「くじら倶楽部」がネットでよく検索されている理由はなぜ? HOTTELの記者がわかりやすく簡単に解説

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。

今回は、最近ハワイ旅行愛好家の間で話題になっている「くじら倶楽部」というサービスについて、その実態と評判を徹底的に調査いたしました。このサービス名を聞いただけでは、一体どのような旅行サービスなのか想像がつかない方も多いのではないでしょうか。一部では「ハワイ旅行を格安で楽しめる」という噂もある一方で、「本当に信頼できるのか」といった疑問の声も聞かれます。

結論:くじら倶楽部はハワイタイムシェア専門のリセール不動産会社

調査の結果、くじら倶楽部はハワイのタイムシェア物件に特化した不動産会社であることが判明いたしました。これは一般的な旅行代理店やホテル予約サイトとは全く異なる業態で、タイムシェアという不動産を売買する専門業者なのです。

具体的には、1998年に創業された老舗の不動産会社で、25年以上の実績を持っています。ハワイ州の不動産免許(RB-20720)を正式に取得しており、ヒルトン、マリオット、ディズニー(アウラニ)、ウィンダムといった世界的に有名なホテルブランドのタイムシェア物件を取り扱っているようです。

特筆すべきは、タイムシェア売買の実績が累計1万件以上という圧倒的な取引実績を誇り、業界No.1の地位を築いているとされています。ワイキキ中心部のカラカウア通りにあるバンク・オブ・ハワイ・ワイキキ・センター6階にオフィスを構え、日本語での対応が可能な体制を整えているようです。

くじら倶楽部の会社概要

「くじら倶楽部」の会社概要は以下の通りです。

  • 社名: くじら倶楽部(Kujira Club)
  • 代表者:中山孝志
  • 住所:2155 Kalakaua Ave. 604号室, Honolulu, Hawaii, USA
  • 創業年: 1998年
  • 事業内容
    • ハワイのタイムシェア物件に特化したリセール(中古)不動産会社
    • ヒルトン、マリオット、ディズニー、ウィンダムなど世界的ブランドのタイムシェアの売買仲介
    • 売却や名義変更、ポイント制などに関するサポート
  • 拠点: ハワイ州(同州の不動産取引免許を保有)
  • スタッフ: ハワイやタイムシェアに精通した専門スタッフ在籍
  • 取引実績: 累計1万件以上
  • 特徴
    • 創業25年以上の老舗
    • 日本語でのサポート体制あり
    • ハワイ現地に根差した信頼性と安心感

タイムシェアとは何か?初心者向け詳細解説

まず、くじら倶楽部が扱っている「タイムシェア」について詳しくご説明いたします。タイムシェアとは、1年を52週に分け、1年に1週間単位で所有する不動産所有権のことを指します。

これは従来のホテル宿泊とは根本的に異なるシステムで、お客様が実際に不動産の一部を「所有」することになります。所有する物件は、1LDKや2LDKといった広い間取りで、オーブン、調理器具、食器などが揃ったフルキッチン、洗濯機・乾燥機なども備わっている点が特徴です。

タイムシェアの部屋の広さは、一般的なホテルの客室と比較すると約2倍以上の広さがあるとされています。具体的には、タイムシェアの1LDKは約70平米、2LDKは100平米程度あるのに対し、通常のホテルの2人用客室は30~35平米、5人用でも40~50平米程度なのです。

くじら倶楽部の4つの主要事業

くじら倶楽部は、タイムシェアに関連する4つの事業を展開していることが分かりました。

1. タイムシェア・リセール事業(KUJIRA リビング)

これが同社の中核事業で、既存のタイムシェアオーナーが手放したい物件を、新たに購入したい顧客に仲介するリセール(中古売買)専門業務です。新規のデベロッパー直販ではなく、中古物件の売買に特化している点が特徴的です。

2. 便利サービス事業(KUJIRA コンフォート)

タイムシェアオーナー向けの各種サポートサービスで、名義変更サービス、権利放棄サポートサービス、遺言の検認裁判サポートなどを提供しているようです。これらは、タイムシェアが不動産である以上、相続や名義変更といった法的手続きが発生するため、それをサポートする重要なサービスと言えます。

3. セミナー・コミュニティ事業(KUJIRA ファミリー)

タイムシェアオーナー同士の交流を深めるイベントや、購入を検討している方向けのセミナーを開催している事業です。ハワイ好きな人々とのネットワーキングの場を提供し、より充実したハワイ滞在をサポートする役割を担っているようです。

