検索すると「バスツアー トラブル」と表示される理由をHOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説

バスツアーに参加を検討している方の中には、インターネット検索で「バスツアー トラブル」という関連ワードを目にして不安になった方も多いのではないでしょうか。旅行記者として、できるだけ多くの評判を参考にして調査し、バスツアーで起こりがちなトラブルの実態とその対策について、わかりやすく簡単に解説します。

結論から申し上げると、バスツアーでトラブルが検索される主な理由は、悪質な業者による押し売り商法添乗員やスタッフの接客態度予想以上の長時間移動予約・決済システムの不具合の4つが主要因と言われています。しかし、これらは一部の事例であり、適切な旅行会社を選べば安全で快適な旅行体験が期待できるようです。

バスツアートラブルが発生する主な原因

無料・格安バスツアーでの押し売り商法

最も深刻なトラブルとして挙げられるのが、無料や格安を謳ったバスツアーでの高額商品の押し売り問題のようです。国民生活センターでも注意喚起が行われているこの問題は、懸賞や応募券で当選した無料日帰りバスツアーに参加したところ、途中で立ち寄った施設で高額なネックレスや布団類などを強引に勧められるというものです。

具体的な手口を見ると、買い物や食事の際に「プレゼント・キャンペーン」として無料招待旅行の応募券を配布し、住所や氏名などの個人情報を記載して応募させる方法が使われているようです。旅行に当選した参加者は、遠方に出かけて観光や食事を楽しんだ後、見学と称して宝石の展示会場などに連れて行かれます。

この類のトラブルでは、会場の出入口に店員が立っており、来場客に販売員が張り付いて自由に見て回れる状況ではない環境が作られているようです。「このネックレスを着けると肩こりが治る」などと説明され、集合時間近くになって購入の意思表示をしていないにも関わらず椅子に座らされ、契約書類を書く雰囲気に追い込まれるケースが報告されています。

旅行業法や消費者契約法などに違反している可能性があるこうした悪質業者は、観光地をほぼスルーして主にお土産屋への訪問を目的としており、ひどいケースでは店から出してもらえない監禁状態になったという報告もあるようです。

添乗員・スタッフの接客態度問題

バスツアーでのもう一つの大きなトラブル要因が、添乗員やドライバーの接客態度の悪さのようです。実際の体験談では、観光地についても客を先導しない、バスでの移動中はほとんど運転手と私語をしている、居眠りをする、客のいる前で宿泊先や観光地の批判を口にするなどの問題が報告されています。

特に深刻な事例では、体調不良で1階席への配慮を求めた乗客に対して、運転手が「そんなのかんけいないんよ」と冷たく対応したり、すごく感じ悪くされたという体験談もあります。このような対応は、旅行者の楽しい思い出を台無しにしてしまう大きな要因となっているようです。

また、バス内での迷惑行為への対応についても問題が指摘されています。携帯電話で長時間通話している乗客がいたため、添乗員にショートメッセージで注意を促したものの、全く気づかず返信もないという事例では、精神的慰謝料を請求する事態にまで発展したケースもあるようです。

予想以上の長時間移動による疲労

日帰りバスツアーの構造的な問題として、長時間のバス移動による疲労が挙げられます。多くの日帰りバスツアーでは、片道3~4時間、つまり1日8時間近くバスに乗っていることになるプランがほとんどだと言われています。

この長時間移動は、帰り道でバスに乗っていることが相当な苦痛となる場合があり、観光地での滞在時間が短いだけでなく、移動そのものがツアーの楽しみを阻害する要因となっているようです。特に、早朝から遅くまで日程がびっしり詰まっていて、時間に追われているタイトスケジュールは、参加者にとって大きなストレス要因となっているようです。

実際の事例では、GWの渋滞により予定の20:30東京駅解散が深夜1時になったケースで、「毎年GWは日付をまたぐことがある」と添乗員が説明したにも関わらず、適切な事前告知や代替案の提示がなかったという問題も報告されています。

