ミーティングルーム、ジムなど
  • スケジュール:
    • 着工:2026年9月頃
    • 開業:2029年夏頃予定

開発主体は東京建物のタイ現地法人と、タイの大手デベロッパーSC Asset社の子会社SCX Corporationとの共同事業で、運営はIHG(InterContinental Hotels Group)が担うスキームになっています。

「東京建物×SC Asset×IHG」という組み合わせからも、日本的な品質管理とタイ現地ディベロッパーのローカル理解、世界的ホテルチェーンのオペレーションノウハウが掛け合わさった、日系資本と外資ブランドのハイブリッド型ホテルになると期待されているようです。

ロケーション:サイアムエリアの“ど真ん中”という最強クラスの立地

サイアムとはどんなエリアか

バンコクに何度か行かれている方ならご存知の通り、「サイアム(Siam)」はバンコクでもっとも人が集まるショッピングエリアのひとつです。

BTSサイアム駅を中心に、

  • サイアムパラゴン
  • サイアムセンター
  • サイアムディスカバリー
  • MBKセンター
  • セントラルワールド
    など、大型ショッピングモールやデパートが集中しており、「バンコクの渋谷・新宿・銀座をぎゅっと凝縮したようなエリア」と表現されることもあります。

加えて、パトゥムワン区はバンコク中心業務地区(CBD)にも属しており、

  • オフィスビル
  • 大学や美術館
  • 高級ホテル
    なども密集しているため、観光客だけでなくビジネス客やローカルの若者、富裕層も行き交うエリアと言われています。

voco Bangkok Siamの具体的な立地

voco Bangkok Siamは、そのサイアムエリアの中でも、パヤタイ通り沿い・サイアムディスカバリー向かい側という非常に目立つ場所に位置する計画です。

すでに公開されている情報などを統合すると、次のようなイメージになります。

  • パヤタイ通りを挟んで向かい側がサイアムディスカバリー
  • サイアムセンター、サイアムパラゴン、MBKセンターへも徒歩圏
  • BTSナショナルスタジアム駅へ徒歩約3分
  • BTSサイアム駅へも徒歩約7分ほどでアクセス可能

このため、ショッピング・グルメ・エンタメ目的の旅行者にとってはほぼ理想的な立地と言えそうです。また、バンコク中心部とスワンナプーム国際空港を結ぶエアポート・レール・リンクの始発駅「パヤタイ駅」へのアクセスも良く、空港からの移動も比較的スムーズと考えられています。

近隣競合ホテルとの位置関係

立地をイメージしやすくするため、サイアムエリアの代表的なホテルと比較してみると、

  • ノボテル バンコク オン サイアムスクエア(4つ星・中価格帯)
  • メルキュール バンコク サイアム(4つ星・ややカジュアル)
  • パン パシフィック サイアム バンコク(五つ星・ラグジュアリー寄り、2027年開業予定)

といったホテルが、同じサイアム一帯に集積しています。

ノボテルやメルキュールが「利便性の高い4つ星クラス」、パン パシフィックが「ラグジュアリークラス」だとすると、voco Bangkok Siamはその中間〜やや上側に位置する、デザイン性の高いプレミアム・ライフスタイルホテルとしてポジショニングされている印象です。

「voco(ボコ)」というブランドの特徴

IHGのプレミアムブランドとして急成長中

「voco」は、インターコンチネンタルホテルズグループ(IHG)が2018年に立ち上げた新しいホテルブランドです。 ブランド名はラテン語で「招待する」「呼び集める」という意味の言葉が由来とされており、「気取らないのにプレミアム」「個性と安心感のバランス」がコンセプトだと言われています。

  • 急成長中のIHGプレミアムブランド
  • 2025年時点で、世界で100軒以上がオープン、100軒以上が開発中というスピード感
  • 既存ホテルのコンバージョン(ブランド乗せ替え)案件も多く、多様な建物・個性を活かした運営がされている、という特徴もあります。

