ネットで検索すると「ヴィソン 最悪」と表示される理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説
目次
こんにちは、旅行系WEBメディア「HOTTEL」のトラベルライター”TAKA”です。今回は、三重県多気町にある日本最大級の商業リゾート施設「VISON(ヴィソン)」について、ネット検索で「ヴィソン 最悪」と表示される理由を、できるだけ多くの口コミや評判を参考に調査し、わかりやすく解説します。実際のところどうなのか、メリットとデメリットの両面から検証していきましょう。
ヴィソンとは?基本情報と概要
ヴィソン(VISON)は2021年7月に三重県多気町にグランドオープンした日本最大級の商業リゾート施設です。東京ドーム約24個分(約119ha)という広大な敷地に、マルシェやレストラン、ミュージアム、アトリエなど約70店舗が集まっています。
施設は「癒・食・知」を軸とした複合リゾートで、三重県の自然や文化、洗練されたお店やホテルが一つのエリアに集結しています。伊勢神宮から車で約20分という好立地にあり、お伊勢参りと一緒に楽しむ観光客も多いようです。
なぜ「ヴィソン 最悪」と検索されるのか?
ネット検索で「ヴィソン 最悪」と表示される主な理由は、施設の規模や特性に関連した一部の利用者の不満が集約されているためと考えられます。具体的には以下のような点が挙げられています。
1. 広大な敷地による移動の大変さ
ヴィソンの最も大きな特徴である「広さ」が、逆にデメリットとなっているケースが多いようです。東京ドーム24個分という広大な敷地は、徒歩での移動が大変で、特に高齢者や小さなお子様連れのファミリーには負担になることがあるようです。
「広すぎて回りきれない」という口コミが多く見られ、一日では全ての施設を巡ることが難しいという声が聞かれます。山の地形に沿って自然の中に建物や駐車場が分散して配置されているため、まるで一つの村のような作りになっていることも、移動の大変さを感じる要因となっているようです。
2. 駐車場の渋滞問題
特に週末や連休中には、駐車場の出入りで大きな渋滞が発生することがあるようです。最悪の場合、駐車場から出るだけで最大4時間もかかったという報告もあります。
渋滞の原因としては、高速道路での交通事故とヴィソンへの来客の増加が重なったケースや、出口が少ないことなどが挙げられています。特に2022年のゴールデンウィーク期間中には、町道「国道インター線」が施設オープン後最大となる1,380mの渋滞長となった記録もあるようです。
3. 価格設定の高さ
ヴィソン内の店舗は、商品やサービスの価格が高いと感じる人が多いようです。特に食事や宿泊施設の料金は一般的な観光地よりも高額に設定されていると言われています。
例えば、HOTEL VISONのテラスツインルームは1泊14,000円~、ヴィラタイプでは37,600円~となっており、飲食店のメニューも高価格なものが多いようです。「ナショナルチェーンやコンビニは一切なく、いわゆる『意識高い系』と言われるような店舗のみで構成されている」という特徴があります。
4. バリアフリー対応の不十分さ
施設内には、バリアフリーが不十分な箇所が多くあるという指摘もあります。砂利道や段差が多いため、ベビーカーや車椅子での移動が難しい場所があるようです。
一部のエリアでは改善が見られるものの、まだ多くの部分でバリアフリー対策が不足しているという声があります。ただし、2022年7月には「アウトドアショップOrangeさん横の出入口の階段がスロープになった」という改善報告もあり、少しずつ対応が進んでいるようです。
5. 天候による影響の大きさ
ヴィソンは、天候に大きく影響される施設であるという特徴があります。多くの店舗やアトラクションが屋外に配置されているため、雨天時や冬の寒い時期には不便を感じることがあるようです。
特に冬場は、屋外で食事をする形式が多いため、寒さが直に影響するという声もあります。
ヴィソンの良い点・メリット
一方で、ヴィソンには多くの魅力やメリットもあります。以下にその主な点を紹介します。
1. 豊富な体験と食の魅力
ヴィソンの最大の利点は、豊富な体験と食の魅力にあると言えるでしょう。日本最大級の産直市場「マルシェ ヴィソン」では、世界的に有名なレストランガイドのパリ版1つ星シェフの手島竜司氏が監修した豪華なラインナップが揃っています。
地元生産者による松阪牛の精肉店や、伊勢志摩から直送される特産の伊勢海老や鮑など、三重県産や和歌山産の海の幸、山の幸が一堂に集められており、食の魅力を存分に味わうことができます。
