浅草ビューホテルの28階に新たにオープンしたバーラウンジ「THE TOP BAR Hanabi -華美-」とは? メリットやデメリットなどHOTTELの記者がわかりやすく解説

旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。

今回は、2025年11月17日に浅草ビューホテルの最上階28階にリニューアルオープンした注目のバーラウンジ「THE TOP BAR Hanabi -華美-(ザ トップ バー ハナビ)」について徹底的にリサーチしました。東京スカイツリー®や浅草寺を一望できる絶景スポットとして、今まさに注目を集めているこの施設。「どんな雰囲気なの?」「料金は高いの?」「予約は必要?」といった疑問に、トラベルライターならではの視点でお答えしていきます。

結論:浅草随一の絶景を誇る”和モダン”バーラウンジが誕生

まず結論から申し上げますと、「THE TOP BAR Hanabi -華美-」は浅草で最も贅沢な夜景体験ができるバーラウンジと言えるでしょう。1985年に開業し、2025年に40周年を迎えた浅草ビューホテルの最上階28階に位置するこの施設は、単なるホテルバーの枠を超えた「浅草の粋と東京の輝きが響き合う特別な空間」として生まれ変わったようです。

以前は「トップバー アイスハウス」という名称で営業していましたが、2025年11月に大規模なリニューアルを経て「THE TOP BAR Hanabi -華美-」として新たなスタートを切りました。「旅を彩る、和の華やかな時」をコンセプトに掲げ、浅草という土地ならではの”和”のエッセンスを随所に散りばめながらも、現代的なラグジュアリー感を演出している点が特徴的です。

眼下には歴史ある浅草の街並みが広がり、正面には東京スカイツリー®が堂々とそびえ立つ。そして浅草寺の五重塔も見渡せるという、まさに「世界一の夜景」と称されるパノラマビューを独占できる贅沢な立地条件を誇っています。

施設の概要と基本情報

ロケーションと営業時間

「THE TOP BAR Hanabi -華美-」は、浅草ビューホテルの最上階28階に位置しています。地上約100メートルからの眺望は、まさに圧巻の一言。日中は浅草の下町情緒を感じる街並みを、夕暮れ時には茜色に染まる空を、そして夜には東京スカイツリー®のライトアップと煌めく都会の夜景を堪能できるようになっているようです。

営業時間については、時間帯によって異なるサービスが提供されています。

  • ティータイム:12:00~17:00
  • バータイム:17:00~23:00(フードラストオーダー22:00/ドリンクラストオーダー22:30)

なお、エグゼクティブステイプランの宿泊者向けには、朝食時間(7:00~9:30)にも特別なプレミアムモーニングが提供されているとのことです。

アクセス方法

浅草ビューホテルへのアクセスは非常に便利です。

最寄り駅からの所要時間

  • つくばエクスプレス「浅草駅」から徒歩0分(直結)
  • 東京メトロ銀座線「田原町駅」から徒歩約7分
  • 都営浅草線・東武スカイツリーライン「浅草駅」から徒歩約10分

特につくばエクスプレスの浅草駅とは直結しているため、雨の日でも濡れずにホテルまでアクセスできる点は大きな魅力と言えるでしょう。

住所:東京都台東区西浅草3-17-1 浅草ビューホテル28階

料金体系を詳しく解説

「THE TOP BAR Hanabi -華美-」の料金体系は、利用するシーンや座席によって異なります。ここでは、最新の料金情報をわかりやすくご紹介します。

バータイムのテーブルチャージ

バータイム(17:00~23:00)に利用する場合、座席の位置によってテーブルチャージが設定されています。

座席タイプ テーブルチャージ(税込)
窓側最前列 お一人様 3,000円
窓側2列目シート お一人様 2,000円
その他(カウンター含む) チャージなし

窓側の最前列席は、東京スカイツリー®を目の前に望める特等席となっているため、チャージ料金が最も高く設定されています。ただし、エグゼクティブフロア宿泊者はアクセスチケットを持っているため、テーブルチャージが免除されるという特典があるようです。