4. 番組制作・メディア事業

タイムシェアや不動産投資に関する情報発信を行う事業で、教育的なコンテンツの制作なども手がけているとされています。

くじら倶楽部の良い点メリット

業界最長クラスの実績と信頼性

くじら倶楽部の最大の利点は、何といってもその圧倒的な実績です。1998年の創業から25年以上という長期間にわたってハワイのタイムシェア業界で事業を継続し、累計1万件以上の取引実績を積み上げていることは、同社の信頼性を示す重要な指標と言えるでしょう。

ハワイのタイムシェア業界において、これほど長期間にわたって事業を継続できている日系企業は珍しく、多くの日本人顧客から支持され続けていることを示していると考えられます。

正式なハワイ州不動産免許の保有

くじら倶楽部はハワイ州の正式な不動産免許(RB-20720)を保有している点も大きなメリットです。不動産取引は法的な専門知識が必要な分野であり、正式な免許を持った業者と取引することで、顧客は法的なリスクを軽減できると考えられます。

日本語サポート体制の充実

海外不動産取引における最大の不安要素の一つが言語の壁ですが、くじら倶楽部では日本語での完全サポートを提供している点は非常に心強いでしょう。契約書の内容説明から手続きの進行まで、すべて日本語で対応してもらえるため、英語に不安がある方でも安心して取引を進められるようです。

実際の顧客の声でも「メールでのやり取りの中、返信も早く、進行状況も適宜連絡あり、書類の必要サインなどもわかりやすく記載されていて、スムーズに安心して進められました」といった評価が寄せられており、サポート体制の質の高さがうかがえます。

有名ブランドの取り扱い

ヒルトン、マリオット、ディズニー(アウラニ)、ウィンダムといった世界的に著名なホテルブランドのタイムシェアを取り扱っている点もおすすめできるポイントです。これらのブランドは国際的な品質基準を満たしており、施設やサービスの水準が一定程度保証されていると考えられます。

購入後のアフターケアとコミュニティ

単なる売買仲介だけでなく、購入後のアフターケアや各種イベントへの参加機会を提供している点も魅力的です。ハワイ好きな人々との交流を深められるコミュニティが形成されており、単なる不動産投資を超えた付加価値を提供しているようです。

顧客の声では「4世代8人家族の我が家のハワイ旅行は大変でした。普通の宿泊ホテルのスタンダードクラスでも約120万円ほどの費用がかかっていました」という状況から、タイムシェア購入後は「今までの費用よりも安く快適な旅行ができるようになりました」という改善が見られたとの報告もあります。

くじら倶楽部の悪い点デメリット

初期投資額の高さ

タイムシェア購入の最大のデメリットは、やはり初期投資額の高さでしょう。タイムシェアは不動産投資の一種であり、数百万円から数千万円規模の資金が必要になると推測されます。一般的なホテル宿泊や旅行パッケージと比較すると、初期費用の負担は圧倒的に大きくなります。

これは特に若い世代や、ハワイ旅行の頻度が少ない方にとっては大きな障壁となる可能性があります。

年間維持費の継続的な負担

タイムシェアは所有権であるため、購入後も年間管理費(メンテナンス費)が継続的に発生するという欠点があります。これらの費用は物件の維持管理、共用部分の清掃、セキュリティ、保険などに充当されますが、所有者は毎年数十万円規模の支出を覚悟する必要があると考えられます。

流動性の低さ

不動産投資全般に言えることですが、タイムシェアは流動性が低い投資商品というデメリットがあります。急に現金が必要になった場合や、ライフスタイルが変化してハワイに行く頻度が減った場合でも、すぐに売却できるとは限りません。

くじら倶楽部自体がリセール業務を行っているということは、裏を返せば「手放したいと考えるオーナーが一定数存在する」ことの証左でもあります。

利用制約と予約の困難さ

タイムシェアは基本的に年間1週間の利用権であり、希望する時期に必ずしも利用できるとは限りません。特に年末年始、ゴールデンウィーク、夏休みといった人気の時期は予約が困難になる可能性があります。

また、所有する週が固定されている場合、その時期に都合がつかなければ権利を無駄にしてしまうリスクもあります。

相続や名義変更の複雑さ

タイムシェアは海外不動産であるため、相続や名義変更の手続きが複雑になるという欠点があります。くじら倶楽部が「遺言の検認裁判サポート」などのサービスを提供していることからも、これらの手続きが一般的な日本の不動産取引よりも複雑であることがうかがえます。

