2026年1月31日に開業する「JRモバイルイン函館」とは?メリットやデメリットなどHOTTELの記者がわかりやすく解説
旅行系WEBメディア「HOTTEL」に記事を書くトラベルライター”TAKA”です。旅についての疑問や噂について真相をつきとめわかりやすく解説します。
今回は、2026年1月31日にJR函館駅で開業する「JRモバイルイン函館」について、その全貌をリサーチしました。函館を訪れる旅行者にとって、この新しい宿泊施設は一体どのような魅力を持っているのでしょうか。料金や予約方法、そしてメリットやデメリットまで、詳しく解説していきます。
「JRモバイルイン函館」とは?――函館駅直結のトレーラーハウス型ホテル
JRモバイルイン函館は、北海道ジェイ・アール都市開発株式会社とミサワホーム株式会社が共同で手がける、トレーラーハウス型の無人宿泊施設と言われています。2026年1月31日の開業を予定しており、JR函館駅に隣接したパーク&トレイン駐車場の一角に設置されるようです。
この施設の最大の特徴は、全5室すべてが「トレインビュー」であることと言われています。客室からは、函館駅に停車する特急北斗などの列車や、昭和33年製造という歴史ある転車台を間近に眺めることができると報じられており、鉄道ファンにとってはまさに夢のような宿泊体験になりそうです。
JRモバイルインシリーズとしては、札幌琴似(2019年12月)、千歳(2024年3月)、富良野(2025年5月)に続く4号店となるようです。これまでの3店舗はコンテナ型でしたが、函館店ではトレーラーハウスを採用することで、より機動的でユニークな敷地への出店を可能にしたと言われています。
トレーラーハウス「ムーブコア」の快適性能
函館店で採用されているのは、ミサワホーム製のトレーラーハウス「MISAWA UNIT MOBILITY『MOVE CORE』(ムーブコア)」という製品のようです。このムーブコアは、ミサワホーム独自の木質パネル接着工法を採用しており、戸建住宅と同等の構造を持つと説明されています。
2台のトレーラーハウスをL字型に連結した独自の構成で、1室あたり約25.84平方メートルの客室空間を実現しているとのことです。室内には、ゆったりとした寝室、バンクベッド(下段がソファベッドになっている2段ベッド)を配したリビングルーム、シャワールーム、独立したトイレが完備されていると報じられています。
内装は深みのある色合いの木目調を基調とし、アンティーク調の装飾照明を取り入れることで、函館らしいクラシックでモダンな空間を演出しているようです。また、室外にはウッドテラスが設けられており、ここから列車の姿や転車台を眺めながら、北海道の爽やかな空気を感じることができると言われています。
特筆すべきは、木質パネル接着工法による高い断熱性と優れた遮音性能のようです。北海道の厳しい寒さや、駅隣接という立地でも快適に過ごせる設計になっていると説明されており、トレーラーハウスという言葉から想像される簡素な造りとは一線を画すクオリティを目指しているようです。
気になる料金設定――コスパの良さが魅力
宿泊料金は、1室あたり2万円程度を想定しているとJR北海道の綿貫社長が述べているようです。時期によって変動するものの、1人で利用する場合は5,000円から、4人で利用すれば1人あたり約5,000円~6,250円程度で宿泊できる計算になると言われています。
函館駅周辺のホテルと比較すると、この価格帯はかなりリーズナブルと言えそうです。参考までに、同じJR北海道グループが運営する「JRイン函館」は大人2名1泊で8,900円~(素泊まり)となっており、JRモバイルイン函館は駅直結の好立地でありながら、より手頃な価格設定になっていると考えられます。
特に、家族やグループでの利用、あるいは一人旅でコストを抑えたい旅行者にとって、このコストパフォーマンスの高さは大きなメリットと言えるでしょう。浮いた宿泊費を函館朝市での海鮮丼や、観光地巡りに回すことができるのは嬉しいポイントです。
予約方法とチェックインの流れ
予約は、2025年12月19日(金)12時からJRモバイルイン函館の専用サイトで受付が開始されたようです。また、楽天トラベルなどの主要予約サイトでも取り扱いが始まっていると報じられています。
