日本最後の秘境、白馬村の天然水素温泉、6つの源泉で湯めぐり体験の可能性を初シンポジウムで探究

白馬村の天然水素温泉が初のシンポジウムを開催

日本最後の秘境と言われる白馬村の天然水素温泉で、初のシンポジウムが開催されることが発表されました。この温泉地は6つの源泉があり、それぞれの特徴を活かした湯めぐり体験を提供しています。シンポジウムでは、これらの源泉の可能性についての議論が行われ、地域の活性化と観光の促進につながる新たな提案が期待されています。また、天然水素温泉の効能やその研究状況についても発表が行われる予定です。

この記事の要約

  • 白馬村の天然水素温泉で初のシンポジウムが開催。
  • 6つの源泉を活かした湯めぐり体験の可能性を探究。
  • 温泉の効能や研究状況についても議論が行われる予定。

一般社団法人白馬村観光局(所在地:白馬村北城7025、代表理事:伊藤英喜)は、長野県白馬村の温泉活用を探る「白馬村 温泉シンポジウム」を2024年10月31日(木)に白馬村ウイング21ホールにて初開催いたします。白馬村はスキー・スノーボードや山岳観光で知られますが、小さな村内に源泉が6つ湧いていることは全国的にも珍しく、近年日本唯一*の「天然水素温泉」があることが判明したなど、湯めぐりで地域を盛り上げていける可能性を秘めています。村内事業者、地域住民、観光客など誰でも無料で参加でき、会場参加特典として温泉タオルor温泉まんじゅうのプレゼントや温泉共通入浴券の特別販売も行いますので、ぜひ現地にてご参加ください。

イベント詳細ページ:https://www.vill.hakuba.nagano.jp/event/4201/#ancPoint 

*2014年日本温泉科学会の「温泉化学」誌において、㈱日本温泉総合研究所 森本卓也氏より発表

「白馬村 温泉シンポジウム」開催の背景

長野県白馬村は、スノーリゾートとしての冬の観光だけでなく、年間通して多くの方が訪れるオールシーズンリゾートとしての付加価値の向上を目指しています。四季折々の観光資源がある中で、まだその価値が発掘されきっておらず、可能性を秘めているコンテンツのひとつが「温泉」です。白馬村は面積189.36 km²の小さな村ですが、村内に白馬姫川温泉、白馬八方温泉、白馬塩の道温泉、白馬龍神温泉、白馬みずばしょう温泉、白馬かたくり温泉と6つの温泉があり、日本にある10種類の泉質のうち5つの異なる泉質に入浴いただけます。これだけ狭い範囲に5つの泉質がある土地は全国的に見ても非常に珍しいうえ、日本トップレベルのpH11を超える「強アルカリ性温泉」や日本唯一の「天然水素」を含有する温泉、日本で1.5%ほどしかない稀少な「炭酸泉」など、全国的にも非常に珍しい温泉が湧き出しています。多様な泉質から自分好みの温泉を見つけられるほか、地元民に愛される素朴な日帰り浴場から白馬の雄大な山々を眺めながら入れる絶景露天風呂など、バリエーション豊かな温泉が揃っていることも白馬の温泉の魅力で、「湯めぐり」で観光振興していける素地が十分にあるといえます。

しかしながら、村内在住者や事業者でも白馬村の温泉のユニークさに気づいていない人は多くおり、白馬を訪れる人たちに温泉の魅力を伝えきれていない現状があります。今回のシンポジウムを機に、バリエーション豊かな源泉が湧く「湯の郷」としての白馬村の希少性を村内事業者や宿泊関係者に改めて知っていただき、温泉を活用した観光について村一体となって考えることで、白馬を訪れる人や全国の温泉愛好者に魅力を届けるきっかけになればと考えています。

「白馬村 温泉シンポジウム」開催概要

日時:2024年10月31日(木)13:30〜17:00(13:00より受付開始)

場所:白馬村ウイング21 ホール(長野県北安曇郡白馬村北城2066)

料金:無料

対象:誰でも参加可(村内在住者、村内事業者、全国の温泉愛好者等)

定員:会場300名 オンライン参加100名(定員になり次第締め切り)

会場参加特典:

①温泉タオルor温泉まんじゅうのプレゼント

②温泉共通入浴券(通常価格の10%OFF)の特別販売

申込み方法:下記の参加申込みフォーム又は電話(0261-85-4210)にてお申し込みください

参加申込みフォーム https://forms.gle/hSq42sCqeEdZW9Su9

イベント詳細ページ https://www.vill.hakuba.nagano.jp/event/4201/#ancPoint

プログラム:

第一部 13:35〜14:35

「白馬の温泉の特色と価値」 講師 北出恭子(きたできょうこ)氏

温泉専門家であり日本全国数々の温泉を見てきた北出氏に、その知見に裏付けられた白馬村の温泉の希少さや特性、価値の高さについてお話いただきます。

北出恭子氏 プロフィール

杏林大学地域総合研究所客員研究員/温泉家

国内外の温泉を年間300湯以上めぐる温泉専門家。多数の温泉資格や知見を活かし、数多くのメディア出演や公演、インフルエンサーとして、温泉の魅力を世界に発信している。また、泉質の“利き湯”による分析・評価ができるスペシャリストとして、行政や温泉地自治体と連携し、温泉資源を活用したコンテンツの監修や泉質を活かした温泉地づくりのアドバイスを行う。大学講師や観光行政の委員も務めている。著書「九州絶品温泉、ドコ行こ?(ペガサス出版)」。