「vocoらしさ」と言われる3つの柱

vocoブランドでは、ゲスト体験を象徴するキーワードとして、しばしば以下の3つが挙げられます。

  1. Come on in(ようこその気持ち)
    チェックイン時に地元のお菓子などのウェルカムギフトが用意されていたり、堅苦しくないフレンドリーな接客スタイルが特徴とされています。
  2. Me time(自分らしく過ごす時間)
    寝具やバスルーム、室内の居心地にこだわり、ゆったりとしたシャワー、上質なアメニティ、ワークにも対応できるデスク周りなど、客室での「自分時間」を大切にしたつくりが多いと言われています。
  3. voco life(人が集う社交スペース)
    バーやラウンジ、カフェを「時間帯によって表情の変わる社交スペース」としてデザインし、朝はカフェ、昼はワーク・打ち合わせ、夜はバーというように、多目的に使えるようにしているのが特徴です。

実際にvocoブランドに宿泊した旅行者の口コミを見ても、
「スタッフがフレンドリーで、いい意味でラグジュアリーホテルほど堅くない」
「朝食ビュッフェの内容がかなり充実していて満足度が高い」
「部屋の広さやベッドの寝心地が良く、ワーケーションにも向いていた」
といった声が多い印象です。

voco大阪セントラルなど既存vocoから分かること

日本だと「voco大阪セントラル」がすでに開業しており、

  • 歴史的建造物跡地を活かしたデザイン
  • ローカル食材を使ったレストラン
  • サステナビリティに配慮したアメニティ・濾過水の提供
    などが特徴として評価されているようです。

日本の口コミでは、

  • 「客室は広くはないが、デザインが良く機能的」
  • 「スタッフが親切で、日本のIHGの中でも印象が良かった」
  • 「朝食のクオリティが高い」
    といったポジティブなコメントが多く見られます。

これらを踏まえると、voco Bangkok Siamも、「ラグジュアリーすぎないけれど、デザインと体験価値にこだわる」ホテルになる可能性が高いと考えられます。

客室・設備のイメージ:350室のライフスタイル志向ホテル

客室構成(予想)

公式情報で明らかになっているのは「客室数が約350室」という点のみですが、
同じバンコク市内のvoco Bangkok Surawong(約240〜250室)や他地域のvocoの客室構成を見ると、次のようなラインナップになる可能性が高いと考えられます。

  • デラックスキング/ツイン(スタンダードフロア)
  • コーナールームやビュールーム(高層階)
  • グランドルーム(やや広めのカテゴリー)
  • 1ベッドルームスイート
  • バルコニー付きスイート(上層階〜最上階)

vocoブランドの海外事例では、

  • 30〜35㎡前後のスタンダードルーム
  • 40〜50㎡クラスのスイート
    が多く、voco Bangkok Siamでもサイアムの眺望を活かしたシティビュー客室がウリになると考えられています。

また、バンコクでは「バルコニー付き」「コーナールーム」「高層階シティビュー」を重視する旅行者も多く、voco Bangkok Siamでも一部カテゴリーでそうしたニーズを取り入れた設計になるのではないか、と推測されます。

屋上プール&プールバー

voco Bangkok Siamの特長のひとつになりそうなのが、屋上プールとプールバーです。

  • 高層階または屋上にインフィニティプールを設け、サイアム〜パトゥムワン方面のスカイラインを眺めながら過ごせる
  • プールサイドにはバーや軽食メニューを備え、昼はリゾート気分、夜はルーフトップバー的な使い方もできる
    といった構成になると言われています。

バンコクでは、

  • バンコク・マリオット・ホテル・スクンビット
  • アヴァニ+リバーサイド
    などの屋上プール付きホテルが人気ですが、サイアムエリアで「本格的な屋上プール」を備えるホテルはまだ限定的です。
    その意味でも、サイアム×屋上プールという組み合わせは差別化要素になりそうです。

ダイニング・バー・共用施設

発表ベースでは、

  • オールデイダイニング
  • バー
  • プール&プールバー
  • ミーティングルーム
  • ジム
    といった付帯施設が予定されています。

vocoブランドの他ホテルでは、

  • ローカル食材を活かしたグリルレストラン
  • 朝食ビュッフェとアラカルトを組み合わせたスタイル
  • カフェ&バー兼用のロビーラウンジ
    が多く、voco Bangkok Siamでも「ホカンスにも出張にも使いやすいダイニング構成」になると考えられます。

