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中国東方航空は”ヤバい”って本当？評判と実態を徹底解説

こんにちは、旅行系WEBメディア「HOTTEL」の旅行記者TAKAです。近年、格安航空券で注目される中国東方航空について、「本当に大丈夫なの？」「評判が悪いって聞いたけど実際どう？」という声をよく耳にします。今回は、できるだけ多くの実際の利用者の評判や体験談を収集・分析し、その実態について客観的かつわかりやすく解説していきたいと思います。

中国東方航空とは？

まずは基本情報から。中国東方航空（China Eastern Airlines）は上海に拠点を置く中国の国有航空会社で、スカイチームの加盟航空会社です。日本のJALとも提携しており、アジア地域を中心に世界各地に路線を展開しています。特に日本からヨーロッパやアジア各国への移動において、上海乗り継ぎの格安チケットを頻繁に提供していることで知られています。

日本では羽田、成田、関西、福岡、那覇などの空港から上海へのフライトがあり、そこから世界各地への乗り継ぎが可能です。上海航空との連携も強く、一部路線では上海航空が実際の運航を担当するコードシェア便となっています。

中国東方航空の良い点・メリット

1. 圧倒的なコストパフォーマンス

中国東方航空の最大の魅力は、やはり価格の安さでしょう。特にヨーロッパ路線では「往復10万円前後」というLCC並みの破格で提供されることもあるようです。この価格設定は、日本発着の他の航空会社と比較すると半額程度になることもあり、予算を抑えたい旅行者には大きな利点となっています。特にセールを行っているときは、突然1日限りの激安価格で販売されることもあり、タイミングが合えば非常にお得に利用できるとのことです。

2. フルサービスキャリアとしてのサービス内容

LCCと違い、中国東方航空はフルサービスキャリアに分類されます。そのため、預け入れ荷物（1人あたり23kg×2個まで）、座席指定、機内食が料金に含まれているのが大きなメリットです。特に預け入れ荷物の容量が多いのは、長期旅行や買い物を楽しみたい方にとって非常に魅力的です。1人合計46kgの荷物が無料で預けられるため、荷物の重量を気にせずに旅行を楽しめるという点は、他社と比較しても優位性があるようです。

3. 機内食の質と量

機内食については評価が分かれているものの、多くの口コミでは「充実している」「ボリュームがある」という声が見受けられます。特に上海発の便では、地元の特色を活かした冷麺やお汁粉的デザート、東京発の便では大福などの和菓子が提供され、美味しいという評価も多いです。また、長時間フライトでは複数回の食事が提供されるため、空腹を感じることなく過ごせるという利点もあるようです。

4. 飛行時間の短縮効果

ヨーロッパ方面への移動では、中国系航空会社はロシア上空を通過できるというアドバンテージがあります。これにより、中東系航空会社などと比較して5〜6時間程度飛行時間を短縮できるとのことです。長時間フライトの疲労を考えると、この時間短縮は体力的にもメリットがあるでしょう。

5. 丁寧なサービス

かつての中国系航空会社に対するイメージとは異なり、最近の中国東方航空のCAサービスは丁寧で効率的だという評価が増えています。特に長時間フライトでは水を定期的に配るなどの配慮も見られるようです。また、上海浦東国際空港での乗り継ぎ時にはスタッフが要所に立って案内してくれるなど、サポート体制も整っているという声もあります。

6. マイレージプログラムの利便性

JALと提携しているため、JALのマイレージを貯めることができる点も見逃せないメリットです。頻繁に旅行する方にとっては、安い料金でフライトしながらもマイルを着実に蓄積できるという二重のメリットがあります。

7. 機内の清潔さと座席の快適性

多くの利用者から「機内は清潔」という評価が見られます。特にトイレの清潔さについては、CAが定期的に清掃を行っている様子が目撃されており、長時間フライトでも清潔な状態が維持されているようです。また、座席間隔も比較的広めという声もあり、エコノミークラスでも窮屈さを感じにくいという利点があるようです。

中国東方航空の悪い点・デメリット

1. 遅延リスクの高さ

中国東方航空に関する最も多い不満は、やはり遅延の頻度が高いという点です。特に上海発の一部路線では3時間程度の遅延が発生することもあるようです。これにより乗り継ぎに失敗するリスクも高まります。遅延の原因は天候不良や整備の遅れ、空域の混雑などさまざまですが、計画通りに移動したい旅行者にとっては大きな欠点と言えるでしょう。

2. 安全性への懸念

2022年に中国東方航空の5735便が墜落し、乗客乗員132名全員が死亡するという事故が発生しています。この事故の詳細な原因はまだ明らかになっていないものの、安全性に不安を感じる要因となっています。ただし、その後は目立った事故は起きておらず、日々数多くの便を運航している中での一事例であることも考慮する必要があるでしょう。

3. エンターテインメントの制限

機内エンターテインメントについては、「選択肢が限られている」「日本語対応がない」といった声が目立ちます。特に長時間フライトでは、事前に自分のデバイスにコンテンツをダウンロードしておくことが推奨されています。また、機内Wi-Fiも一部路線では利用できないか、接続が安定しないという報告もあります。

4. 言語対応の課題

日本語対応の評価は比較的低く、特に問題発生時のコミュニケーションに不安を感じる声が見られます。空港スタッフも英語が得意でない場合があり、「チケット！」「ゴー！」といった単語での指示になることもあるようです。これは日本人旅行者にとっては不安要素となりうるでしょう。