また、2023年7月にオープンした「AT CHEF MUSEUM(アット シェフ ミュージアム)」では、ミシュラン星付きシェフ7人を含む18人のスペシャリテが集結し、各シェフの料理を700円からリーズナブルに楽しむことができるようになりました。
2. 本草湯などの癒しスポット
三重県多気町は古来より薬草の生育地として「本草学」が盛んな地域で、ヴィソンにはこの本草学を現代へ進化させた「本草研究所」と「薬草園」、そして「本草湯」が設けられています。
温浴施設「本草湯」では、本草の知見を生かした薬草湯を季節ごとに提供しており、美と健康、癒しのひとときを過ごすことができます。三重の豊かな自然や暮らし、多気町の四季の移り変わりを肌で感じながら、ヴィソンでしか味わえない特別な癒しを体感できるのは大きな魅力です。
3. ペット同伴可能な施設
ヴィソンには、ペット同伴OKの宿泊施設やレストランがあり、犬連れの旅行者にも人気があります。ホテルヴィソンでは「ドッグヴィラ」「ドッグテラスルーム」「ドッグダブルルーム」の3タイプの客室があり、愛犬と一緒に宿泊することができます。
特に「ドッグテラスルーム」は、プライベートテラスで外遊びができる点や、滑りにくい床材と犬用アメニティが完備されている点、館内の動線が静かで犬見知りにも優しい点などが評価されています。敷地内には専用ドッグランもあり、愛犬との旅行を楽しむための配慮が随所に見られます。
4. 最新技術を活用した移動手段
広大な敷地内の移動を快適にするため、ヴィソンでは電動キックスクーターや電動バイクの貸出を行っています。また、2023年12月からは自動運転EV「MiCa(ミカ)」を導入し、VISON内の8施設を結ぶ約2.5キロのルートを走る自動運転バスの運行も始まりました。
これらの移動手段を活用することで、広大な敷地を効率的に巡ることができ、移動の負担を軽減することができます。特に電動バイクは敷地内の車道を走行できるので、各駐車場が満車だった場合でも楽に移動できる利点があります。
5. サステナブルな取り組み
ヴィソンホテルズでは、サステナブルな観点からいくつかのこだわりを持っています。例えば、客室内で利用できるヘア・ボディ用のケア用品には、環境汚染の原因のひとつである合成香料を使用せず、天然の精油により香り付けしている「ミレニアム・オーガニックス」というイタリアのオーガニックブランドの製品を採用しています。
また、オーガニックコットンを使用したタオルを採用するなど、見えない部分にも配慮し、サステナブルに取り組んでいる点も評価できます。
ヴィソンはこんな人におすすめ
以上のメリット・デメリットを踏まえると、ヴィソンは以下のような方におすすめできると言えるでしょう。
おすすめしたい方
- グルメ旅行を楽しみたい方:ミシュラン星付きシェフの料理や地元の新鮮な食材を使った料理を楽しみたい方には、ヴィソンは食の楽園と言えるでしょう。特に「AT CHEF MUSEUM」では、通常なら予約が難しい有名シェフの料理をリーズナブルに味わうことができます。
- ゆったりと滞在を楽しみたい方:1日では回りきれないほどの広さがあるため、宿泊して2日以上かけてゆっくり施設を巡りたい方に適しています。ホテルヴィソンや旅籠ヴィソンに宿泊すれば、朝から晩まで施設を満喫できます。
- 愛犬と一緒に旅行したい方:ペット同伴可能な宿泊施設やレストランが充実しているため、愛犬と一緒に旅行を楽しみたい方には最適な環境です。ドッグランや専用の客室など、愛犬と快適に過ごすための配慮が随所に見られます。
- 伊勢神宮参拝とセットで観光したい方:伊勢神宮から車で約20分という立地を活かし、お伊勢参りと一緒にヴィソンを楽しむことができます。伊勢志摩観光の拠点としても便利です。
- オーガニックや自然に関心がある方:オーガニック農園やカカオ園、薬草園など、自然と共生する施設が多く、環境や健康に関心がある方には魅力的なスポットが多数あります。
おすすめしにくい方
- 短時間で効率的に観光したい方:広大な敷地を短時間で回ることは難しいため、限られた時間で効率的に観光したい方には不向きかもしれません。
- バリアフリー環境を重視する方:砂利道や段差が多いため、車椅子やベビーカーでの移動に不安がある方は、事前に情報収集をしておくことをおすすめします。
- 予算を抑えて旅行したい方:店舗の価格設定が全体的に高めなため、リーズナブルな旅行を希望する方には少し負担に感じるかもしれません。
- 混雑を避けたい方:週末や連休は非常に混雑し、駐車場の出入りに時間がかかることがあるため、静かな環境を好む方は平日の訪問をおすすめします。
ヴィソンを快適に楽しむためのポイント
ヴィソンを訪れる際に、より快適に楽しむためのポイントをいくつか紹介します。