おすすめしたい方の特徴

ハワイ旅行を年1回以上定期的に楽しむ方

タイムシェアのメリットを最大限に活用できるのは、年1回以上の頻度でハワイを訪れる方です。特に家族旅行で毎回複数の部屋を予約する必要がある方や、長期滞在を好む方にとっては、ホテル宿泊費の節約効果が期待できると考えられます。

実際の利用者からも「4世代8人家族の我が家のハワイ旅行は大変でした。普通の宿泊ホテルのスタンダードクラスでも約120万円ほどの費用がかかっていました」という声があり、大人数での旅行には特に適していると思われます。

十分な資金力と安定した収入がある方

数百万円から数千万円規模の初期投資と、継続的な年間維持費の支払いが可能な経済的余裕のある方にはおすすめできる選択肢です。特に、不動産投資としての側面も理解し、長期的な視点で投資判断ができる方に適していると言えるでしょう。

ハワイの文化や生活に深い関心がある方

単なる観光ではなく、「ハワイに暮らしているような感覚で、上質な日常を過ごすことができます」という体験を求める方には大きな魅力があると考えられます。地元のスーパーで食材を購入し、キッチンで調理を楽しみ、現地の生活文化を体験したい方には利点の多い選択肢でしょう。

おすすめしない方の特徴

ハワイ旅行の頻度が不定期な方

年に1回もハワイを訪れない可能性がある方や、旅行先をその都度変えたい方にはおすすめできない選択肢です。タイムシェアの権利を有効活用できず、結果的に高額な投資となってしまうリスクがあります。

初期投資額に不安がある方

数百万円規模の初期投資に経済的な不安を感じる方にはおすすめしない商品です。無理な投資は家計を圧迫し、せっかくのハワイ旅行が負担になってしまう可能性があります。

柔軟性を重視する方

毎回異なるホテルに宿泊したい方や、旅行スタイルを頻繁に変更したい方には向いていません。タイムシェアは基本的に同じ施設の同じタイプの部屋を利用することになるため、バラエティに富んだ宿泊体験を求める方には制約が大きすぎると考えられます。

短期間での投資回収を期待する方

タイムシェアは長期保有を前提とした不動産投資であり、短期間での売却益を期待する方には不向きです。むしろ、数十年間にわたって継続的に利用することで初めてメリットが現れる商品性だと理解すべきでしょう。

口コミ・評判から見える実態

インターネット上の口コミや評判を総合的に分析すると、くじら倶楽部に対する評価は概ね好意的であることが分かります。特に多く見られるのは以下のような声です。

サービス品質に関する評価では「異国の地でのタイムシェアという財産取得に一末の不安を抱えながらクジラ倶楽部さんを訪ねましたが、中山社長をはじめ、スタッフの方々の笑顔と親切な対応により、タイムシェア購入の不安は一挙に解消されました」といった、スタッフの対応力を評価する声が目立ちます。

購入後の満足度については「タイムシェア購入後は、今までの費用よりも安く快適な旅行ができるようになりました」「1度のハワイ滞在で、家族全員が120%楽しめるようになりました」など、投資効果を実感している利用者の声が確認できます。

一方で、ネガティブな評判についても注意深く調査しましたが、深刻な問題を指摘する声は見つかりませんでした。ただし、これは同社が自社サイトで公開している顧客の声が中心であるため、より客観的な評価を知るには追加の調査が必要かもしれません。

競合他社との比較における位置づけ

ハワイのタイムシェア・リセール市場において、くじら倶楽部は日系企業としては最大手の地位を確立しているようです。25年以上の実績と累計1万件以上の取引実績は、この分野では圧倒的な数字と言えるでしょう。

特に日本語サポートの充実度や、日本人顧客のニーズに特化したサービス提供は、現地の英語系不動産会社では提供できない独自の価値と考えられます。代表者がヒルトン・グランド・バケーションズでの10年間の勤務経験を持つなど、業界に精通した人材が在籍している点も競合優位性の一つでしょう。

業界の将来性と投資リスク

タイムシェア業界全体の将来性について考察すると、観光立国ハワイの持続的な人気日本人の海外旅行需要の回復が重要な要素となります。

COVID-19パンデミックの影響で一時的に海外旅行需要は激減しましたが、2025年現在、徐々に回復傾向にあると見られています。ハワイは日本人にとって最も人気の高い海外旅行先の一つであり、この傾向は今後も継続すると予想されます。

