enso/新しい陶芸の世界を体験できる「to-an」が、4/20(土)に誕生

〜コンセプトは、“つくる楽しさ、つかう喜び”!400年以上続く「九谷焼」をモダンにアレンジした、五感が刺激される陶芸スタジオ〜

年間約5,000名の来場人数、石川県の観光スポットとして人気を博している体験型アートカフェ「金沢茶寮」を手掛ける、株式会社enso(本社:石川県金沢市、代表取締役:井澤、吉岡)は、この度、江戸時代から400年以上も続く「九谷焼」をつくれる陶芸工房「陶庵(呼称:とうあん)」を全面リニューアルし、店名を新たに「to-an」として、2024年4月20日(土)にグランドオープンいたします。

地元からも愛される陶芸工房が、21年ぶりに全面リニューアル!

「九谷焼」の伝統文化を次世代へと繋ぐために仕掛ける、“新しい陶芸体験”とは…?

遡ること、2003年。

伝統工芸の街、金沢を拠点に、アジアやアラブ首長国連邦、イタリア、ドイツなど世界各国で活躍する陶芸作家・吉岡 正義氏が開設した「陶庵」は、古くより地元の方を対象とした「陶芸教室」のみならず、昨今の観光需要に合わせ、ろくろを回して「九谷焼」がつくれる予約の絶えない体験スポットとして愛されてきました。

そして創業21年を迎える2024年、「九谷焼」の伝統文化を次世代へ伝えていくことを目指し、コロナ禍を経てニーズが高まるクリエケーション※1(クリエイト+コミュニケーション)要素を盛り込んだ、新感覚“陶芸スタジオ”「to-an」へと生まれ変わり、観光で訪れる方々の金沢旅行が、もっとずっと楽しい思い出となるようデザインすることといたしました。

そのなかでも特にこだわったのは、 “つくる楽しさ、つかう喜び”。

参加者同士の「コミュニケーション」を通じて“新しい発見”が芽生えるようにと願い、黙々とものづくりに打ち込める厳かな空間から一転、香り豊かなドライフラワーを天井いっぱいに広げ、そのなかでリラックスし会話を楽しみながら、普段は目にすることのできない「陶芸・九谷焼」を生み出すほぼ全てのプロセスを巡る、75分の特別なプログラムをご用意いたしました。そして、つくるだけではなく、お手元に届く2ヶ月後につかい始めるその時も、かけがえのない旅行の思い出が、ご自身の作品と共に刻まれることを願って、石川県や金沢の名産品を中心とした食材やお茶、お酒などを「to-an」オリジナルのパッケージでお届けいたします。

 ぜひ金沢にお越しの際には、「九谷焼」を学び、見て、触って、五感の刺激される「大人の社会見学」をお楽しみくださいー。

※1:コロナ禍で青春時代を過ごすことを余儀なくされた若者は、“思い出づくり“に対してひと際強い思いを持っているのが特徴となっている傾向に。なかでもトレンドになっているのは「クリエケーション」。友達や恋人と“コミュニケーション”を取りながら、共通体験が形として残るようなものを「創る」体験として示し、写真や動画に残すだけでなく、SNSで発信することに意味を見出す傾向が強くなっています。

Experience Flow

体験は同じ時間帯に参加された皆さんが、一つのクラスになります。約75分間、まるで図工の時間ように気軽にリラックスしながら、わいわい楽しんでいただきます。

| プロローグ

香り豊かなドライフラワーが天井一面に広がる店内。座席は、旅先での思わぬ出会いも楽しめるようにと、まぁるく半円を描きます。そして、つくる楽しさを「思い出」として残せるように、ご自身のカメラで撮影できる仕組みをご用意してますので、スタッフにぜひ聞いてみてください♪

| Step 1[九谷焼を知る]

会がスタートすると、まずは「九谷焼」を学ぶ時間に。歴史を聞いたり、完成までのプロセスをインプットします。店内を見渡すと「おちょこ」や「湯呑」「平皿」など、みんながつくった作品がずらり。『わぁ!こんなひねり、くびれいいなぁ…できるかなぁ。』と、世界にたったひとつの形を想像するだけで、わくわく♪

※参考までに 400g〜450g の土で、「お茶碗」「おちょこ」「湯呑」「中皿」などを、おつくり頂けます。

| Step 2[土に触れる・成型する]

つぎに「to-an」では初心者でも楽しめるよう、つくりやすい土の量(400g〜450g)をご自身でカットしていただきます。大きな粘土のかたまりから、ゆっくり糸で切り出すのも、なんだか、どきどき。切り出した土は、パンを捏ねるように練って、練って、水分を均一にしたり空気を抜いたり… 土のちぎれや、器のヒビを防ぐために、みんなで一緒に事前準備をします。

※参考までに 400g〜450g の土で、「お茶碗」「おちょこ」「湯呑」「中皿」などを、おつくり頂けます。

そして、いよいよ「電動ろくろ」のスイッチをつけて成形作業へ。『難しい..!焦る..!』と、はやる気持ちさえも楽しみながら、なめらかな土に触れながら、徐々に器の深みや厚みを整えていきます。

この時間は、ひんやりとした土の温度、指先の感覚といった五感を研ぎ澄ませながら、ものづくりに酔いしれるのもよし、参加者同士どんな形にしようかなど“自分らしさ”を話し合いながら見つけ、形をつくるのもよし。スタッフも、皆さんのらしさと向き合っていきます。

| Step 3[うつわに施釉する]

成型が終わったら、普段は体験できない釉薬作業へ。「to-an」の釉薬は、金沢の情景をイメージした現代風の「九谷五彩」カラー5色+ゴールドやホワイトの全7色。

数週間かけて乾かし素焼きされた器を手に、とろっとした液状の釉薬(ガラス質の膜)をかけていきます。誰が体験するかは、その時々の会でのお楽しみ…!

| Step 4[うつわを窯に詰める]

最後に巡るのは、お店の奥に構えてある大きな窯。焼成で、水分が飛び器が収縮したり、釉薬がツルッとした仕上がりに変わる過程なども、学びます。

その時々の稼働状況で、体験が変わるのも「大人の社会科見学」ならではの醍醐味です。

| エピローグ

ツアー終了後には、自分の作品で使用する釉薬を決め、「チェキ」でパシャリ!

