ジャパネットクルーズの評判からメリットとデメリットをHOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説

皆さんこんにちは、旅行系WEBメディア「HOTTEL」の旅行記者TAKAです。今回は、テレビショッピングでお馴染みのジャパネットたかたが展開するクルーズ事業「ジャパネットクルーズ」について、ネット上で見つけることができる多くの評判や口コミを参考にして調査し、わかりやすく簡単に解説します。

まず結論から申し上げると、ジャパネットクルーズは賛否両論ありながらも、全体的には高い満足度を誇るクルーズ商品のようです。特にクルーズ初心者や日本語でのサポートを重視される方には大きなメリットがある一方で、価格面での懸念や団体行動の制約などデメリットも存在するという状況が見えてきました。

ジャパネットクルーズとは何か

ジャパネットクルーズは、通信販売大手のジャパネットたかたグループが運営するチャータークルーズ事業です。この事業の最大の特徴は、MSCベリッシマという大型客船を完全に貸し切って運航している点にあります。MSCベリッシマはイタリアのMSCクルーズが所有する17万トン級の豪華客船で、通常は国際的な乗客を対象として運航されているものです。

チャータークルーズとは、特定の会社や団体が客船を丸ごと貸し切って独自の企画で運航するクルーズのことを指します。ジャパネットクルーズの場合、日本人乗客のみを対象として、日本発着で主に日本一周や韓国・台湾などを巡る10日間程度のコースを設定しているようです。

ジャパネットクルーズの良い点・メリット

充実した日本語サポート体制

ジャパネットクルーズの最大のメリットとして挙げられるのが、徹底した日本語サポート体制です。通常の外国客船では英語でのコミュニケーションが基本となりますが、ジャパネットクルーズでは船内にジャパネットのスタッフが常駐し、日本語での案内や相談対応を行っているようです。

船内新聞も日本語で発行され、レストランのメニューも日本語表記が用意されているとのことです。さらに、LINEを使ったサポートサービスも提供されており、船内での困りごとを気軽に相談できる環境が整備されているのは、特にクルーズ初心者にとって大きな安心材料と言えるでしょう。

豊富な無料サービスと特典

ジャパネットクルーズでは、通常のクルーズでは有料となることが多いサービスが多数無料で提供されているようです。最も評価が高いのが飲み物の無料サービスで、アルコール類を含む150種類以上のドリンクが追加料金なしで楽しめるとされています。

また、客室での朝食サービス(コンチネンタルブレックファスト)も無料で提供されており、朝はゆっくりと部屋で過ごしたい方には嬉しいサービスのようです。さらに、アイスクリームやコーヒーなども無料で利用できるため、船内での滞在がより快適になるという声が多く見られました。

寄港地での便利な循環バスサービス

ジャパネットクルーズの大きな利点として、各寄港地で無料の循環バスサービスが提供されている点が挙げられます。これは通常のクルーズでは提供されることが稀なサービスで、港から主要観光地までの交通手段を無料で利用できるのは大変魅力的です。

例えば函館では主要観光スポットを結ぶ循環バスが運行され、済州島でも天地淵瀑布や市場などを結ぶルートが設定されているようです。この循環バスサービスにより、寄港地での自由時間をより有効活用できるという評価が多く見られました。

クルーズ初心者にも安心の環境

ジャパネットクルーズは、クルーズ旅行が初めての方でも安心して楽しめる環境が整備されているのも大きなメリットです。専門スタッフによる相談窓口が設置されており、クルーズに関する疑問や不安を気軽に相談できる体制が整っているようです。

さらに、乗客の多くが日本人のシニア層で構成されているため、落ち着いた雰囲気の中でクルーズを楽しめるという声も多く聞かれます。騒がしい若者グループなどが少ないため、静かで上品な船内環境を求める方には理想的な環境と言えそうです。

独自のエンターテイメントプログラム

ジャパネットクルーズでは、日本人乗客向けの特別なエンターテイメントプログラムが充実しているのも魅力の一つです。日本の著名な芸能人やアーティストによるサプライズコンサートが開催されることがあり、紅白歌合戦出場歌手の公演や著名な漫才師のパフォーマンスなども楽しめるようです。

また、毎朝のラジオ体操や船内パーティーなど、日本人に馴染みのあるイベントも定期的に開催されており、参加者同士の交流を深める機会も豊富に用意されているとのことです。

コストパフォーマンスの良さ

価格面では高めという声もありますが、含まれているサービス内容を総合的に考慮すると、コストパフォーマンスは良好と評価する声も多く見られました。通常のクルーズでは別料金となるドリンクパッケージ、寄港地での交通費、チップなどが全て含まれているため、実質的な総費用では他社と比較して優位性があるようです。

ジャパネットクルーズの悪い点・デメリット

価格設定の高さ

ジャパネットクルーズの最大のデメリットとして多くの利用者が挙げているのが、価格設定の高さです。基本料金に加えて、ドリンクパッケージや各種特典が必須で付帯されるため、他社のクルーズと比較して約10万円程度高くなる傾向があるようです。

特に若い世代や予算を重視する旅行者にとっては、この価格設定は大きな障壁となっているようです。学生や新社会人など、時間に余裕があっても経済的な制約がある層には、おすすめしにくい価格帯と言えるでしょう。

団体行動による制約

チャータークルーズという性質上、個人の自由度が制限される場面が多いのも欠点として挙げられています。乗下船時の長時間待機、集合時間の厳格な管理、団体でのスケジュール進行など、個人旅行に慣れた方には窮屈に感じられる場面が多いようです。