チェックインは無人受付システムを採用しており、施設内の無人受付カウンターに設置されたタブレット端末で本人確認や客室の開錠番号の取得を行う仕組みのようです。このセルフチェックインシステムにより、24時間いつでも好きな時間にチェックインでき、人との接触を最小限に抑えられる点が、一人旅や深夜到着の旅行者に好評と言われています。
既存のJRモバイルイン店舗の口コミを見ると、「無人チェックインは初めてだったが、タブレット越しのオペレーターの対応も良く、非接触でお部屋に入れるので有人よりもむしろ快適だった」、「チェックインもチェックアウトもタブレット操作で建物も戸別だから誰とも会わず安心感高い」といった声が見られます。
ただし、予約時に送られてくるはずの開錠パスワードが届かないトラブルもあったという口コミもあるようなので、事前にメールの受信設定を確認しておくことをおすすめします。
抜群の立地――函館観光の拠点として最適
JRモバイルイン函館の立地は、まさに函館観光の中心地と言えそうです。JR函館駅から徒歩約5分という近さで、駅と函館運輸所に挟まれた場所に位置しています。
何といっても魅力的なのは、函館朝市との距離です。函館朝市は函館駅から徒歩約1分の場所にあり、JRモバイルイン函館からも目と鼻の先と言われています。朝食は朝市で新鮮な海鮮丼を楽しみ、昼は五稜郭や元町エリアを観光し、夜は函館山の夜景を眺めるという王道コースを、効率よく回ることができそうです。
また、函館駅からは特急北斗が札幌方面へ、函館市電が市内各所へ運行しており、公共交通機関でのアクセスも抜群のようです。車で来る方には無料駐車場も用意されており、函館駅前広場駐車場も徒歩約1分の距離にあると報じられています。
函館空港からは、函館駅行きのバスで約20分と、空港アクセスも良好です。到着してすぐにチェックインできる利便性は、旅の疲れを感じさせない大きなメリットと言えるでしょう。
JRモバイルイン函館のメリット――鉄道ファン垂涎の「トレインビュー」
メリット①:全室トレインビューの特別な体験
JRモバイルイン函館の最大の利点は、やはり全室が「トレインビュー」であることでしょう。客室やウッドテラスから、札幌と函館を結ぶ特急北斗をはじめとする列車の発着を間近に眺められる宿泊施設は、日本でもほとんど例がないと言われています。
特に、昭和33年製造という歴史ある転車台の姿を見られるのは、鉄道ファンにとって大きな魅力のようです。転車台は現在では定例的に使用されていないものの、その存在自体が貴重な鉄道遺産と言えそうです。
同じJR北海道グループの「JRイン函館」にも「キハ40トレインルーム」という鉄道ファン向けの客室があり、大浴場からトレインビューが楽しめると好評のようですが、JRモバイルイン函館はさらに列車との距離が近く、まるで寝台列車に泊まっているかのような感覚を味わえると期待されています。
メリット②:駅直結の利便性
JR函館駅から徒歩約5分という立地は、旅行者にとって計り知れない利点と言えます。荷物が多い旅行でも、駅からすぐにチェックインできるのは大きな安心材料です。また、函館朝市が目の前にあることで、朝食を外で済ませる選択肢が広がります。
既存のJRモバイルイン店舗の口コミを見ると、「JR琴似駅のすぐそば!札幌駅へのアクセスも電車で2駅と、非常に良い立地」、「千歳駅までは15分ほど歩きますが、すぐ近くにバス停があります」といった声があり、駅近の利便性が高く評価されているようです。
メリット③:コストパフォーマンスの高さ
1室2万円程度という料金設定は、4人で利用すれば1人あたり5,000円~という計算になり、函館駅周辺の宿泊施設としては非常にリーズナブルと言えそうです。浮いた費用を観光やグルメに回せるのは、旅の楽しみを広げる大きなおすすめポイントでしょう。
既存店舗の口コミでも、「このトレーラーハウスに車輪が付いていて、このまま旅ができたらいいなあと思ってしまいました」、「とても良かったです。また利用したいです」といった満足度の高さが伺えます。
メリット④:プライバシーとセキュリティの両立
無人受付システムにより、スタッフと顔を合わせずにチェックインできるのは、一人旅や気楽に過ごしたい方にとって大きな利点と言われています。また、24時間遠隔監視とスマートロックによるセキュリティ体制も整っているようで、女性の一人旅でも安心して利用できると考えられます。