ただし、円安の進行ハワイの物価上昇航空運賃の高騰などの要因により、ハワイ旅行のハードルは以前よりも高くなっているのも事実です。これらの要因は、タイムシェア投資の採算性にも影響を与える可能性があります。

また、デジタル技術の進化により、バーチャル旅行やメタバース空間での体験が普及すれば、実際の物理的な旅行需要に変化が生じる可能性も否定できません。

法的・税務的な注意点

海外不動産投資であるタイムシェア購入には、いくつかの法的・税務的な注意点があります。

まず、相続税の問題です。ハワイのタイムシェアは海外資産に該当するため、相続発生時には複雑な手続きが必要になる可能性があります。くじら倶楽部が「遺言の検認裁判サポート」を提供していることからも、この分野の手続きの複雑さがうかがえます。

また、外国為替管理法に基づく報告義務や、所得税法上の取り扱いなど、日本の税制との関係も慎重に検討する必要があります。これらについては、税理士や国際税務の専門家に相談することを強くおすすめします。

さらに、米国の税制との関係も重要です。タイムシェアの売却益が発生した場合、米国での税務申告が必要になる可能性もあります。

トラベルライター”TAKA”の独自考察と結論

25年以上にわたってハワイのタイムシェア業界で事業を継続し、累計1万件以上の取引実績を積み上げてきたくじら倶楽部は、確かに信頼できる業者であると判断いたします。正式なハワイ州不動産免許の保有、日本語サポートの充実、著名ブランドとの取引実績など、安心材料は十分に揃っていると言えるでしょう。

しかしながら、タイムシェアという商品そのものが万人向けではないことも事実です。数百万円から数千万円規模の初期投資と継続的な維持費、利用制約、流動性の低さなど、慎重に検討すべき要素は数多くあります。

私が特に注目したのは、同社の顧客層の声です。「4世代8人家族」や「娘、孫たちへ最高の贈り物」といった表現からも分かるように、多世代にわたってハワイを愛し続ける家族にとって、タイムシェアは単なる不動産投資を超えた家族の絆を深める場としての価値を提供しているようです。

これは非常に興味深い現象で、従来の「投資」や「節約」といった経済的な観点だけでは測れない、感情的・文化的な価値が創出されていることを示しています。ハワイという場所が持つ特別な魅力と、タイムシェアという所有形態が組み合わさることで、「第二の故郷」のような感覚を生み出しているのではないでしょうか。

今後の日本社会を考えた時、少子高齢化の進行により家族旅行の形態も変化していくと予想されます。三世代、四世代が一緒に過ごす機会は貴重になっていく中で、ハワイのタイムシェアのような「家族が集まる場所」の価値は、むしろ高まっていく可能性があります。

また、働き方の多様化により、リモートワークが一般化すれば、ハワイで1週間程度の長期滞在をしながら仕事をする「ワーケーション」スタイルも現実的になるでしょう。この場合、ホテルよりもキッチン付きのタイムシェアの方が、生活の利便性が高くなります。

ただし、投資判断においては感情的な要素に惑わされない冷静さも必要です。「ハワイが好き」という気持ちと「タイムシェアを購入すべきか」という判断は、全く別の問題として整理する必要があります。

くじら倶楽部のような専門業者を通じてタイムシェアを購入することで、確かに手続き面でのリスクは軽減されるでしょう。しかし、商品そのものが持つリスク-初期投資額の大きさ、維持費の継続的な負担、流動性の低さ、利用制約など-は業者によって軽減されるものではありません。

最終的に、タイムシェア購入を検討している方には、最低でも5年から10年の長期計画を立てることをお勧めします。その期間中にハワイを何回訪れる予定か、総費用はホテル宿泊と比較してどうか、ライフスタイルの変化は想定されるか、などを慎重に検討した上で判断すべきでしょう。

くじら倶楽部は、そうした慎重な検討の結果、タイムシェア購入を決断した方にとっては、非常に心強いパートナーになると確信しています。25年間の実績が示すように、同社は単なる仲介業者を超えて、顧客のハワイライフ全体をサポートする存在として機能しているからです。

ハワイという特別な場所で、家族や大切な人との時間をより豊かに過ごしたいと願う方々にとって、くじら倶楽部は信頼できる選択肢の一つであることは間違いないでしょう。ただし、その決断は十分な検討と準備の上で行うことを、旅行の専門家として強くお勧めいたします。