予約・決済システムの不具合

大手旅行会社でも発生している問題として、予約・決済システムの不具合があります。クレジットカード決済が完了しているにも関わらず、再度「代金未払い」のメールが届き、混乱するケースが報告されているようです。

このようなシステムの不具合は、実際には支払いが完了していても、システムが誤って未払い扱いとすることがあり、旅行者が手続きを完了しているにも関わらず、再度支払いを求められる事態を招いているようです。こうした技術的な問題は、特にオンラインでの支払いが主流となった現在、より注意が必要な問題となっています。

具体的なトラブル事例の詳細分析

観光内容の大幅変更トラブル

ある参加者の体験談では、STEP トラベルという会社のバスツアーで、メインの梅林は「時間が足りない」として行けずじまい、高木ミンクでの滞在時間が80分という短時間で、6000円もの高額商品を売りつけるバスツアーだったという事例があります。これは明らかに観光を目的とした旅行ではなく、商品販売が主目的のツアーだったと推測されます。

このようなケースでは、事前の旅行内容説明と実際の行程が大きく異なり、参加者が期待していた観光体験ができないという問題が発生しているようです。特に、観光地での滞在時間よりも販売施設での滞在時間の方が長いという本末転倒な状況は、旅行者にとって大きな失望要因となっています。

衛生面での深刻なトラブル

最も衝撃的な事例として、バス内で体調不良の乗客がお漏らしをしたまま、その家族がツアーを続行したケースがあります。この事例では、便にまみれた洋服や靴のままバスに乗り込んできたため、バス中に悪臭が充満し、他の乗客が吐き気と意識を失いかけ、窓を全開にしてマスクをするなどの対応を余儀なくされたようです。

さらに深刻なのは、ランチ会場でも当該乗客が平然と食事を続け、他の乗客が食欲を失せて途中退席せざるを得なくなったことです。最終的に複数の乗客がツアーを辞退して、2時間かけて歩いて最寄りの駅から帰路についたという事態に発展しました。

このようなケースでは、ツアー会社や添乗員の危機管理能力が問われ、他の乗客への配慮や適切な対応が求められますが、十分な対応がなされなかったことが大きな問題となっているようです。

大手旅行会社でのサービス品質問題

大手旅行会社であっても、サービス品質に関する問題は発生しているようです。Y旅行(読売旅行と推測される)のバスツアーでの事例では、添乗員が客を先導しない、バスの中でずっと待機、運転手との私語、居眠り、そしてブラック企業にならないように休憩を取っているという言い訳まで飛び出したようです。

この事例で特に問題となったのは、客のいる前で宿泊先や観光地の批判を口にするという、プロとしてあるまじき行為でした。参加者がお客様サポートセンターに投書したところ、営業所からの謝罪電話でも会社側のフォローに徹し、具体的な改善策の説明もないまま一方的に電話を切られたという対応の悪さも指摘されています。

バスツアーの良い点とメリット

運転負担からの解放という利点

バスツアーの最大のメリットは、運転する必要がないことです。自家用車で旅行する場合、誰かが必ずドライバー役になる必要があり、運転者は常に気を張っている必要があります。また、旅行先でアルコールを楽しむこともできません。

特に北海道のような土地が広大で観光スポット同士が離れている地域では、レンタカーでの長時間運転は大きな負担となります。バスツアーなら、グループの全員が同じように旅行を楽しむことができ、観光スポットでお酒を飲めるのも、お酒好きにとっては大きな利点と言えるでしょう。

さらに、バスツアーでは専用の駐車場を優先的に確保できたり、公共交通機関が通っていない場所にも行けるという優位性があります。公共交通機関では何度も乗り換えが必要な場所でも、バスツアーなら乗り換えの必要がないのも大きなメリットです。

経済的なメリットと団体料金の恩恵

バスツアーのもう一つの大きなメリットは、トータルの費用が安いことです。大勢の人が乗れる観光バスでは、一人あたりのガソリン代や交通費が安くなります。また、ツアー参加者は基本的に「団体」扱いなので、観光地で団体料金が適用されることも一般的です。