メリット⑤:快適な設備と清潔感
ミサワホーム製のトレーラーハウスは、木質パネル接着工法による高い断熱性と遮音性を備えており、北海道の寒さや駅隣接という立地でも快適に過ごせる設計のようです。既存店舗の口コミでも、「新築で室内の備品も充実しており快適でした」、「新しい木材の香りに包まれコテージ感覚で利用できました」といった清潔感と快適性への評価が高いようです。
JRモバイルイン函館のデメリット――知っておきたい注意点
デメリット①:防音性への懸念
トレーラーハウスという構造上、一般的な建築物と比べると防音性に課題がある可能性が指摘されています。特に、JR函館駅隣接という立地のため、列車の発着音が気になる方もいるかもしれません。
既存のJRモバイルイン店舗の口コミを見ると、「JR高架下なので列車の通過音は敏感な方には要注意かも」、「高架を走る鉄道の音が響いたりします」、「飛行機とJRの通過する音が気になります」といった声があるようです。
ただし、ムーブコアは木質パネル接着工法により高い遮音性能を持つと説明されており、一般的なトレーラーハウスよりは防音性が高いと考えられます。音に敏感な方は、耳栓を持参するなどの対策をおすすめします。
デメリット②:客室の広さと収納の限界
客室面積は約25.84平方メートルで、決して狭くはないものの、一般的なホテルの客室と比べるとコンパクトな印象を受けるかもしれません。特に4人で利用する場合、荷物の置き場所に工夫が必要になる可能性があります。
既存店舗の口コミでも、「何しろトレーラーハウスなので、中はコンパクト」、「シャワールームはかなり狭いですが、清潔だしお湯の勢いも良いです」といった声が見られます。ただし、「設備は機能的に配置されていますし、アメニティも十分」という評価もあり、限られた空間を効率的に使う工夫がなされているようです。
デメリット③:アメニティの制限
一般的なトレーラーハウス宿泊施設では、ホテルのような充実したアメニティが揃っていない場合があると言われています。JRモバイルイン函館の具体的なアメニティ情報は限られていますが、必要なものは事前に準備しておくことをおすすめします。
同じJR北海道グループの「JRイン函館」では、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、洗顔、歯ブラシ、バスタオル、フェイスタオル、部屋着などが用意されているようです。JRモバイルイン函館も同様の基本的なアメニティは揃っていると推測されますが、特別なこだわりがある方は持参した方が良いかもしれません。
デメリット④:大浴場や食事提供がない
JRモバイルイン函館には、大浴場や食事提供のサービスはないと考えられます。各室にシャワールームは完備されているものの、ゆっくりと湯船に浸かりたい方には物足りなく感じるかもしれません。
ただし、近隣には湯の川温泉があり、日帰り入浴も可能と言われています。また、函館朝市が目の前にあるため、食事には困らないでしょう。むしろ、外で函館の名物グルメを楽しむことを前提とした宿泊スタイルと考えれば、このシンプルさは欠点ではなく、自由度の高さと捉えることもできそうです。
デメリット⑤:無人対応への不安
スタッフが常駐していないため、トラブル発生時に即座に対応してもらえない可能性があります。ただし、既存店舗の口コミでは、「トイレのトラブルがありましたが、スムーズに対応していただけました」、「タブレット越しのオペレーターの対応も良く」といった声もあり、遠隔サポート体制は整っているようです。
また、2025年の旅館業法改正により、オンライン本人確認や遠隔対応が合法化され、無人ホテルの安全性や信頼性が高まっていると報じられています。不安な方は、チェックイン前にサポートセンターの連絡先を確認しておくと安心でしょう。
こんな方におすすめ――JRモバイルイン函館が向いている人
JRモバイルイン函館は、以下のような方に特におすすめしたい宿泊施設と言えそうです。
鉄道ファンの方
全室トレインビューで、列車の発着や歴史ある転車台を間近に見られるのは、鉄道ファンにとって夢のような環境でしょう。まるで寝台列車に泊まっているかのような特別な体験ができると期待されています。既存のJRイン函館の「キハ40トレインルーム」が高い人気を誇っていることからも、鉄道愛好家の満足度は高いと推測されます。