アフタヌーンティー「Sky View Afternoon Tea」

時間無制限で楽しめる贅沢なアフタヌーンティーも人気を集めています。

利用日 料金(税込・サービス料込)
平日 8,000円
土日祝 9,000円

営業時間:12:00~15:00(ラストオーダー 14:30) 利用時間:最大3時間 予約:ご利用日の2日前までに要予約

シンガポール発のラグジュアリーティーブランド「TWG Tea」の紅茶9種類がおかわり自由で楽しめるという点は、紅茶好きにとっては嬉しいポイントではないでしょうか。

プレミアムモーニング

エグゼクティブステイプラン宿泊者限定で、28階ラウンジにて特別なプレミアムモーニングを楽しむこともできるようです。

このプレミアムモーニングでは、オーガニック食材厳選されたプレミアム素材にこだわった朝食メニューが提供されています。特に注目したいのは、1階のベーカリー「Sweets&Bakery 穂乃華」で焼き上げた国産小麦粉使用のこだわりパンで、28階限定の特別仕様のクロワッサンが味わえるとのことです。

メニューとドリンクの魅力

シグネチャーカクテル「浅草寺」

「THE TOP BAR Hanabi -華美-」のバータイムで最も注目を集めているのが、華美開業記念 復刻カクテル「浅草寺」です。

このカクテルは、浅草ビューホテル創業から40年間、バーで受け継がれてきた伝統的なレシピを現代風にアレンジしたもの。竹炭濾過による軽いとろみとほのかな甘みが特徴のジャパニーズクラフトウォッカ「HAKU」とアプリコットブランデーをシェイクしたカクテルとなっています。

特筆すべきは、バーテンダーが丁寧にダイヤモンドカットを施した氷を使用し、仕上げに「リキュールの女王」と称される希少なシャルトリューズを垂らすという凝った演出。最後にカクテル全体へ振りかける金粉が、まるで夜景のようにキラキラと輝くという、視覚的にも楽しめる一杯になっているようです。

アフタヌーンティーのメニュー構成

2025年11月~2026年2月のアフタヌーンティーメニューは、浅草らしさを随所に感じられるラインナップとなっています。

【スイーツ】

  • 雷門スイーツ
  • ほうじ茶ムース
  • 抹茶ムース
  • ショコラムース
  • マカロン
  • フランボワーズタルト
  • カヌレ
  • グラスデザート
  • スコーン

【セイボリー】

  • 三元豚のジンジャー焼きとフレッシュ野菜のベーグルサンド
  • 海の幸と温泉卵のカクテル オマールコンソメジュレ仕立て
  • 富有柿とあんぽ柿の白和え ハモンセラーノ添え
  • 湯種パン仕立てのフレンチトーストとフォアグラムース

【TWG Tea セレクション9種】

  • イングリッシュブレックファストティー
  • ゲイシャ ブロッサム ティー
  • エターナルサマーティー
  • ゴールデン アールグレイ
  • シルバームーンティー
  • ティーパーティーティー
  • モロカンミントティー
  • オートクチュールティー
  • 1837 ブラックティー

特に「雷門スイーツ」は浅草のシンボルである雷門をモチーフにしたオリジナルスイーツで、SNS映えも抜群と評判のようです。

予約方法と注意点

予約の仕方

「THE TOP BAR Hanabi -華美-」の予約方法は以下の通りです。

電話予約

  • レストラン予約課:10:00~17:00
  • 当日予約:直通電話

Web予約

  • 公式サイトのオンライン予約システムから可能

アフタヌーンティーについては、ご利用日の2日前までに事前予約が必要となっているため、特に週末や祝日の利用を検討している場合は早めの予約をおすすめします。

キャンセルポリシー

アフタヌーンティーに関しては、当日キャンセル・不来店の場合はキャンセル料100%が発生するとのことです。急な予定変更が予想される場合は、この点を考慮して予約することをおすすめします。