5. トラブル時の対応

遅延や欠航といったトラブルが発生した際のサポート体制については、評価が分かれています。「何の用もない上海で1泊させられた」といった経験談もあり、特に言語の壁もあることから、非常時の対応に不安を感じる方も多いようです。

6. 機内の治安・マナー

一部の口コミでは、機内での他の乗客のマナーについて触れられています。靴を脱いで足を上げる、トイレ内で喫煙するといった行為が報告されており、これを不快に感じる旅行者もいるようです。ただし、これは特定の国籍や航空会社に限った問題ではなく、格安航空券を提供する航空会社全般に見られる傾向とも言えるでしょう。

中国東方航空はこんな人におすすめ

1. 予算を最優先する旅行者

とにかく旅費を抑えたい方、特に学生や長期バックパッカーなど、予算に厳しい制約がある旅行者にとっては非常におすすめの航空会社と言えるでしょう。特にヨーロッパ方面への移動では、他社と比較して大幅に安い料金で移動できる可能性があります。

2. 荷物が多い旅行者

無料の預け入れ荷物が多いため、長期旅行や買い物目的の旅行者には大きな利点があります。特に23kg×2個という容量は、他社のエコノミークラスと比較しても優位性があります。

3. 時間に余裕のある旅行者

遅延リスクを考慮すると、スケジュールに余裕を持った旅程を組める方に適しています。特に上海での乗り継ぎ時間を十分に確保できる場合は、遅延による乗り継ぎ失敗のリスクを軽減できるでしょう。

4. 上海観光も楽しみたい方

上海乗り継ぎの際に1〜2日のストップオーバー（途中降機）を組み込むことで、上海観光も楽しめます。144時間のトランジットビザ免除制度を利用すれば、追加費用なく二つの目的地を訪れることができるというメリットもあります。

中国東方航空はこんな人におすすめできない

1. タイトなスケジュールで動く必要がある方

ビジネス目的や重要な予定がある旅行の場合、遅延リスクを考えると避けた方が無難かもしれません。特に乗り継ぎが発生するようなケースでは、予定が大幅に狂う可能性も否定できません。

2. 機内エンターテインメントを重視する方

長時間フライトで映画やテレビ番組を楽しみたい方には、エンターテインメント設備が充実した他社の方が適しているでしょう。特に日本語コンテンツが限られている点は、日本人旅行者にとってはデメリットとなります。

3. 安全性に強い不安を感じる方

2022年の事故以降、安全面に不安を感じる方も少なくありません。航空事故のリスクは統計的には非常に低いものの、心理的な安心感を優先する方にはおすすめできない可能性があります。

4. サービス品質を重視する方

機内サービスや対応の質にこだわる方、特に日本の航空会社のきめ細やかなサービスに慣れている方には、期待値とのギャップを感じる可能性があるでしょう。

中国東方航空を利用する際の注意点とアドバイス

1. 十分な乗り継ぎ時間を確保する

上海での乗り継ぎを行う場合は、少なくとも2時間以上、できれば3時間程度の乗り継ぎ時間を確保することをおすすめします。遅延のリスクを考慮し、余裕を持ったスケジュールを組むことが重要です。

2. オンラインチェックイン

可能な場合は事前にオンラインチェックインを済ませておくと、空港でのチェックイン時間を短縮できます。ただし、一部代理店経由の予約ではオンラインチェックインができない場合もあるようなので、事前に確認しておくとよいでしょう。

3. 上海浦東国際空港での乗り継ぎ情報

上海浦東国際空港は非常に広いため、乗り継ぎの際には案内表示をしっかり確認するか、スタッフに尋ねることをおすすめします。特に国際線と国内線の乗り換えに関する表示がわかりにくいという声もあるので注意が必要です。

4. エンターテインメント対策

長時間フライトの場合は、自前のデバイスに映画や音楽、電子書籍などをダウンロードしておくことをおすすめします。また、モバイルバッテリーも持参すると安心です。

5. JALマイレージの活用

JALのマイレージプログラムに登録している方は、搭乗時にマイレージ番号を提示すれば、マイルを貯めることができます。格安航空券でもマイルが貯まるのはメリットと言えるでしょう。

まとめ：中国東方航空は本当にヤバいのか？

多くの評判を分析した結果、中国東方航空に関する「ヤバい」という噂は一概には言えないと考えられます。確かに遅延の頻度や安全性への懸念など、考慮すべき点はありますが、一方で圧倒的な価格の安さや充実した荷物許容量など、明確な利点も存在します。

実際のところ、多くの利用者がコストパフォーマンスの高さを評価しており、「予想以上に良かった」という声も少なくありません。特に最近では機内の清潔さやスタッフの対応も向上しているようです。

重要なのは、自分の旅行スタイルや優先事項に合わせて選択することでしょう。予算を最優先し、多少の不確実性を許容できる旅行者にとっては、中国東方航空は十分に検討に値する選択肢と言えるのではないでしょうか。

私自身の経験から言えば、航空会社選びで重要なのは「何を優先するか」です。価格、時間、快適性、安全性-これらすべてを満たす完璧な航空会社はなかなか見つからないものです。自分の旅の目的と優先事項を明確にし、それに合った選択をすることが、満足度の高い旅につながると思います。

最後に、航空会社の評判は時期や路線、個人の経験によっても大きく変わることを念頭に置いておくとよいでしょう。旅行の計画時には、最新の情報をチェックすることをおすすめします。

皆さんの旅が素晴らしいものになりますように！

（旅行系WEBメディア「HOTTEL」旅行記者 TAKA）