家族旅行やグループ旅行の方
4人まで宿泊可能で、1室2万円程度という料金設定は、家族やグループでの利用に最適と言えます。特に、2段ベッドがあることで、子どもたちが喜ぶという口コミも多いようです。また、函館朝市や観光スポットへのアクセスが良好なため、効率的に観光を楽しめるでしょう。
一人旅やコスパ重視の旅行者
1人利用で5,000円からという価格は、一人旅でコストを抑えたい方にとって大きな魅力です。浮いた費用を観光やグルメに回せるのは、旅の楽しみを広げる利点と言えます。また、無人チェックインで人との接触を最小限に抑えられるのも、気楽に過ごしたい一人旅向きと考えられます。
ビジネス利用の方
函館駅直結という立地は、ビジネス利用にも便利です。既存店舗の口コミでも、「デスクが大きくノートパソコンを広げても問題なく作業できました」、「デスクチェアの座り心地がとてもよかったです」といった声があり、ワーケーションや出張での利用にも向いていると言えそうです。
新しい宿泊体験を求める方
トレーラーハウスという珍しい宿泊形態は、非日常感を味わえる特別な体験になるでしょう。インスタ映えするユニークな空間で、思い出に残る旅を楽しみたい方におすすめです。
おすすめできない方――こんな場合は別の宿泊施設を検討
一方で、以下のような方には、JRモバイルイン函館はおすすめしないかもしれません。
音に敏感な方
駅隣接という立地のため、列車の発着音が気になる可能性があります。また、トレーラーハウスという構造上、隣室の生活音が聞こえることもあると言われています。静かな環境でゆっくり休みたい方には、別の宿泊施設の方が向いているかもしれません。
大浴場や温泉を楽しみたい方
各室にシャワールームはあるものの、大浴場はないようです。旅行の楽しみとして温泉や大浴場を重視する方には、湯の川温泉エリアの温泉旅館や、JRイン函館のような大浴場付きのホテルの方が満足度が高いでしょう。
広々とした客室を求める方
約25.84平方メートルという客室面積は、4人利用ではやや手狭に感じる可能性があります。ゆったりとした空間でくつろぎたい方には、別の宿泊施設を検討することをおすすめします。
フルサービスのホテルを求める方
無人受付で、食事提供やコンシェルジュサービスなどはありません。手厚いおもてなしや、何かあった時にすぐスタッフに対応してもらえる安心感を求める方には、フルサービスのホテルの方が向いているでしょう。
Q&A:JRモバイルイン函館のよくある質問
Q1:チェックイン・チェックアウトの時間は?
一般的なJRモバイルイン店舗では、チェックイン時間は15:00~、チェックアウト時間は~10:00となっているようです。JRモバイルイン函館も同様と推測されますが、公式サイトで最新情報を確認することをおすすめします。
Q2:駐車場はありますか?
無料駐車場が用意されていると報じられています。また、函館駅前広場駐車場も徒歩約1分の距離にあるようです。ただし、台数制限がある可能性もあるため、車でお越しの方は事前に確認しておくと安心でしょう。
Q3:キャンセル料はかかりますか?
具体的なキャンセルポリシーは公式サイトや予約サイトで確認する必要がありますが、一般的なホテルと同様にキャンセル料が発生する可能性が高いと考えられます。予約時に必ずキャンセルポリシーを確認しましょう。
Q4:Wi-Fiは利用できますか?
既存のJRモバイルイン店舗では、無料Wi-Fiが完備されているようです。JRモバイルイン函館でも同様のサービスが提供されると推測されます。
Q5:近くにコンビニはありますか?
JR函館駅構内にセブンイレブンがあり、徒歩圏内と考えられます。また、函館朝市も目の前にあるため、食料品の調達には困らないでしょう。
Q6:ペットと一緒に宿泊できますか?
ペット同伴に関する明確な情報は見つかりませんでした。ペットと一緒に旅行される方は、事前に施設に問い合わせることをおすすめします。
Q7:子ども料金はありますか?
具体的な子ども料金の設定については、公式サイトや予約時に確認する必要があります。一般的には、ルームチャージ制のため、定員内であれば追加料金はかからない可能性が高いと考えられます。
Q8:連泊割引はありますか?