ドレスコードについて

浅草ビューホテルの公式見解によると、ドレスコードは特に設けていないとのことです。ただし、客室のナイトウェアやスリッパでの利用は不可となっています。

とはいえ、高級ホテルの最上階バーラウンジという性質上、スマートカジュアル程度の服装で訪れるのが無難でしょう。デートや記念日での利用を考えている方は、少しおしゃれをして訪れることで、より特別な時間を過ごせるのではないでしょうか。

良い点・メリット・おすすめポイント

1. 圧倒的な眺望

最大の利点は、何といっても28階最上階からの絶景パノラマビューです。東京スカイツリー®を正面に望み、浅草寺の五重塔、隅田川、そして東京の街並みを一望できる眺望は、都内でも屈指の美しさと言えるでしょう。

特に夕暮れ時から夜にかけての眺めは格別で、刻々と表情を変える空と、徐々にライトアップされていく東京スカイツリー®のコントラストは、訪れる人々を魅了しているようです。

2. 和の趣を感じる空間づくり

「旅を彩る、和の華やかな時」というコンセプト通り、浅草という土地柄を活かした和モダンな空間演出おすすめポイントの一つです。浅草銘菓をモチーフにしたスイーツや、日本の食材にこだわったメニュー構成など、随所に”和”のエッセンスが散りばめられています。

3. 時間帯に応じた多様な楽しみ方

ティータイム、バータイム、そして宿泊者限定のモーニングタイムと、時間帯によって異なる表情を見せる点もメリットとして挙げられます。

  • 昼下がりには優雅なアフタヌーンティーを
  • 夕暮れ時には変わりゆく景色とともにカクテルを
  • 夜には煌めく夜景を眺めながらゆったりとしたバータイムを
  • 朝には爽やかな朝日を浴びながらプレミアムモーニングを

このように、一日を通じて様々なシーンで利用できる汎用性の高さは、大きな魅力と言えるでしょう。

4. 40年の歴史に裏打ちされた伝統

1985年の開業以来、40年にわたって培われてきたおもてなしの精神は、このリニューアルでも健在のようです。復刻カクテル「浅草寺」に象徴されるように、新しさを取り入れながらも伝統を大切にする姿勢は、老舗ホテルならではの良い点と言えるでしょう。

5. エグゼクティブステイプランとの連携

宿泊と組み合わせたエグゼクティブステイプランでは、ラウンジアクセスが含まれており、テーブルチャージなしで窓側席を利用できるほか、朝食から夜のバータイムまで一日を通じてラウンジを満喫できます。宿泊を検討している方には、このプランが特におすすめです。

6. TWG Teaのおかわり自由

アフタヌーンティーでは、シンガポール発のラグジュアリーティーブランド「TWG Tea」の紅茶9種類がおかわり自由で楽しめます。普段はなかなか飲む機会のない高級紅茶を思う存分楽しめる点は、紅茶愛好家にとって大きなメリットでしょう。

悪い点・デメリット・注意すべき点

1. 窓側席のテーブルチャージが高め

バータイムに窓側最前列を利用する場合、お一人様3,000円のテーブルチャージがかかります。さらにドリンク代やフード代が加わるため、カップルで窓側席を利用した場合、ドリンク2杯程度でも1万円を超えることになるでしょう。この点はデメリットと感じる方もいらっしゃるかもしれません。

ただし、カウンター席などチャージのかからない席もありますので、眺望にそれほどこだわらない場合は、そちらを選ぶという選択肢もあります。

2. アフタヌーンティーの価格帯

平日8,000円、土日祝9,000円というアフタヌーンティーの価格は、都内のホテルアフタヌーンティーとしてはやや高めの部類に入ります。もちろん、最上階の眺望とTWG Teaのおかわり自由、時間無制限という付加価値を考慮すれば妥当とも言えますが、価格を重視する方にはおすすめしない選択かもしれません。