バスツアーには観光場所の入場料や拝観料が含まれていたり、試食プレゼントや買い物の割引券がついていたりとお得なものも少なくありません。団体で行くため、個人で行くよりも同じ値段で豪華な食事が食べられることもあるようです。

東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパン、富士サファリパークなどに、新幹線やレンタカーを利用するよりも安く行くことができるのも大きな魅力です。

プロによる厳選スポットと安心のサポート

バスツアーで訪れるのは、人気のある観光スポットや評判の良いスポットばかりです。スポットの評価は、そのツアーの売り上げに直結するため、プロの目による厳しい選別が行われているのが特徴です。

現代ではテレビや雑誌、インターネットから観光スポットの情報を集めて旅行を計画する人も多いですが、その情報が必ずしも信用できるとは限りません。実際に行ってみて「情報とは違った」「思っていたものとは違った」と感じるリスクがありますが、バスツアーならプロが厳選したイチオシの観光スポットに行けるのがメリットです。

また、見落とされがちな隠れた名所や、二つのスポットの中間にあるおすすめスポットなども、しっかりとルートに組み込まれています。中には団体でなければ利用できないスポットもあり、これは個人旅行ではマネができない利点です。

計画立案の手間が不要

バスツアーなら、好みのツアーに申し込んで支度をして当日出発地に向かうだけです。細かく計画を立てるのが面倒に感じる方にとって、これは大きなメリットと言えるでしょう。

個人で旅行を計画する場合、行き先や観光スポットの営業時間、車のルートや高速道路の料金、電車・バスの乗り換えといった移動手段など、さまざまな要素を踏まえて計画する必要があります。バスツアーなら、そうした煩雑な準備作業から解放され、純粋に旅行を楽しむことに集中できるのです。

安全性の高さと快適な移動環境

バスツアーでは「プロのドライバー」が「毎日整備されている車両(バス)」を運転します。慣れない観光地を走るマイカーと比較して、バスツアーの方がはるかに安全と言えるでしょう。

特に降雪や路面の凍結がある冬の時期は、さまざまな環境に慣れたバスドライバーに任せるのが安心です。また、バスの座席は一般的な自家用車と比べて座席の位置が高いため、車内からの眺めが良く、道路を走っているときでも周囲の車に視界を遮られることなく、車窓からの景色を存分に楽しめます。

バスツアーをおすすめしたい方

運転に不安を感じる方や高齢者

運転免許を持っていない方や、長距離運転に不安を感じる方、高齢者の方々にとって、バスツアーは非常におすすめの旅行スタイルです。プロのドライバーによる安全運転で、移動中はゆったりと景色を楽しんだり、同行者との会話を楽しんだりできます。

また、普段は運転役を担うことが多い方にとっても、たまには運転から解放されて純粋に旅行を楽しみたいという場合には、バスツアーは理想的な選択肢と言えるでしょう。

旅行計画を立てるのが苦手な方

旅行の行程を考えたり、宿泊先や飲食店の予約を取ったりするのが苦手な方にとって、バスツアーは非常に便利なサービスです。旅行のプロが練り上げた効率的なプランで、主要な観光スポットを無駄なく回ることができます。

初めて訪れる土地で、どこに行けばよいか分からない場合でも、バスツアーなら定番の観光スポットと隠れた名所を織り交ぜたバランスの良いプランを楽しむことができるでしょう。

コストパフォーマンスを重視する方

限られた予算で最大限の旅行体験を求める方にとって、バスツアーは優れた選択肢です。個人で同様の内容の旅行を企画した場合と比較して、団体料金や各種割引の恩恵により、かなりお得に旅行を楽しむことができるようです。

特に、東京ディズニーリゾートやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどの人気テーマパークへの旅行では、新幹線やレンタカーを利用するよりも大幅にコストを抑えることができる場合が多いようです。

バスツアーをおすすめできない方

自由度の高い旅行を求める方

バスツアーの欠点として、決められたスケジュールに従う必要があり、個人の自由度が制限されることが挙げられます。特定の場所でもっと時間を過ごしたい、興味のない場所はスキップしたいという希望がある方にとって、バスツアーは物足りなく感じられる可能性があります。