ミーティングルームとジムを備えることで、

  • 小規模なビジネスミーティング
  • 出張時のワークアウト
    にも対応できる、都市型ライフスタイルホテルとしての完成度が高まりそうです。

料金イメージ:周辺4つ星〜プレミアムクラスと同水準か、やや上乗せか

サイアム周辺ホテルの相場感

サイアムエリアの代表的な4つ星クラスホテルの料金をざっくり見ると、直近ではおおよそ次のような水準とされています。

  • ノボテル バンコク オン サイアムスクエア
    • 1泊あたり約80〜170ドル(約3,000〜25,000円程度)、時期やプランにより幅あり
  • メルキュール バンコク サイアム
    • 1泊あたりおおむね3,000〜6,000バーツ台(約13,000〜25,000円前後)で出ていることが多いイメージ

一方で、ワンランク上のラグジュアリーホテルや2027年開業予定のパン パシフィック サイアム バンコクのような五つ星クラスは、1泊あたり数万円台後半〜、ピーク時にはさらに上振れするケースも見られます。

vocoブランドのバンコクにおける価格帯

バンコク市内で先に開業しているvoco Bangkok Surawong(シーロム〜サトーン寄りのプレミアムクラスホテル)の例を見ると、

  • 1泊あたり約3,500バーツ前後からのレートが掲載されている日もあり
  • 一般的には4,000〜6,000バーツ台(約17,000〜26,000円程度)が中心価格帯
    といった印象です。

Surawongはシーロム寄りの落ち着いた立地ですが、voco Bangkok Siamはサイアムど真ん中の一等地&新築29階建てという要素を踏まえると、

  • 開業プロモーション期:3,500〜5,000バーツ前後
  • 安定期:4,500〜7,000バーツ前後
    といったレンジが主戦場になる可能性が高いと言われています。

日本円換算では、為替次第ですがおおよそ1泊17,000〜30,000円前後とイメージしておくと現実的かもしれません。

IHG One Rewardsポイントでの宿泊

IHGのプレミアムブランドは、一般的に

  • バンコクの中心部で2〜5万ポイント前後/泊
    といったポイント数で設定されることが多く、voco Bangkok Siamも同水準になる可能性が高いと言われています。

IHG One Rewardsのエリート会員(プラチナ・ダイヤモンドなど)であれば、

  • 客室アップグレード
  • レイトチェックアウト
  • ウェルカムドリンクやポイント
    などのベネフィットが期待できるため、出張とプライベートを兼ねた“ポイ活ステイ”にも向いているホテルになりそうです。

予約方法:IHG公式と大手オンライン予約サイトが軸になりそう

1. IHG公式サイト・アプリ

運営がIHGである以上、最もスタンダードな予約チャネルはIHGの公式サイト・公式アプリになると考えられます。

  • ベストフレキシブルレート
  • 早期予約割引
  • 朝食付きプラン
  • IHG One Rewards会員限定レート

といった料金タイプが用意されるのが、他のIHG系ホテルの傾向です。

IHG会員の場合、

  • 会員限定料金が安めに出る
  • ポイント宿泊が使える
  • ステータス加算も最大化しやすい
    というメリットがあるため、IHGユーザーは公式からの予約が基本的にはいちばん“利点”が大きいと言えるでしょう。

2. 各種オンライン予約サイト

voco Bangkok Surawongや他都市のvocoも、すでに大手オンライン予約サイトに幅広く掲載されています。

そのため、voco Bangkok Siamも開業が近づくと、

  • 世界的なオンライン予約サイト
  • 日系の宿泊予約サイト
  • 航空券+ホテルのダイナミックパッケージ
    など、複数のチャネルで予約できるようになると見られています。

オンライン予約サイト経由のメリットとしては、

  • クレジットカードのトラベル特典との併用
  • 他ホテルとの一括比較
  • キャンペーンポイントやキャッシュバック
    などが挙げられるため、IHGにこだわらない人にとっては料金比較がしやすいルートになりそうです。

3. 旅行会社のパッケージツアー

サイアムエリアで日本人に人気のホテルは、

  • 航空券+ホテル+送迎付きのパッケージツアー
    に組み込まれることも多く、voco Bangkok Siamも開業後しばらくしてから、こうしたパッケージに採用される可能性が高いと考えられます。

「空港送迎付き」「朝食付き」「現地ツアー付き」といったパック商品として販売されれば、
バンコク初心者でも使いやすい“サイアム拠点ホテル”として、日本発のツアー商品に乗ってくることも十分あり得ます。

良い点(メリット・利点)と悪い点(デメリット・欠点)