3. 事前予約の必要性

アフタヌーンティーは2日前までの事前予約が必須となっており、当日の思い立っての訪問はできません。また、当日キャンセルは100%のキャンセル料が発生するため、スケジュールの不確定な方にとっては欠点と言えるでしょう。

4. 建物の築年数

浅草ビューホテル自体は1985年開業で、建物としては40年の歴史があります。客室は順次リニューアルが進められていますが、建物全体としての古さを感じる方もいらっしゃるかもしれません。2026年秋には全客室のリニューアルが予定されているとのことですので、今後の改善が期待されます。

5. 混雑時期の対応

隅田川花火大会の時期や、週末のディナータイムなどは特に混雑が予想されます。人気の窓側席は早めに予約が埋まってしまう可能性があるため、悪い点というよりは注意点として認識しておくべきでしょう。

6. 座席による眺望の差

すべての席から同じように夜景が楽しめるわけではありません。カウンター席や奥まった席では、窓側席ほどの眺望は期待できないため、眺望を重視する場合は追加料金を払ってでも窓側席を確保することをおすすめします。この座席による体験の差はデメリットとして挙げられるかもしれません。

こんな方におすすめ / おすすめしない方

おすすめしたい方

記念日やデートで特別な時間を過ごしたいカップル 東京スカイツリー®を正面に望む絶景は、プロポーズや記念日のサプライズに最適な舞台となるでしょう。バーテンダーが目の前で魅せるカクテルパフォーマンスも、特別な夜を演出してくれます。

浅草観光の締めくくりに贅沢なひとときを求める方 浅草寺や仲見世通りを散策した後に、浅草の街を一望しながらゆったりとカクテルを楽しむ。これ以上の贅沢はないのではないでしょうか。

紅茶好きでアフタヌーンティーを満喫したい方 TWG Teaの9種類の紅茶がおかわり自由で楽しめるアフタヌーンティーは、紅茶愛好家にとって夢のような時間となるはずです。

東京観光で”映えスポット”を探している方 雷門スイーツや復刻カクテル「浅草寺」など、SNS映えする要素が満載。東京スカイツリー®を背景にした写真は、旅の思い出として最高の一枚になるでしょう。

ビジネスでの接待や会食を検討している方 落ち着いた雰囲気と絶景、そしてホテルならではの上質なサービスは、大切なお客様をもてなす場としても申し分ありません。

おすすめできない方

コストパフォーマンスを重視する方 テーブルチャージやドリンク代を考慮すると、決して安い出費ではありません。「とにかく安く夜景を楽しみたい」という方には、他の選択肢も検討することをおすすめします。

カジュアルな服装で気軽に立ち寄りたい方 ドレスコードは設けられていないものの、高級ホテルのバーラウンジという性質上、あまりにもカジュアルすぎる服装は場の雰囲気にそぐわない可能性があります。

大人数でワイワイ楽しみたいグループ 静かで落ち着いた空間を売りにしているため、大勢で賑やかに過ごしたい方には向いていないでしょう。

お子様連れのファミリー バータイムは大人向けの雰囲気となっており、小さなお子様連れでの利用は難しい場面もあるかもしれません。ティータイムであれば比較的利用しやすいかもしれませんが、事前に確認することをおすすめします。

Q&A:よくある質問にお答えします

Q1. 予約なしでも入れますか?

A. バータイムについては予約なしでも入店可能な場合がありますが、窓側席など人気の席は予約で埋まっていることが多いようです。確実に窓側席を確保したい場合は、事前予約をおすすめします。アフタヌーンティーは2日前までの事前予約が必須となっています。

Q2. 子供は利用できますか?

A. ティータイムであればお子様の利用も可能とされていますが、バータイムは大人向けの雰囲気となっています。詳細については事前に直接お問い合わせいただくことをおすすめします。

Q3. 宿泊しなくても利用できますか?