既存のJRモバイルイン店舗では、「数日間滞在しても苦にならない」、「ミニキッチンや洗濯機もあり、数日間滞在しても苦にならないと思います」といった口コミがあり、連泊に適した設備が整っているようです。連泊割引の有無については、予約サイトや公式サイトで確認しましょう。
コラム:「トレーラーハウス」と「グランピング」の違い――旅の宿泊スタイルの多様化
近年、「トレーラーハウス宿泊」や「グランピング」といった新しい宿泊スタイルが注目を集めていますが、これらの違いをご存知でしょうか。トラベルライター”TAKA”として、この機会に整理してみたいと思います。
トレーラーハウスとは
トレーラーハウスは、車両として牽引可能な居住空間を持つ移動式の建造物を指すようです。JRモバイルイン函館で採用されているミサワホームの「ムーブコア」のように、戸建住宅と同等の高い断熱性や遮音性能を持つ高品質なものも登場しています。
キッチン、バスルーム、トイレ、冷暖房などが標準装備されており、ホテルに匹敵する設備を備えているのが特徴と言われています。建築確認申請が不要で、設置が比較的容易なため、遊休地の活用や期間限定の宿泊施設としても活用されているようです。
グランピングとは
一方、グランピングは「グラマラス(glamorous:魅力的な)」と「キャンピング(camping)」を組み合わせた造語で、ホテル並みのサービスを野外で楽しむ豪華なキャンプスタイルを指します。テント、コテージ、トレーラーハウス、ドームテントなど、様々な宿泊形態があり、テント設営や火おこしなどの準備は施設側が行ってくれるのが特徴のようです。
グランピングでは、バーベキューやコース料理を楽しめたり、自然の中でアクティビティを体験できるのが魅力と言われています。トレーラーハウスを使ったグランピングも人気で、特に女性やキャンプ初心者に支持されているようです。
両者の違い
簡単に言えば、トレーラーハウスは「宿泊施設の形態」を指し、グランピングは「宿泊体験のスタイル」を指すと理解できそうです。トレーラーハウスに泊まること自体がグランピング体験になる場合もあれば、JRモバイルイン函館のように都市部の駅前に設置されたトレーラーハウスは、グランピングというよりもコンパクトホテルに近い位置づけと言えるかもしれません。
いずれにせよ、旅の宿泊スタイルが多様化し、画一的なホテルや旅館だけでなく、自分の旅のスタイルや目的に合わせて宿泊施設を選べる時代になったのは、旅行者にとって喜ばしいことと言えるでしょう。
トラベルライター”TAKA”の独自考察――JRモバイルイン函館が示す「駅ナカ宿泊革命」の可能性
トラベルライター”TAKA”として、JRモバイルイン函館の開業は、日本の駅周辺開発と宿泊ビジネスに新たな可能性を示す重要な事例だと考えています。ここからは、私の独自の視点で、この施設が持つ意義について深く掘り下げてみたいと思います。
「デッドスペース」を価値ある体験に変える発想
JRモバイルイン函館が設置されるのは、函館駅と函館運輸所に挟まれたパーク&トレイン駐車場の一角と報じられています。鉄道関係者以外はあまり立ち入らないこのエリアを、全室トレインビューという唯一無二の宿泊体験に変えてしまう発想は、まさに「駅ナカ宿泊革命」と呼ぶにふさわしいイノベーションではないでしょうか。
通常、駅隣接地は騒音や振動の問題から、住宅や宿泊施設の立地としては敬遠されがちです。しかし、JRモバイルイン函館は、この「デメリット」を逆手に取り、列車が見える特別な体験として「メリット」に転換しているのです。これは、不動産や観光ビジネスにおける価値創造の好例と言えるでしょう。
トレーラーハウスという選択が持つ戦略的意義
札幌琴似、千歳、富良野の既存3店舗がコンテナ型であるのに対し、函館店でトレーラーハウスを採用した判断には、深い戦略的意義があると推測されます。
トレーラーハウスは建築確認申請が不要で、設置や撤去が比較的容易と言われています。つまり、需要の変化に応じて柔軟に対応できるフレキシブルな宿泊施設モデルなのです。もし函館での実証実験が成功すれば、他の地方都市の駅周辺にも同様のモデルを展開しやすくなるでしょう。
さらに、ミサワホームの「ムーブコア」は、災害時には応急仮設住宅として転用可能という特徴も持っています。「いつも」は宿泊施設として、「もしも」の災害時には被災者支援の拠点として――このような多目的性は、地方自治体との連携可能性も示唆しており、単なる商業施設を超えた社会的意義を持つと言えそうです。
「無人化」と「体験価値」の両立がもたらす未来
JRモバイルイン函館の無人受付システムは、人手不足が深刻化する宿泊業界において、労働生産性を高める重要なソリューションと言えます。しかし、単なるコストカットではなく、無人化によって得られた価格競争力を、トレインビューという体験価値の向上に振り向けているのがポイントでしょう。