ここからは、既存情報と周辺状況、vocoブランドの傾向から見えてくる良い点(メリット・利点)と、あえて挙げる悪い点(デメリット・欠点)を整理してみます。

良い点・メリット・利点

  1. サイアム至近という圧倒的なロケーション
    • サイアムパラゴンやMBKセンターなど、主要ショッピングモールが徒歩圏内
    • BTS2路線(スクンヴィット/シーロム)+ナショナルスタジアム駅が使え、観光・ビジネス・ナイトライフすべてにアクセスしやすい
      という点は、サイアムエリアの中でもトップクラスのアドバンテージと言えそうです。
  2. プレミアム系ライフスタイルホテルとしての「ちょうど良さ」
    • ラグジュアリーホテルほど敷居が高くなく、
    • ビジネスホテルほど味気なくはない
      という、「中間層〜プレミアム層を狙うライフスタイルホテル」という立ち位置は、日本人の感覚から見ても非常に使いやすいレンジです。
  3. 屋上プール&プールバーという“映え”要素
    サイアムエリアで、都会的な屋上プールとプールバーを備えた新築ホテルというだけで、女子旅・カップル・ホカンス勢には相当なおすすめ材料になりそうです。
  4. IHGブランドゆえの安心感とIHG One Rewardsの活用
    • IHGクオリティのベッド・アメニティ・清掃基準
    • IHG One Rewardsでのポイント加算や特典
      という“目に見えにくい安心感”は、頻繁に海外に行かない層にとっても大きな良い点と感じられるでしょう。
  5. 東京建物×SC Assetの共同開発という日系品質への期待
    日本のデベロッパーが関わることで、

    • ハード面の作り込み
    • 安全面・防災面への配慮
    • 日本人視点を意識した空間づくり
      などに、さりげなく“日系らしさ”が反映される可能性もあります。

悪い点・デメリット・欠点(予想)

まだ開業前ではありますが、想定される悪い点・デメリット・欠点もあえて挙げておきます。

  1. サイアムならではの人混み・喧騒
    立地が良い反面、サイアムというエリア自体が

    • 1日中人通りが多い
    • 渋滞や騒音が発生しやすい
      場所でもあります。
      高層階の客室であれば軽減されると思われますが、「静かなリゾート感」を求める人にはおすすめしないという側面も出てきそうです。
  2. 価格帯が中級〜やや高め寄りになる可能性
    サイアムという一等地+新築プレミアムブランドという条件から、

    • 周辺の中級4つ星ホテルよりは高め
    • ラグジュアリーホテルよりは控えめ
      という、絶妙に“安くはない”価格帯になる可能性もあります。
      「とにかく宿泊費を抑えたいバックパッカー層」にとっては、デメリットになりうるでしょう。
  3. ファミリー向けの大型プールリゾートではない
    屋上プールは魅力ですが、郊外の大型ファミリーリゾートのような

    • 巨大スライダー
    • キッズクラブ特化施設
      といった構成にはならない可能性が高く、小さな子ども連れで“プールで一日中遊びたい”ファミリーには少し物足りない欠点が出てくるかもしれません。
  4. 開業当初のオペレーションが安定するまでの期間
    新規開業ホテル全般に言えることですが、

    • スタッフのオペレーション
    • サービスの細部
      がこなれてくるまでには、ある程度時間がかかるケースもあります。
      開業直後は「新しいもの好き」な旅行者にとっては魅力ですが、「安定した運営が確認されてから泊まりたい」という慎重派には、様子見期間が必要と言えるかもしれません。

どんな人におすすめで、どんな人にはおすすめしないか

おすすめしたい人

以上を踏まえると、voco Bangkok Siamは次のような方に強くおすすめできそうです。

  • サイアムエリアを拠点にショッピング・グルメを満喫したい人
    → モール巡り、カフェ巡り、マッサージ、屋台グルメなど、すべて徒歩圏で完結させたい人にとって、これ以上ない立地と考えられます。
  • 「ちょっと良いホテル」に泊まりたい20〜40代カップル・女子旅
    → ラグジュアリーすぎないけれど、デザイン性と居心地の良さ、屋上プールの“映え”を重視する層には、まさにドンピシャの選択肢になる可能性があります。
  • IHG One Rewardsの会員・IHG修行中の人
    → サイアムという人気エリアで、ポイント加算やステータス特典を享受できるプレミアムクラスの拠点が増えるのは大きなメリットです。
  • 出張+観光を組み合わせるビジネストラベラー
    → BTSやエアポートリンクへのアクセスが良く、ミーティングルーム・ジムも備えた都市型ホテルとして、仕事とプライベートを両立させたい人には使い勝手が良いはずです。