A. はい、宿泊しなくてもレストランとして利用可能です。ただし、プレミアムモーニングなど一部のサービスはエグゼクティブステイプラン宿泊者限定となっています。

Q4. 支払い方法は?

A. クレジットカード(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)、電子マネー、QRコード決済などに対応しているようです。

Q5. 駐車場はありますか?

A. 浅草ビューホテルには地下駐車場があります。102台収容可能で、22時間2,000円、以降30分600円となっています。

Q6. 記念日のサプライズは対応してもらえますか?

A. ホテルのレストランでは、お祝いに関するサービスも用意されているようです。詳細については予約時に相談することをおすすめします。

Q7. 旧「トップバー アイスハウス」との違いは?

A. 「THE TOP BAR Hanabi -華美-」は、旧「トップバー アイスハウス」を大幅にリニューアルした施設です。「旅を彩る、和の華やかな時」をコンセプトに、内装やメニューが一新されました。特にアフタヌーンティーの充実や、TWG Teaの導入などが新しい要素として加わっています。

Q8. 隅田川花火大会は見られますか?

A. 浅草ビューホテルは隅田川花火大会の絶好のビューポイントとして知られています。花火大会当日は特別プランが用意されることが多いようですが、非常に人気が高いため早めの予約が必要です。

Q9. アルコールが飲めなくても楽しめますか?

A. もちろん楽しめます。ノンアルコールカクテルやソフトドリンクも用意されていますし、ティータイムはお酒を飲まない方でも十分に満喫できるでしょう。

Q10. 写真撮影は可能ですか?

A. 一般的なホテルバーと同様、個人での記念撮影は問題ないと思われますが、業務用の撮影については事前に許可が必要です。詳細はホテルにお問い合わせください。

コラム:旅行業界の隠語・スラング解説

トラベルライターTAKAとして、ここで旅行業界で使われる隠語やスラングについて少しご紹介しましょう。

「ビューホテル」の意味

「ビュー(View)」という名前が付くホテルは、その名の通り「眺望」を売りにしていることが多いです。浅草ビューホテルもまさにその典型で、東京スカイツリー®を正面に望む立地から名付けられています。日本ビューホテルグループ(現・ヒューリックホテルマネジメント)は、那須ビューホテルから始まり、各地の眺望が美しい場所にホテルを展開してきた歴史があります。

「テーブルチャージ」と「カバーチャージ」

バーやレストランで「席料」として徴収される料金のこと。「テーブルチャージ」「カバーチャージ」「チャージ」など呼び方は様々ですが、基本的には同じ意味です。高級バーでは眺望の良い席ほどチャージが高く設定されることが多く、THE TOP BAR Hanabi -華美-も例外ではありません。

「フレンドシップホテル」

東京スカイツリー®周辺のホテルで、スカイツリー入場券の優待購入などの特典が受けられるホテルを指します。浅草ビューホテルは東京スカイツリーフレンドシップホテルに登録されており、宿泊者は様々な優待サービスを受けられるようです。

「エグゼクティブフロア」

ホテルの中でも特に高層階やサービスが充実したフロアを指す業界用語。浅草ビューホテルでは21~24階がエグゼクティブフロアとなっており、ラウンジアクセス付きの宿泊プランが用意されています。一般的に、エグゼクティブフロア宿泊者は専用ラウンジでの朝食やティータイム、カクテルタイムなどの特典を受けられることが多いです。

「シグネチャーカクテル」

そのバーやホテルを代表するオリジナルカクテルのこと。THE TOP BAR Hanabi -華美-では、復刻カクテル「浅草寺」がシグネチャーカクテルとして位置づけられています。バーを訪れた際は、まずシグネチャーカクテルを注文してみることをおすすめします。そのバーの個性や技術力がわかりますし、会話のきっかけにもなります。