特に乗下船時には数千人規模の乗客が一斉に移動するため、待ち時間が長くなりがちで、この点に関する不満の声が多く見られました。自分のペースで旅行を楽しみたい方には、この団体行動の制約が大きなストレス要因となる可能性があります。

食事内容の単調さ

長期間の船旅において重要な要素である食事について、メニューの単調さを指摘する声も少なくありません。10日間という長期間にも関わらず、同じような料理が繰り返し提供されることがあり、食事への満足度が徐々に低下するという体験談が見られました。

特にイタリア料理と日本料理が中心となるため、食事のバリエーションに物足りなさを感じる乗客もいるようです。グルメな方や食事を旅行の重要な楽しみと考える方には、この点がデメリットとなる可能性があります。

寄港地でのオプショナルツアー料金

寄港地での観光においては、オプショナルツアーの料金が非常に高額に設定されているという指摘も多く見られます。例えば、2時間程度のタクシー観光で8,000円から17,750円、6時間のコースでは24,000円から46,150円という価格設定になっているようです。

この高額な料金設定により、寄港地での観光を諦めざるを得ない乗客もいるようで、せっかくの海外旅行の機会を十分に活用できないという不満の声が聞かれます。

客室環境の問題

客室に関しても、いくつかの問題点が指摘されています。特に、清掃の品質にばらつきがあり、床の掃除が十分でないためにホコリが目立つケースがあるとの報告があります。また、ベッドが高めに設定されているため、高齢者には使いにくいという声もあります。

さらに、客室の扉が重く、高齢者には開け閉めが困難な場合があるなど、ハード面での課題も存在するようです。

ドレスコードの煩わしさ

船内でのドレスコードが設定されていることも、一部の乗客にはデメリットと感じられているようです。特にフォーマルディナーの際には、タキシードやイブニングドレスなどの正装が求められるため、旅行の荷物が増えることや、準備の手間が煩わしいという声があります。

カジュアルな旅行を望む方や、荷物を最小限に抑えたい方には、このドレスコードの存在が負担となる可能性があります。

ジャパネットクルーズをおすすめしたい方

これまでの良い点と悪い点を総合的に考慮すると、ジャパネットクルーズは以下のような方におすすめできる商品と言えるでしょう。

クルーズ初心者の方

最もおすすめしたいのは、クルーズ旅行が初めての方です。充実した日本語サポート体制と、豊富なガイダンスにより、安心してクルーズライフを楽しめる環境が整備されているためです。

言語に不安がある方

英語でのコミュニケーションに自信がない方や、海外旅行での言語の壁に不安を感じる方には、ジャパネットクルーズの日本語対応は大きなメリットとなるでしょう。

ゆったりとした旅行を好む方

静かで落ち着いた雰囲気の中で、ゆっくりと旅行を楽しみたい方には理想的な環境が提供されているようです。特にシニア層の乗客が中心となるため、騒がしさとは無縁の上品な船旅を期待できるでしょう。

特典やサービスを重視する方

価格よりもサービス内容を重視する方には、ジャパネットクルーズの充実した特典は大きな魅力となるはずです。飲み放題サービスや循環バス、部屋食サービスなど、他では体験できない特別なサービスを楽しめます。

ジャパネットクルーズをおすすめできない方

一方で、以下のような方にはジャパネットクルーズはおすすめしにくい商品と言えるかもしれません。

予算を重視する方

価格を最優先に考える方には、ジャパネットクルーズの料金設定は高すぎると感じられる可能性があります。同じ予算でより多くの旅行を楽しみたい方には向かない商品と言えるでしょう。

自由度を重視する方

個人旅行の自由度を重視し、自分のペースで旅行を楽しみたい方には、団体行動中心のジャパネットクルーズは制約が多すぎると感じられるかもしれません。

若い世代のアクティブな旅行者

エネルギッシュなアクティビティや若者同士の交流を求める方には、落ち着いた雰囲気のジャパネットクルーズは物足りなく感じられる可能性があります。

今後の展望と総合評価

ジャパネットクルーズは、MSCクルーズとの5年間の業務提携契約を2026年から2030年まで継続することが発表されており、事業の安定性と継続性が確保されているようです。これまでの実績として、2024年12月末時点で延べ10万6275人が乗船するなど、多くの利用者に支持されていることがわかります。

また、地中海クルーズの商品も展開を開始するなど、商品ラインナップの拡充も図られており、今後さらなるサービス向上が期待できそうです。

満足度については、公式発表では97.7%という高い数値が示されていますが、これはアンケート手法に工夫が凝らされている結果でもあるようです。実際の乗船者の声を総合すると、完璧ではないものの、全体的には高い満足度を得られるクルーズ商品と評価できるでしょう。

まとめ

ジャパネットクルーズは、確かに価格面や団体行動の制約など、いくつかのデメリットは存在するものの、それを上回る充実したサービスと安心感を提供するクルーズ商品のようです。特にクルーズ初心者や日本語でのサポートを重視する方には、他では得られない価値を提供していると言えるでしょう。

「最悪」という一部の厳しい評価も見られますが、これは個人の期待値や価値観による部分が大きく、全体的な傾向としては満足度の高いサービスを提供しているというのが実情のようです。

重要なのは、自分の旅行スタイルや重視するポイントと、ジャパネットクルーズの特徴がマッチするかどうかを慎重に検討することです。価格よりもサービス内容を重視し、安心・安全なクルーズ体験を求める方には、ジャパネットクルーズは非常に魅力的な選択肢となるはずです。

クルーズ旅行という非日常の体験を通じて、新しい出会いや感動を求める方にとって、ジャパネットクルーズは検討に値する優れた商品と結論づけることができるでしょう。今後も継続的なサービス改善により、さらに多くの方に愛される商品へと発展していくことが期待されます。