また、スケジュールがタイトで時間に追われることが多いため、ゆったりとした旅行を楽しみたい方には向いていないと言えるでしょう。

他人との同行に抵抗がある方

バスツアーでは不特定多数の人と同じバスに乗り合わせることになるため、プライベートな空間を重視する方や、他人への気遣いにストレスを感じやすい方にはデメリットとなる可能性があります。

特に、バス内でのマナーの悪い乗客がいた場合、直接注意するとトラブルに発展する可能性もあり、周囲への配慮が常に求められる環境に疲れを感じる方もいるようです。

特定の趣味や関心に特化した旅行を求める方

一般的なバスツアーは、幅広い層に受け入れられるような無難なプランになりがちなため、特定の趣味や深い関心を持つ分野に特化した旅行を求める方には物足りないデメリットがあります。

例えば、写真撮影が趣味で特定の時間帯の光線状態にこだわりたい場合や、歴史に深い興味があり一つの史跡でじっくり時間をかけたい場合などは、バスツアーの画一的なスケジュールでは満足できない可能性があります。

安心してバスツアーを楽しむための対策

信頼できる旅行会社の選択

バスツアーでトラブルを避けるためには、まず信頼できる旅行会社を選ぶことが重要です。大手旅行会社や実績のある老舗の会社を選ぶことで、一定の品質とサービス水準を期待できるでしょう。

特に、無料や異常に安価なバスツアーには注意が必要で、そのような場合は高額商品の販売が主目的である可能性が高いようです。適正な価格設定のツアーを選ぶことが、トラブル回避の第一歩と言えるでしょう。

事前の情報収集と口コミチェック

ツアーに参加する前に、インターネットでの口コミや評判を確認することも重要です。同じ旅行会社の他のツアーでの評価や、添乗員のサービス品質について事前に情報を収集しておくことで、期待値の調整やトラブルの予防につながります。

また、ツアー内容の詳細についても事前にしっかりと確認し、不明な点があれば事前に旅行会社に問い合わせることで、当日の期待とのギャップを最小限に抑えることができるでしょう。

契約内容の確認とクーリングオフの知識

万が一、バスツアー中で高額商品の購入を迫られた場合は、その場の雰囲気にのまれず冷静に判断することが重要です。必要のないものはきっぱりと断ることが大切で、要件を満たせばクーリングオフ等ができる場合もあります。

クーリングオフ期間は8日間となっているため、困ったときは早めに消費生活センター等に相談することをおすすめします。消費者ホットライン188を利用すれば、適切なアドバイスを受けることができるようです。

まとめ:バスツアーの賢い活用法

バスツアーで「トラブル」が検索される理由を詳しく調査した結果、確かに一部で深刻な問題が発生していることが分かりました。しかし、これらの大部分は悪質な業者や一部のサービス品質の低い会社に起因する問題であり、適切な旅行会社を選択することで回避可能な問題がほとんどのようです。

正当なバスツアーには、運転負担からの解放、経済的メリット、プロによる厳選スポット、計画立案の手間不要、高い安全性など、多くの利点があります。特に、運転に不安を感じる方や旅行計画を立てるのが苦手な方、コストパフォーマンスを重視する方にとって、バスツアーは非常におすすめできる旅行スタイルと言えるでしょう。

一方で、自由度の高い旅行を求める方や特定の趣味に特化した旅行を望む方には、デメリットを感じる部分もあるかもしれません。しかし、信頼できる旅行会社の選択、事前の情報収集、契約内容の確認といった基本的な対策を講じることで、安心してバスツアーを楽しむことは十分可能です。

バスツアーは日本の旅行文化の重要な一部であり、適切に活用すれば素晴らしい旅行体験を提供してくれる優れたサービスです。トラブルを恐れすぎることなく、正しい知識と適切な準備をもってバスツアーを活用することで、きっと思い出に残る素敵な旅行を楽しむことができるでしょう。