あまりおすすめできないかもしれない人

逆に、次のような方には、ややおすすめしない面もあります。

  • とにかく宿泊費を抑えたいバックパッカー・長期滞在者
    → バンコクには、スクンヴィットのソイエリアやオールドタウンなど、もっと安い中級ホテル・ゲストハウスが多数あるため、「ベッドさえあればOK」という方にはオーバースペックになりがちです。
  • 静かなリゾートでのんびりしたい人
    → サイアムの喧騒は魅力でもありますが、「波の音が聞こえるビーチリゾート」のような静けさとは対極です。バンコク郊外のリゾート系ホテルの方が、ニーズには合っているかもしれません。
  • 小さな子ども中心でプール遊びを重視するファミリー
    → 屋上プールは魅力的ですが、キッズスライダー付きの大型プールやウォーターパーク設備を求めるのであれば、別のファミリー特化型リゾートを選んだ方が満足度は高い可能性があります。

ネット上の口コミ・評判から見える「voco」というブランドのイメージ

voco Bangkok Siam自体はまだ開業前のため、直接の口コミは存在していません。
そこで、バンコクのvoco Bangkok Surawongや、シンガポール・大阪など他地域のvocoブランドの口コミを広く眺めながら、ブランド全体の評判を整理してみます。

ポジティブな傾向

  • スタッフ対応がフレンドリーで「程よくカジュアル」
    多くの口コミで「笑顔が多く、話しかけやすい」「高級ホテルのような堅苦しさがなく、心地よい」といった評価が見られます。
  • 客室は清潔・機能的で、ベッドの寝心地が良い
    実際に泊まった人からは「部屋は広過ぎないが、必要なものがコンパクトにまとまっている」「ベッドとシャワーのクオリティに満足」といった意見が多いようです。
  • 朝食やレストランの評価が高め
    特に朝食ビュッフェは「種類が豊富」「ヘルシー志向にも対応」「ローカル料理も楽しめる」といった声が目立ち、食を重視する日本人にとっても期待できるポイントと言えそうです。
  • サステナビリティへの配慮が好印象
    ペットボトルを減らすための濾過水サーバー導入や、竹製のアメニティ、地元食材の活用など、環境に配慮した取り組みも「今っぽいホテル」として好意的に受け取られているケースが多いようです。

ネガティブ・改善ポイントとして挙がりがちな点

  • 客室サイズが「超広い」わけではない
    都市型のプレミアムブランドであるため、リゾートホテルのような大きさを期待すると「意外と普通の広さ」と感じるゲストもいるようです。
  • 開業直後の物件では、オペレーションがこなれていない時期も
    これはどのブランドでもありがちな話ですが、一部のvocoホテルではオープン直後にスタッフの慣れの問題が指摘されるケースもあり、「少し時間が経ってからの方が安定する」との声もあります。

voco Bangkok Siamも、こうしたブランドとしての強みと弱みをある程度受け継ぐ形になると考えられます。
サイアムという立地を最大限活かしつつ、「都会的で、ちょっとおしゃれで、でもリラックスできる」ホテルになっていくのではないか、と期待されます。

Q&A:よくありそうな疑問にTAKAが答えます(※現時点での予想を含みます)

Q1. いつ開業しますか?

A. 公式発表では、2029年夏頃の開業が予定されています。ただし建設スケジュールや景気動向により前後する可能性もあるため、最新情報の確認が必要です。

Q2. どのBTS駅が一番近いですか?

A. 最寄りはBTSシーロムラインのナショナルスタジアム駅で、徒歩数分とされています。
加えて、BTSスクンヴィット/シーロム両ラインが交差するサイアム駅も徒歩圏内で、サイアムのショッピングモールにはどこへ行くにもアクセスしやすい立地のようです。

Q3. 料金は高級ホテル並みですか? それとも中級クラスですか?

A. サイアムエリアの4つ星クラス(ノボテル、メルキュールなど)と、パン パシフィックなどのラグジュアリークラスの中間〜やや上寄りの価格帯になる可能性が高いと言われています。 目安として、1泊4,000〜7,000バーツ前後を想定しておくと現実的かもしれません。

Q4. IHGポイントで泊まれますか?