あっと言う間の75分、でも、仲間と笑ったり、焦ったり、試行錯誤した「九谷焼」をつくる楽しさを、心に刻んでいただけたら何よりです。

作品&お土産について

時はすぎ、体験から約2ヶ月。

作品と一緒に届くのは、金沢で最も長い歴史をもつ純米蔵「福光屋」の日本酒をはじめとした地元の名産品やほうじ茶と和紅茶をブレンドした「to-an」オリジナルのアイテム。

〜お土産の一例ご紹介〜

何が届くかは、開封してからのお楽しみ。オープンを皮切りに、つかう喜びへと繋がる様々なアイテムを計画しています。

第一弾 地元コラボ「福光屋」コラボ
ほうじ茶と和紅茶をブレンドした「to-an」オリジナルのアイテム

今回記念すべき、第一弾の地元コラボとなった「福光屋」 は、1625年創業の金沢で最も長い歴史を持ち、契約栽培米と清冽な仕込み水「百年水」で酒を醸す純米蔵です。今回は代表銘柄である「加賀鳶」 から、契約栽培の山田錦と金紋錦にこだわり、丹念に仕込んだ純米吟醸酒をご用意いたしました。

「加賀鳶純米吟醸」は、豊かに広がるフルーティーな吟醸香と、やわらかくふくらむ米の旨味がいきたキレのよい飲み口が特長。最初の一杯はもちろん、何杯でも美味しく飲める吟醸酒を目指しました。香り、風味、味わいのバランスが取れた、飲み飽きしない豊かな純米吟醸酒をご堪能ください。

Shop Date

店名:to-an(呼称:とうあん)

住所:〒921-8011 石川県金沢市入江2-401

営業時間:10:30〜18:00(要予約)*不定休

電話番号:076-291-2533

予約サイト:https://preview.studio.site/live/XKOkr8PEW4

料金:6,600円(税込)

※1日18組限定、各回6名定員75分制となります。

※4月19日(金)までのご予約は、リニューアル前のプランとなります。

Director

|吉岡 正義(よしおか まさよし)

韓国、台湾、中国、シンガポール、インドネシア、アラブ首長国連邦、イタリア、ドイツなどで活動する陶芸作家。日本のみならず世界各地の土でまだ見ぬ焼き物へと挑戦している。金沢に伝統工芸とカフェを融合させた金沢茶寮をU.Sincと共同で運営する。

参考】九谷焼とは?

約400年前の江戸時代前期、現在の石川県加賀市の旧九谷村で陶石*2が見つかり、窯が築かれたのが「九谷焼」の始まりとされています。

「to-an」では、隣の小松市で採掘される希少な陶石「花坂陶石(呼称:はなさかとうせき)」を使用し、長時間かつ高温で焼き上げていきます。「花坂陶石」は、空洞を有した結晶構造で、吸水性があり粘り気が強いため、磁器にする際の成型や細やかな作業にも適しており、焼き上がった素地は、青みを帯びた白色で独特の美しさが特徴です。

また「九谷焼」は日本を代表する色絵陶磁器*3で、その最大の魅力は絵柄。

専門的には「上絵付け」と呼ばれ、上絵付けの特徴は赤、黄、緑、紫、紺青の

五彩手、通称「九谷五彩」とされています。

※2:陶磁器の原料になる岩石の総称

※3:磁器の表面に赤・黄・緑・紫等の色絵具で文様を表現する技法

参考】株式会社ensoの取り組みについて

CX(カスタマーエクスペリエンス)を軸に新たな価値を生み出す、完全独立系ブランドコンサルティングファーム株式会社U.S (本社:東京都渋谷区、代表取締役:井澤佑介)と、陶芸作家・吉岡 正義氏が株式会社ensoを立ち上げ、協働をスタートしたのは、2022年3月。

感性と創造力が刺激される体験型アートカフェ「金沢茶寮」のオープンをきっかけでした。

「金沢茶寮」 では、吉岡氏と愛弟子である漆芸作家・松浦 悠子氏が考案した、最先端の塗り技法「金沢塗」を楽しみながら、「塗り」の後すぐに仕上げ作業へと取り掛かる設計となっているため、作業後、その場で自分の作品を持ち入りながら、型破りな「日本茶」味わえる体験をすることができます。このように、旅の時間で五感を拡張する体験や、数週間〜数ヶ月後に作品が自宅に届くといういままでの“旅の常識を変える”ことで話題を呼び、予約必至の人気店として成長しつづけています。

また今では、株式会社U.Sがサービスの企画・プロデュースなどのブランディングを担い、吉岡 正義氏が伝統工芸に新たな風を送り込む、作家としての監修や地元・金沢における人材育成を担う形で、 “今までにない新しいアート体験を通じて、世界中の人に感動を届ける”ために日々サービスを運用。

今回の「to-an」リニューアルだけでなく、今後は九谷焼を流行に合わせてモダンに再発明するプロジェクトや、山中温泉の離れに佇む一棟貸しの“泊まる美術館”をコンセプトにした体験型宿泊施設のオープンに向けて、準備を進めております。

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