トラベルライターTAKAの総括と独自考察

最後に、トラベルライターTAKAとしての独自の視点から、「THE TOP BAR Hanabi -華美-」について総括させていただきます。

40年の歴史が生んだ「進化と継承」

浅草ビューホテルが2025年に40周年を迎えたタイミングでのリニューアルは、単なる設備更新ではなく、40年間培われてきた伝統と新しい時代のニーズを融合させる試みだったのではないかと私は考えます。

復刻カクテル「浅草寺」が象徴的です。40年前から受け継がれてきたレシピを、現代的なプレゼンテーションで蘇らせる。これは、単に「古いものを守る」でも「新しいものに置き換える」でもない、浅草という土地が持つ「温故知新」の精神そのものではないでしょうか。

インバウンド回復期における戦略的ポジショニング

2025年現在、インバウンド(訪日外国人観光客)の回復が本格化しています。浅草は東京でも屈指の観光スポットであり、外国人観光客の姿を目にしない日はありません。

「THE TOP BAR Hanabi -華美-」のコンセプトである「旅を彩る、和の華やかな時」は、まさにこうした外国人観光客にも訴求できる「日本らしさ」を前面に打ち出しています。TWG Teaという国際的に認知されたブランドを採用しつつ、和菓子モチーフのスイーツや日本の食材にこだわったメニューを提供する。これは、グローバルとローカルのバランスを絶妙に取った戦略と言えるでしょう。

「体験価値」へのシフト

現代の旅行者、特にミレニアル世代やZ世代は、単なる「物」よりも「体験」に価値を見出す傾向があります。「THE TOP BAR Hanabi -華美-」が提供しているのは、まさにこの「体験価値」です。

28階から眺める絶景、バーテンダーが目の前で魅せるカクテルパフォーマンス、浅草の歴史を感じさせるメニュー構成——これらは単に「飲み物を提供する」だけでは生み出せない付加価値であり、SNS時代における「シェアしたくなる体験」を意識した設計になっていると感じます。

浅草の観光導線における役割

浅草観光の一般的なルートは、雷門→仲見世通り→浅草寺というものですが、多くの観光客は参拝後に「次にどこへ行こうか」と迷うものです。「THE TOP BAR Hanabi -華美-」は、浅草観光の「締めくくり」として最適な選択肢を提供していると言えるでしょう。

地上28階から、先ほどまで歩いていた浅草の街を見下ろす。この視点の転換は、観光体験に新たな層を加えてくれます。「あそこが仲見世か」「浅草寺の五重塔がこう見えるのか」という発見は、観光の思い出をより深いものにしてくれるはずです。

今後の展望と期待

2026年秋には浅草ビューホテルの全客室リニューアルが予定されており、ホテル全体としての魅力がさらに高まることが期待されます。「THE TOP BAR Hanabi -華美-」は、そのリニューアルの先駆けとして、浅草ビューホテルの新しい時代を象徴する施設となるでしょう。

また、隅田川花火大会の時期には、最高のビューポイントとしてさらに注目を集めることは間違いありません。東京スカイツリー®と花火の競演を、空調の効いた快適な空間から楽しめる贅沢。これは、浅草ビューホテルだからこそ提供できる唯一無二の体験です。

最終的な評価

「THE TOP BAR Hanabi -華美-」は、浅草という土地の魅力を最大限に引き出しながら、現代の旅行者が求める体験価値を提供することに成功した施設だと評価します。

確かに価格帯は決して安くはありませんが、そこで得られる体験——圧倒的な眺望、伝統と革新が融合したカクテル、浅草らしさを感じるメニュー、そして40年の歴史に裏打ちされたホスピタリティ——は、その価格に見合う価値があると私は考えます。

浅草を訪れる機会があれば、ぜひ一度足を運んでみてください。日中のティータイムでも、夕暮れ時のカクテルタイムでも、夜のバータイムでも、それぞれに違った魅力を発見できるはずです。浅草の粋と東京の輝きが響き合う空間で、記憶に刻まれる優雅なひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

公式サイトはこちら THE TOP BAR Hanabi -華美- | 浅草ビューホテル