A. IHGの運営ホテルなので、IHG One Rewardsのポイント宿泊対象ホテルになる可能性が高いと考えられます。
ただし必要ポイント数やダイナミックプライシングの詳細は、開業時点のレートが発表されてみないと分かりません。

Q5. 子連れファミリーでも泊まりやすいホテルですか?

A. 屋上プールやオールデイダイニングがあるため、一定程度ファミリーにも対応できると考えられますが、

  • ウォーターパーク型プール
  • 大型キッズクラブ
    といった“リゾート型ファミリー設備”を求める場合は、郊外のリゾートホテルの方が向いているかもしれません。

Q6. 周辺は夜でも安全ですか?

A. サイアム周辺は観光客や地元の若者で賑わうエリアで、夜遅くまで人通りがありますが、大都市の繁華街であることには変わりないため、一般的な都市部の防犯意識は必要と考えた方が良いでしょう。
深夜帯の一人歩きや貴重品の管理など、基本的な注意は怠らない方が安心です。

Q7. 日本語は通じますか?

A. IHGのグローバルブランド+東京建物が関わるプロジェクトという点から、

  • 日本語を話せるスタッフ
  • 日本語の案内表示
    がある程度整備される可能性はありますが、「常に日本語が通じる」とまでは期待しすぎない方が現実的です。
    英語または簡単なタイ語がベースで、ところどころ日本語サポートがある、くらいのイメージを持っておくとギャップが少ないかもしれません。

コラム:バンコクホテル好きが使う“隠語・スラング”をTAKAが解説

バンコクのホテル好き・マイラー界隈では、ちょっとした“隠語”や“スラング”が飛び交うことがあります。
voco Bangkok Siamのような新しいホテルが登場するときに、よく一緒に語られがちな言葉を、トラベルライターTAKA目線でいくつかご紹介します。

「ホカンス」

「ホテル」と「バカンス」を組み合わせた造語で、

  • 観光地巡りよりも
  • ホテルそのものを目的にして
  • チェックインからチェックアウトまで、館内でゆったり過ごす
    というスタイルを指します。

voco Bangkok Siamのような、

  • 屋上プール
  • おしゃれなダイニング
  • サイアム至近のロケーション
    を兼ね備えたホテルは、「サイアムでホカンス」という使われ方をされる可能性が高いと考えられます。

「バンコク沼」

一度バンコクのホテル文化にハマると、

  • サイアム
  • スクンヴィット
  • リバーサイド
  • サトーン
    など、エリアごとに異なる魅力をもつホテルを次々に巡りたくなり、気付けば年に何度もバンコク通いをしてしまう――そんな状態を「バンコク沼」と呼ぶことがあります。

サイアムのど真ん中に、voco Bangkok Siamのような新しい“沼ポイント”が増えることで、
「次はサイアムに1泊だけ差し込もうか」
と、バンコク沼の住人たちがまた一軒、泊まり歩く理由を増やすことになりそうです。

「修行」

航空会社やホテルチェーンの上級会員資格を得るために、

  • フライトをわざと多く乗る
  • ホテル泊数を稼ぐ
    といった行為を「修行」と呼ぶことがあります。

IHGのプレミアムブランドで、立地が良く、使い勝手の良さそうなvoco Bangkok Siamは、

  • 「IHG修行」の拠点
  • ポイント泊+有償泊を組み合わせる“ステイ戦略”の重要拠点
    として語られるようになる可能性もあると感じています。

TAKAの独自考察:2029年のバンコク市場で、voco Bangkok Siamはどうポジショニングされるか

最後に、既存情報にはあまり書かれていない視点から、トラベルライターTAKAとしての長文の意見・仮説をまとめておきます。

1. 「サイアムのホテル地図」が塗り替わる可能性

2027年にはパン パシフィック サイアム バンコクが開業予定であり、サイアムエリアのホテルラインナップは今後数年で大きく変化していくと見られています。

そこに2029年、voco Bangkok Siamが加わることで、

  • ハイエンド:パン パシフィックや老舗ラグジュアリー
  • プレミアム:voco Bangkok Siam
  • 中級4つ星:ノボテル、メルキュール、他チェーン
    という三層構造が、よりはっきりと形成されていくように感じられます。