第二部 14:40〜15:40

「温泉×スポーツ ~疲れた体のリカバリー~」 講師 笠原政志(かさはらまさし)氏

スキー・スノーボードをはじめ、年間通してアクティブにスポーツを楽しむ人が多い白馬村。温泉にはスポーツ選手のリカバリーの役割もあることを、現場で研究活動を行う笠原氏にお話いただきます。

笠原政志氏 プロフィール

国際武道大学体育学部体育学科 大学院武道・スポーツ科学研究科教授

大学にて学生トレーナー教育を行いながら、現場に役立つ研究活動を行っている。2015年にはAustralian Institute of Sport客員研究員としてスポーツ選手のリカバリー研究に従事し、現在は社会課題解決に向けて関係諸機関や企業と連携してスポーツ選手のリカバリー研究と実践活動に関するメディア出演、講演、論文書籍など多数あり。

第三部 15:50〜16:40

パネルディスカッション テーマ「湯の郷・白馬村として、温泉活用を探る」

パネリスト:北出恭子氏、笠原政志氏、八方尾根開発株式会社 代表取締役 丸山直樹氏、一般社団法人白馬村観光局 代表理事 伊藤英喜

ファシリテーター:一般社団法人白馬村観光局事務局長 福島洋次郎

このシンポジウムは、長野県地域発元気づくり支援金を活用して実施いたします。

白馬村内にある6つの源泉について

「湯の郷白馬 湯めぐりマップ」

白馬村内には、泉質の異なる源泉が6つあり、成分、色、湯ざわりなどがさまざまな温泉を短期間で楽しめます。白馬村の中心・八方地区に湧き出ている白馬八方温泉は近年、日本唯一の天然水素温泉であることが判明しました。水素は時間が経つほど抜けていくため、源泉に近いほど濃い水素温泉となっております。また塩の道温泉は、日本で1.5%ほどしかない非常に希少な炭酸泉であることなど、白馬村内の珍しい泉質を含む6つの源泉はそれぞれ違う特徴をもつため、湯めぐりに最適な地といえます。

※上図「湯の郷白馬 湯めぐりマップ」に記載の施設番号と、下記の温泉名称が対応しています

【白馬八方温泉】泉質:アルカリ性単純温泉

蛇紋岩地層から湧くpH11を超える日本トップレベルの強アルカリ温泉で、肌表面の汚れや古い角質を落としてくれる究極のクレンジングの湯。近年日本唯一の天然水素温泉でもあることが判明し、アンチエイジング効果も期待できる。

04 郷の湯

05 八方の湯

06 みみずくの湯

07 おびなたの湯

【白馬姫川温泉】泉質:ナトリウム−塩化物泉

別名「熱の湯」といわれ、温泉成分に含まれる塩分などが被膜をつくり、体内の熱を逃がしにくくすることから保温効果が高い。また、保湿剤のような働きにより、湯上りは乾燥肌を防ぎ肌の表面がしっとりとする効果も期待できる。

08 天神の湯(白馬ハイランドホテル内)

01 竜神の湯(白馬五竜エスカルプラザ内)

10 岩岳の湯

【白馬塩の道温泉】泉質:含二酸化炭素−ナトリウム−塩化物・炭酸水素塩泉

日本で1.5%ほどしかない非常に希少な「炭酸泉」。鉄分などのミネラルを豊富に含み、透明な温泉が多い白馬村では唯一の茶褐色の温泉。白馬で最も成分が濃厚で、炭酸ガスによる血行促進作用があるためよく温まり、冷え性の改善や疲労回復にも効果が期待できる。

09 倉下の湯

【白馬龍神温泉】泉質:ナトリウム−塩化物・硫酸塩泉

クレンジングと保湿の両方の効果が期待できる温泉。弱アルカリ性のため角質や皮脂をやさしく落とし、白馬唯一の硫酸塩温泉には蘇生作用があり、肌の保湿や肌のハリ・うるおいを向上させる効果が期待できる。

03 白馬龍神温泉

【白馬みずばしょう温泉】泉質:ナトリウム−炭酸水素塩泉

成分の90%以上が「重曹成分」のため、重曹がお肌を掃除するように、油や汚れを取り除きツルツル肌へ導いてくれる美肌の湯。弱アルカリ性で余分な角質をマイルドに落としてくれ、敏感肌の方でも安心して入浴できる。

11古民家の湯(ホテルシェラリゾート白馬内)

【白馬かたくり温泉】泉質:単純温泉

無色透明で弱アルカリ性の単純泉。肌にやさしく、美肌効果が期待できる。肌への刺激が少ないので、子どもや敏感肌の方など老若男女にやさしい温泉。

02十郎の湯

 ※2024年9月時点では、温泉設備の不具合のため、沸かし湯にて営業中

6つの源泉の特長を知り、複数を入り比べてもらう「湯めぐり」を促進することで、新たな角度の白馬村の楽しみ方が生まれ、観光地としての付加価値が高められると考えています。「湯の郷・白馬」の価値を村内在住者・事業者の皆さんと一緒に作っていきたいため、そのきっかけのひとつとして今回のシンポジウムにぜひご参加ください。

一般社団法人白馬村観光局について

所在地:長野県北安曇郡白馬村北城7025

代表理事:伊藤英喜

設立:2005年2月

電話番号 0261-72-7100

URL:https://www.vill.hakuba.nagano.jp

【観光インフォメーション】 白馬村観光局インフォメーション

〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城5497 Snow Peak LAND STATION HAKUBA内

TEL:0261-85-4210

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