1. 事前の計画と情報収集
広大な敷地に多数の施設があるため、事前にどのエリアにどのような施設があるのかを調べておくことが重要です。公式サイトやブログなどで情報を収集し、訪問したい場所をピックアップしておくと効率的に回ることができます。
2. 移動手段の活用
敷地内の移動には、電動キックスクーターや電動バイクのレンタル、自動運転バスなどを活用すると便利です。特に電動バイクは敷地内の車道を走行できるので、各駐車場間の移動に便利です。
また、駐車場間の移動は自由なので、目的の施設に近い駐車場を利用することで歩く距離を減らすことができます。各エリアに点在する駐車場の位置を事前に確認しておくとよいでしょう。
3. 混雑を避ける訪問タイミング
週末や連休は非常に混雑するため、可能であれば平日に訪れることをおすすめします。特に駐車場の渋滞を避けるためには、平日に訪れるか、15時前に駐車場を出ることが効果的です。
また、季節によっても混雑状況は変わるため、比較的空いている時期を選ぶことも一つの方法です。
4. 宿泊を検討する
1日では回りきれないほどの広さがあるため、ホテルヴィソンや旅籠ヴィソンに宿泊して、2日以上かけてゆっくり施設を巡ることをおすすめします。宿泊することで、朝早くから夜遅くまで施設を満喫できます。
また、公式サイト限定で平日お得に宿泊できるプランもあるので、チェックしてみるとよいでしょう。例えば、「12時までのレイトチェックアウト+VISONで使えるギフト券付きプラン」などがあります。
5. 天候に合わせた服装と準備
屋外の施設が多いため、天候に合わせた服装と準備が必要です。特に冬場は寒さ対策を、夏場は暑さ対策をしっかりと行いましょう。また、雨天時には傘や雨具を持参することをおすすめします。
ヴィソンの今後の展望
ヴィソンは開業から数年が経過し、いくつかの課題に対して改善が進められています。例えば、バリアフリー対応については、2022年7月に階段をスロープに変更するなどの取り組みが行われています。
また、渋滞問題については、高速専用レーンの増設により「渋滞はほぼ無くなった」という報告もあります。2023年のゴールデンウィーク期間中(5月3日)に訪れた際も帰りの渋滞はなかったという声もあり、改善が進んでいるようです。
さらに、移動手段の充実も図られており、2023年12月からは自動運転EV「MiCa」を導入し、VISON内の8施設を結ぶ約2.5キロのルートを走る自動運転バスの運行も始まりました。これにより、広大な敷地内の移動がさらに便利になることが期待されます。
食の面でも、2023年7月に「AT CHEF MUSEUM」がオープンするなど、新たな魅力が追加されています。ミシュラン星付きシェフ7人を含む18人のスペシャリテが集結し、各シェフの料理をリーズナブルに楽しめるようになりました。
このように、ヴィソンは開業当初の課題を徐々に改善しながら、新たな魅力を追加し続けている施設と言えるでしょう。今後も地域の特性を活かした独自の魅力を発信し続けることで、さらに多くの観光客を魅了する施設になることが期待されます。
まとめ:ヴィソンは「最悪」なのか?
ネット検索で「ヴィソン 最悪」と表示される理由は、主に広大な敷地による移動の大変さ、駐車場の渋滞問題、価格設定の高さ、バリアフリー対応の不十分さ、天候による影響の大きさなどが挙げられます。
しかし、これらの課題に対して改善が進められており、例えば渋滞問題については高速専用レーンの増設により「渋滞はほぼ無くなった」という報告もあります。また、バリアフリー対応についても、階段をスロープに変更するなどの取り組みが行われています。
一方で、ヴィソンには豊富な体験と食の魅力、本草湯などの癒しスポット、ペット同伴可能な施設、最新技術を活用した移動手段、サステナブルな取り組みなど、多くのメリットもあります。
結論として、ヴィソンは「最悪」というわけではなく、訪れる人の目的や好み、訪問時期や滞在時間によって評価が分かれる施設と言えるでしょう。事前の計画と情報収集、移動手段の活用、混雑を避ける訪問タイミングの選択、宿泊の検討、天候に合わせた準備などのポイントを押さえれば、より快適に楽しむことができます。
特に、グルメ旅行を楽しみたい方、ゆったりと滞在を楽しみたい方、愛犬と一緒に旅行したい方、伊勢神宮参拝とセットで観光したい方、オーガニックや自然に関心がある方には、ヴィソンは魅力的な観光スポットとなるでしょう。
ヴィソンは、日本最大級の商業リゾート施設として、三重県の自然や文化、食の魅力を発信する重要な拠点となっています。今後も改善を重ねながら、より多くの観光客に愛される施設になることを期待しています。