特に、
「ラグジュアリーほどではないが、ライフスタイル感のある“今っぽい”ホテル」
というポジションは、アジア各都市で需要が急増しているゾーンです。

このレンジの新築ホテルがサイアムに出てくることは、サイアムのホテル地図が一段アップデートされる出来事になるのではないか、と感じています。

2. 「日系×外資チェーン」という安心感と、日本人需要の取り込み

東京建物が参画することにより、

  • 建築・設備における日系ディベロッパーらしい品質管理
  • 日本人観光客・ビジネス客に配慮した設計思想
    が、どこかで反映される可能性があります。

例えば、

  • バスルームの使い勝手
  • コンセント・USBポートの配置
  • 朝食ビュッフェにおける日本食コーナーの充実度
  • 日本語表示の案内
    など、細かな部分で「日本人がストレスなく過ごせる工夫」が加えられるかもしれません。

voco Osaka Centralのように、ローカルカルチャーとグローバルブランドをうまく融合させた事例を見ると、
「タイのバンコクにいながら、どこか日本人にしっくりくる空気感」
という、不思議な安心感を提供するホテルになる可能性も感じられます。

3. 競争激化するバンコクで「選ばれ続けるホテル」になれるか

バンコクでは今後も新規ホテル開業ラッシュが続くと見られており、サイアム・スクンヴィット・シーロム・リバーサイドといった主要エリアでの競争はさらに激しくなると予想されています。

その中でvoco Bangkok Siamが「選ばれ続けるホテル」になるためには、

  • 立地という“ハードの強み”だけでなく
  • サービス・体験価値・コミュニティ形成といった“ソフトの魅力”を磨けるかどうか
    が鍵になると考えています。

具体的には、

  • 地元クリエイターとのコラボイベント
  • 週末のルーフトップミュージックイベント
  • サイアム周辺のカルチャーマップを組み込んだゲスト体験
    など、“泊まるだけでは終わらない、街とつながる滞在”をどこまで提案できるかが、vocoブランドらしさを発揮するポイントになりそうです。

4. 日本人にとっての「バンコク・サイアムの定番アドレス」になる可能性

日本からのバンコク旅行は、

  • LCCやFSCの多便化
  • リモートワークの浸透
    もあり、今後も一定以上の需要が続くと見られます。

そんな中で、

  • サイアム駅徒歩圏
  • IHGプレミアムブランド
  • 日本資本も関わる新築ホテル
    という要素を備えたvoco Bangkok Siamは、
    「バンコク初心者にも勧めやすく、リピーターも飽きずに使える」
    バランス型の定番アドレスになっていく可能性があると感じます。

数年後、「バンコクでどこのホテルがおすすめ?」と聞かれたときに、

  • リバーサイドのラグジュアリー
  • スクンヴィットの長期滞在向け
  • そしてサイアムのvoco Bangkok Siam
    というように、用途別の“鉄板候補”の一つとして自然に名前が挙がる――
    そんな未来が、十分にイメージできるプロジェクトだと考えています。

まとめ:voco Bangkok Siamは「サイアムを遊び尽くす拠点」として期待大

改めてまとめると、voco Bangkok Siam(ボコ バンコク サイアム)は、

  • サイアムエリアの一等地・パヤタイ通り沿い
  • IHGのプレミアムブランド「voco」による運営
  • 約350室、29階建のライフスタイル志向ホテル
  • 屋上プール&プールバー、オールデイダイニング、バー、ミーティングルーム、ジム完備
  • 料金はサイアム周辺4つ星〜プレミアムクラスと同水準か、やや上乗せのレンジになりそう

という特徴を持つ、“都会派バンコク旅”にぴったりの新星ホテルになりそうです。

まだ開業まで数年ありますが、
「2029年前後にバンコク旅行を計画している」
「バンコクのサイアムを拠点に、ショッピングもグルメもナイトライフも楽しみたい」
そんな方は、ぜひ頭の片隅に入れておきたい一軒だと言えるでしょう。

開業が近づき、実際の客室写真や詳細な料金、初期の口コミが出揃ってきたら、改めて“真の実力”を検証してみたいと思います。

最後に、最新情報や正式な開業日・料金・プランなどは、公式発表が一番確実です。
「voco Bangkok Siam」と検索すると公式情報にアクセスできるようになるはずですので、予約検討の際はそちらもあわせてチェックしてみてください。

公式サイトはこちら