2025年の旅館業法改正により、オンライン本人確認や遠隔対応が合法化されたことで、無人ホテルは「安かろう悪かろう」のイメージから、「効率的で快適な新しい宿泊スタイル」へと進化しつつあります。JRモバイルイン函館は、この潮流の最先端に位置する施設と言えるのではないでしょうか。
「鉄道×宿泊」のクロスセリングがもたらすシナジー
JR北海道グループが運営するJRモバイルインシリーズは、鉄道事業者ならではの「鉄道×宿泊」のクロスセリングモデルを体現しています。鉄道を利用する旅行者に宿泊施設を提供することで、鉄道の利用促進と宿泊収益の両方を追求できるのです。
特に、JRモバイルイン函館のようなトレインビューを売りにした施設は、「列車に乗りに来る」だけでなく「列車を見に泊まりに来る」という新たな需要を創出する可能性を秘めています。鉄道ファンの聖地化が進めば、オフシーズンの需要喚起にもつながるでしょう。
さらに、札幌琴似、千歳、富良野、そして函館と、北海道内の主要な観光拠点に展開することで、「JRモバイルインをめぐる旅」という新たな旅行スタイルの提案も可能になります。JR北海道の周遊きっぷと組み合わせたパッケージツアーなど、マーケティング上の可能性は無限に広がっていると言えるでしょう。
地方創生の新たなモデルケースとして
人口減少や観光客減少に悩む地方都市にとって、JRモバイルイン函館のようなコンパクトで機動性の高い宿泊施設モデルは、大きなヒントを与えてくれるのではないでしょうか。
大規模な投資を必要とせず、遊休地や駅周辺のデッドスペースを活用できるトレーラーハウス型宿泊施設は、財政的余裕のない地方自治体や中小の民間事業者にとっても参入しやすいモデルと言えます。さらに、地域の特色や観光資源と組み合わせることで、他にはないユニークな宿泊体験を提供できる可能性があります。
例えば、ローカル線の終着駅に設置すれば「鉄道旅情」を、港町に設置すれば「オーシャンビュー」を、農村部に設置すれば「田園風景」を――。トレーラーハウスの機動性を活かし、その土地ならではの景観や文化を活かした宿泊施設を、低コストで実現できるのです。
旅の価値観の変化に応える「ミニマルラグジュアリー」
近年、旅行者の価値観は、「大きく豪華なホテル」から「小さくても個性的で心に残る体験」へとシフトしつつあると言われています。ミニマリズムの思想が広まり、余計なものを削ぎ落としたシンプルな空間の中で、本当に価値のある体験に集中したいというニーズが高まっているのです。
JRモバイルイン函館は、まさにこの「ミニマルラグジュアリー」の思想を体現していると言えるでしょう。大浴場もレストランもコンシェルジュもない。しかし、列車が見える窓と、北海道の木の香りに包まれた清潔な空間、そして函館の街を自由に歩ける立地――。本当に必要なものだけを厳選した宿泊体験は、現代の旅行者の心に深く響くのではないでしょうか。
2026年以降の展開に期待
JRモバイルイン函館の開業は、JR北海道グループの宿泊事業戦略における重要なマイルストーンになると予想されます。もしこの函館店が成功すれば、北海道内の他の観光地、さらには本州のJR各社へと展開される可能性も十分に考えられるでしょう。
例えば、JR東日本なら青森や秋田、JR西日本なら金沢や鳥取、JR九州なら長崎や別府――。日本各地の駅周辺に、その土地ならではの景観を活かしたトレーラーハウス型宿泊施設が誕生すれば、新たな「駅めぐり」の楽しみ方が生まれるかもしれません。
また、JRモバイルインシリーズが、宿泊だけでなく、ワーケーション施設やカフェ、災害時の避難所としての機能も持つようになれば、その社会的価値はさらに高まるでしょう。ミサワホームの「ムーブコア」が持つ多目的性を最大限に活かした展開に、大いに期待したいところです。
結論:「小さな革命」が示す大きな可能性
JRモバイルイン函館は、客室数わずか5室という小さな施設です。しかし、その小ささの中に、駅周辺開発、宿泊ビジネス、地方創生、そして旅の価値観の変化に応える、大きな可能性が詰まっていると私は感じています。
「デッドスペースを価値ある体験に変える」「無人化と体験価値を両立させる」「鉄道と宿泊のシナジーを追求する」「ミニマルラグジュアリーを実現する」――。これらのコンセプトは、今後の日本の観光業や宿泊業が進むべき方向性を示しているのではないでしょうか。
トラベルライター”TAKA”として、JRモバイルイン函館の開業を心から楽しみにしています。そして、この「小さな革命」が、日本各地に広がり、旅の楽しみ方をより豊かにしてくれることを期待しています。2026年1月31日の開業後、ぜひ一度宿泊して、その魅力を自分の目で確かめてみたいと思います。皆さんも、函館を訪れる際には、ぜひこの新しい宿泊体験を試してみてはいかがでしょうか。









