星野リゾート×ennic初コラボが示す“旅×美容”の新潮流
2026年1月9日、旅の体験価値を革新し続ける星野リゾートと、美容室専売ヘア&スキンケアブランドennic(エニック)が初コラボを発表しました。舞台は沖縄県竹富島のラグジュアリーリゾート「星のや竹富島」。豊かな自然と伝統文化に抱かれながら、“旅で心身を整え、美容で自分を慈しむ”という新しい旅の概念を提示しています。この取り組みは、両社の価値観である「自分を取り戻す時間」「地域と環境への敬意」を融合させたもの。発表当日のプレスリリース(星野リゾート公式発表)は旅行・美容業界に即日波及し、SNSでもトレンド入りするほどの注目を集めました。
本企画の核となるのは、映画『侍タイムスリッパー』で日本アカデミー賞 最優秀作品賞を受賞した安田淳一監督が手掛けるショートムービー。竹富島の風、光、気配を丁寧に写し取り、台詞を最小限に抑えた映像は「観客自身の旅の記憶と重ね合わせる余白」を生み出しています。作品はYouTubeで公開されるほか、全国370店舗のアルテジェネシス系列美容室でも上映予定。旅前でも旅後でも、映像体験を通じて“自分に還る旅”への没入感を高められる仕掛けです。
コラボレーションの概要と目的
星野リゾートは「旅を楽しくする」をテーマに、「星のや」「界」「リゾナーレ」「OMO」「BEB」「LUCY」の六ブランドで国内外74施設を運営。いっぽうennicは、現役美容師が開発した“天然由来・サステナブル”処方で注目され、WWDJAPANベストコスメ サステナブル部門受賞やCOP28出展など実績を重ねています。両者が掲げるキーワード「サステナビリティ」「ウェルビーイング」を軸に、①旅先での深いリラックス体験、②ヘア&スキンケアによるセルフメンテナンス、③映像作品によるストーリーテリング――の三位一体モデルを構築しました。
- 企画名:旅×美容コラボレーション in 星のや竹富島
- 期間:2026年1月9日~12月31日
- 内容:①特別宿泊プラン ②オリジナルショートムービー上映 ③館内および美容室でのennic製品体験・販売
- 公式情報:アルテジェネシス発表資料
「星のや竹富島」で味わう特別宿泊プラン
星のや竹富島は、竹富島景観形成マニュアルに則った木造平屋客室や白砂の小路が広がる全48室の集落型リゾート。今回のコラボでは、プールサイドでの「ennicアロマヘッドスパ」、室内バスアメニティのennicフルライン常備、星空ヨガ後のスキンケアカウンセリングなど、滞在中いつでもennic世界観に浸れるメニューが組み込まれます。宿泊料金は1室147,000円~(税・サ込、食事別、通常2泊~)で、予約は星のや総合予約(050-3134-8091)または公式サイトにて受付中。
さらに、竹富島内ショップでは滞在者限定でennicシリーズ全製品を購入可能。帰宅後も旅の余韻を“香りとテクスチャー”で追体験できる点が支持され、事前予約の問い合わせが開始3日で前年同時期比240%(星野リゾート調べ)に達しました。
オリジナルショートムービーと制作陣
安田淳一監督によるショートムービーは、10月の竹富島で5日間にわたり撮影。「島を包む太陽と月、潮風が髪や肌に触れる感覚」を映像と言葉の“間”で表現しています。主演は沙倉ゆうの氏。竹富島の赤瓦屋根と抜けるような空のブルーが、ennicパッケージのアースカラーと共鳴し、ブランドコンセプト「大地に還る」を視覚化。完成版はYouTube(公式動画リンク)で公開され、公開24時間で10万再生を突破しました。
映像内には星のや竹富島現地スタッフがガイド役として出演し、「地域の物語を語るのは地域の人」という星野リゾート流ホスピタリティを体現。ナレーションや字幕を最小限に抑え、五感を刺激する音響設計も話題を呼んでいます。
ennicブランドのこだわり
ennicは「大地に還る」をプロダクト理念に掲げ、植物由来の界面活性剤やカーボンニュートラル原料「そほろはす(BioToLife®)」を採用。酵母発酵エキス(*1/BASF SE登録商標)による保湿力とサスティナビリティを両立しています。開発段階からAsh所属の美容師21名が官能評価を行い、使用感と環境配慮を高いレベルでバランス。今回のコラボを機に、竹富島の海に流れても生分解されやすい処方へマイナーチェンジし、「旅先の自然環境を守るコスメ」としてアップデートされました。
製品ラインはシャンプー・トリートメント・オイル・バーム・ボディローションの全5品。公式オンラインストア(ennicストア)で購入でき、星のや竹富島滞在者はチェックアウト後1週間限定で送料無料クーポンを受け取れる特典も用意されています。
星野リゾートのサステナブル経営との親和性
星野リゾートは2005年に「エコビジョン」を掲げ、食材ロスやCO₂排出削減への数値目標を定めてきました。星のや竹富島では敷地内の雨水をプール水に循環利用するほか、客室の木材は沖縄県産材を優先使用。今回のennic導入で、バスアメニティのリフィル化・プラスチック削減が進み、年間約1.2トンの廃プラ削減効果(試算)が見込まれています。旅のラグジュアリー体験と環境保全の両立を証明する事例として、観光産業のグリーン化に新たな指針を示しました。
また、両社は今後も「旅×美容×環境」をテーマに共同研究を継続し、沖縄の月桃や黒糖など島素材を使った限定プロダクト開発を検討中。地域経済への還元と、ゲストの体験価値向上を同時に実現する“共創型ブランド”への進化が期待されています。
編集部が注目するポイント
- 美容体験を“旅の動機”に昇華:従来は旅先の付帯サービスだったビューティーが、旅の主目的となりうる可能性を示唆。
- 五感没入型映像マーケティング:ショートムービーを使い、オンラインとオフラインを連動させた顧客体験設計が秀逸。
- サステナブル文脈の深化:環境配慮を“機能価値”だけでなく“情緒価値”として訴求し、ブランド好感度を底上げ。
- 地方創生の新モデル:地域資源×ビューティーで観光消費単価を引き上げ、長期滞在を促進。
今後の展開として、星野リゾートの他ブランド(界・OMO など)や海外施設での横展開、ennicの限定アイテム発売などが検討されています。旅と美容が交差する体験設計はポストコロナ時代の旅行トレンドを牽引する可能性が高く、引き続きウォッチしていきます。








